【Word】定型文のバックアップ!PC故障前に守るべき保存場所の確認手順

【Word】定型文のバックアップ!PC故障前に守るべき保存場所の確認手順
🛡️ 超解決

PCの故障や買い替えは、突然訪れるものです。その際、Wordで時間をかけて作成した定型文や独自の設定が失われることに不安を感じる読者も多いでしょう。

Wordの定型文や設定は、Word文書ファイルとは異なる特定のシステムフォルダに保存されています。そのため、意識してバックアップしないと、いざという時に大切なデータが失われてしまいます。

この記事では、Wordの定型文がどこに保存されているのかを確認し、PCが故障する前に安全にバックアップする方法を詳しく解説します。

この記事を読み終えることで、Wordの重要な設定ファイルを確実に保護し、安心して作業を続けられるようになります。

【要点】Wordの定型文を安全にバックアップする主要な操作

  • Normal.dotmテンプレートのバックアップ: Wordのスタイルやマクロ、ビルディングブロックの定型句を保護します。
  • オートコレクトファイルのバックアップ: 入力ミスの自動修正や頻出語句の変換設定を維持します。
  • ユーザー辞書ファイルのバックアップ: 登録した専門用語や固有名詞の誤変換を防ぎます。

ADVERTISEMENT

3. Wordの定型文が保存される仕組みと重要性

Wordで作成した定型文や、日々の作業を効率化する設定は、通常、Word文書ファイル自体には保存されません。これらの情報は、Wordが使用する特定のテンプレートファイルや設定ファイルに格納されています。

これらのファイルは、Windowsオペレーティングシステムのシステムフォルダ内に隠れた状態で存在することが多く、ユーザーが普段意識してアクセスする機会はほとんどありません。そのため、PCが故障したり、オペレーティングシステムを再インストールしたりする際に、これらの重要な設定ファイルが簡単に失われるリスクがあります。

ユーザーが手動でバックアップを行わない限り、Wordのカスタマイズされた環境が失われ、一から再設定する必要が生じてしまうのです。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Wordトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

4. Wordの定型文をバックアップする手順

Wordの定型文や設定をバックアップするためには、それぞれの保存場所を特定し、ファイルを安全な場所にコピーする必要があります。

工程1: Wordの定型句やマクロが保存されるNormal.dotmファイルの場所を確認する

  1. Wordを起動し「ファイル」タブを選択する
    Wordアプリケーションを開き、画面左上にある「ファイル」タブをクリックします。
  2. 左側のメニューから「オプション」をクリックする
    「ファイル」タブをクリックすると表示されるメニューの一番下にある「オプション」を選択します。
  3. Wordのオプションダイアログで「詳細設定」を選択する
    「Wordのオプション」ダイアログが表示されたら、左側のカテゴリリストから「詳細設定」をクリックします。
  4. 「全般」セクションまでスクロールし「ファイルの場所」ボタンをクリックする
    「詳細設定」の項目を下にスクロールし、「全般」というセクションを見つけます。その中にある「ファイルの場所」ボタンをクリックします。
  5. 「ファイルの場所」ダイアログで「ユーザーテンプレート」の場所を確認し、メモする
    「ファイルの場所」ダイアログが表示されます。「ユーザーテンプレート」の項目に表示されているパス(保存場所)を確認し、メモ帳などに控えておきます。このパスは通常「%appdata%\Microsoft\Templates」のような形式です。
  6. 「OK」をクリックしてダイアログを閉じる
    確認後、「ファイルの場所」ダイアログと「Wordのオプション」ダイアログをそれぞれ「OK」をクリックして閉じます。

工程2: オートコレクトの保存場所を特定する

  1. オートコレクトの設定ファイルはWordのオプションから直接パスを確認できません
    オートコレクトの設定は、Wordのオプションダイアログから直接ファイルパスを表示する機能はありません。そのため、手動で特定のフォルダにアクセスします。
  2. エクスプローラーを開き、アドレスバーに特定のパスを入力する
    Windowsのエクスプローラーを開き、アドレスバーに「%appdata%\Microsoft\Office」と入力してEnterキーを押します。
  3. このフォルダ内にある「MSOxxxxx.acl」のようなファイルがオートコレクトのデータファイルです
    このフォルダには、Wordのオートコレクト設定が保存されているファイルがあります。「MSOxxxx.acl」(xxxxは数字)のような名前のファイルを探します。これがオートコレクトのデータファイルです。

工程3: ユーザー辞書の保存場所を確認する

  1. Wordを起動し「ファイル」タブを選択する
    Wordアプリケーションを開き、画面左上にある「ファイル」タブをクリックします。
  2. 左側のメニューから「オプション」をクリックする
    「ファイル」タブをクリックすると表示されるメニューの一番下にある「オプション」を選択します。
  3. Wordのオプションダイアログで「文章校正」を選択する
    「Wordのオプション」ダイアログが表示されたら、左側のカテゴリリストから「文章校正」をクリックします。
  4. 「Microsoft Office プログラムのスペルチェック」セクションにある「ユーザー辞書」ボタンをクリックする
    「文章校正」の項目を下にスクロールし、「Microsoft Office プログラムのスペルチェック」セクションにある「ユーザー辞書」ボタンをクリックします。
  5. 「ユーザー辞書」ダイアログで「User.dic」などのファイルパスを確認し、メモする
    「ユーザー辞書」ダイアログが表示されます。ここに表示されている「User.dic」などのファイルパスを確認し、メモ帳などに控えておきます。このパスは通常「%appdata%\Microsoft\UProof」のような形式です。
  6. 「閉じる」をクリックしてダイアログを閉じる
    確認後、「ユーザー辞書」ダイアログと「Wordのオプション」ダイアログをそれぞれ「閉じる」または「OK」をクリックして閉じます。

工程4: 各ファイルをバックアップする

  1. エクスプローラーで確認した各フォルダを開く
    工程1、2、3でメモしたパスを参考に、Windowsのエクスプローラーでそれぞれのフォルダを開きます。
  2. 該当するファイルを選択する
    開いたフォルダの中から「Normal.dotm」「MSOxxxxx.acl」「User.dic」などのバックアップしたいファイルを選択します。
  3. 選択したファイルを右クリックし「コピー」を選択する
    選択したファイルを右クリックし、表示されるメニューから「コピー」をクリックします。
  4. バックアップ先のフォルダを開く
    USBメモリ、外付けハードディスク、またはOneDriveやDropboxなどのクラウドストレージにあるバックアップ用のフォルダを開きます。
  5. バックアップ先で右クリックし「貼り付け」を選択する
    バックアップ先のフォルダ内で右クリックし、表示されるメニューから「貼り付け」をクリックします。これでファイルがコピーされます。
  6. 必要に応じて、バックアップした日付がわかるようにファイル名を変更する
    複数のバックアップを取る場合や、古いファイルと区別したい場合は、ファイル名の末尾に日付などを追記しておくと管理しやすくなります。

5. バックアップで失敗しないための注意点

Normal.dotmファイルが見つからない場合

Wordの定型文が保存されているNormal.dotmファイルは、通常、隠しフォルダ内に存在します。エクスプローラーでファイルが見つからない場合は、まず「表示」タブから「隠しファイル」の表示を有効にしてください。また、指定されたパスを正確に入力しているか再度確認することも重要です。パスの入力ミスや、Wordのバージョンによって保存場所が微妙に異なる場合があるため、注意が必要です。

オートコレクトの設定が完全に反映されない場合

オートコレクトの設定は、Wordの言語設定やバージョンによって異なるファイルに保存されることがあります。バックアップしたファイルを復元しても期待通りに反映されない場合は、Wordのオプションで設定されている言語を確認し、その言語に対応するACLファイルが他にないか「%appdata%\Microsoft\Office」フォルダ内で探してみてください。異なるWordのバージョンに移行する際は、互換性の問題から一部の設定を手動で再設定する必要がある可能性も考慮に入れておきましょう。

ユーザー辞書を復元しても登録語が反映されない場合

ユーザー辞書は、Normal.dotmとは別のファイル(通常は.dic形式)に保存されています。バックアップの際は、Normal.dotmだけでなく、ユーザー辞書ファイルも忘れずに含める必要があります。また、復元後にWordのオプションで辞書ファイルのパスが正しく設定されているか確認してください。

ADVERTISEMENT

6. 比較表

バックアップ対象 保存される情報 主な保存場所 特徴
Normal.dotm 定型句、マクロ、スタイル、クイックパーツ %appdata%\Microsoft\Templates Wordの基本設定を網羅
オートコレクトファイル 自動修正、入力置換の設定 %appdata%\Microsoft\Office 言語ごとに設定を保持
ユーザー辞書ファイル 登録した専門用語や固有名詞 %appdata%\Microsoft\UProof スペルチェックに利用

7. まとめ

この記事では、Wordの定型文や設定が保存されている場所を特定し、それらを安全にバックアップする具体的な手順を解説しました。

Normal.dotmテンプレート、オートコレクトファイル、ユーザー辞書ファイルを適切にバックアップすることで、PCの故障や買い替え時にも大切なWordの作業環境を失う心配がなくなります。

今後は、定期的にこれらのファイルを外部ストレージやOneDriveなどのクラウドサービスにバックアップし、常に最新のWord環境を保護することをお勧めします。これにより、安心してWordでの作業を継続できるでしょう。

📝
Wordトラブル完全解決データベース この記事以外にも、Wordのエラーや不具合の解決策を多数まとめています。困った時の逆引きに活用してください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
📈

超解決 Excel・Word研究班

企業のDX支援や業務効率化を専門とする技術者チーム。20年以上のExcel・Word運用改善実績に基づき、不具合の根本原因と最短の解決策を監修しています。ExcelとWordを使った「やりたいこと」「困っていること」「より便利な使い方」をクライアントの視点で丁寧に提供します。

📘
超解決 Word検定 あなたのWord実務能力を3分で測定!【1級・2級・3級】