文末脚注の表示位置は標準で「文書の最後」になっていますが、「セクションの最後」に切り替えることで章末注として運用できます。本のように章ごとに完結した補足説明を提供したい場合や、章単位で参考文献をまとめたい場合に、文末脚注を章末注として表示する設定が役立ちます。
Wordの文末脚注ダイアログには表示位置の選択肢があり、「文書の最後」と「セクションの最後」を切り替えることで、文末脚注の集約先を変更できます。文書全体の末尾にまとめるか、各セクション(章)の末尾に分けて表示するかを選び、文書の構成に合わせた最適な運用が可能です。
この記事では、文末脚注の表示位置設定の手順、文書の最後とセクションの最後の使い分け、章末注として運用するためのセクション区切りの活用、設定後の表示確認、章ごとに番号をリセットする組み合わせまでを解説します。
【要点】文末脚注の表示位置を切り替える3つの設定
- 「脚注と文末脚注」ダイアログで表示位置を選択: 「参考資料」タブの脚注グループ右下から開けるダイアログの「文末脚注」設定で、「文書の最後」と「セクションの最後」を切り替えできます。
- 章末注として使うにはセクション区切りが必須: 「セクションの最後」に設定しても、章の境界にセクション区切りが入っていないと意図した位置で文末脚注が分割されません。
- 「変更の適用」で範囲を指定: 「文書全体」または「このセクション」を選んで適用することで、全章一括または特定章のみの設定変更が可能です。
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目次
文末脚注の2つの表示位置オプション
Wordの文末脚注は、表示位置として「文書の最後」と「セクションの最後」の2つのオプションを持ちます。「文書の最後」は文書全体のすべての文末脚注を末尾にまとめて表示する形式で、書籍の巻末注や論文の参考文献リストに向きます。「セクションの最後」は各セクション(章)の最後に文末脚注を分けて表示する形式で、章末注や章ごとの参考文献に向きます。
章末注運用は技術書や教科書でよく使われる形式で、各章で扱った話題に関連する参考文献や補足説明を、その章を読み終わった直後に確認できる利点があります。一方、文書末尾に集約する形式は読者が文書全体を読み終わった後に補足を確認する流れに合い、参考文献リストとしての一覧性が高くなります。
セクション区切りの役割
「セクションの最後」設定で章末注を実現するには、各章の境界にセクション区切りを挿入する必要があります。セクション区切りがない文書は内部的に1セクションのままなので、「セクションの最後」を選んでも結果は文書末尾にまとめられた状態と同じになります。章末注として運用するには、必ず章の境目に「次のページから」セクション区切りを挿入してください。
章ごとの番号リセットとの組み合わせ
「セクションの最後」表示と組み合わせて、文末脚注の番号も章ごとにリセットすると、各章で1から始まる独立した文末脚注が作れます。これにより各章は独立した参考文献体系を持つことができ、複数章で構成される書籍や論文集の運用に最適化されます。
文末脚注の表示位置を変更する手順
- 「参考資料」タブの脚注グループ右下の起動ツールアイコンをクリック
「脚注と文末脚注」ダイアログが開きます。 - 「文末脚注」のラジオボタンを選択
文末脚注の設定タブに切り替わります。脚注の設定とは独立しています。 - 「位置」ドロップダウンで「文書の最後」または「セクションの最後」を選ぶ
用途に応じて選択します。 - 「変更の適用」を「文書全体」に設定
すべてのセクションに同じ設定を適用するため「文書全体」を選びます。 - 「適用」を押して反映
文末脚注の表示位置が変更され、本文の末尾またはセクション末尾に移動します。 - 本文をスクロールして表示位置を確認
「文書の最後」を選んだ場合は文書末尾、「セクションの最後」を選んだ場合は各章の末尾に文末脚注が表示されているか確認します。
章末注として運用するための完全手順
- 章の境界にセクション区切りを挿入する
「レイアウト」タブから「区切り」→「次のページから」を選び、各章の冒頭に挿入します。 - すべての章にセクション区切りを入れる
第1章と第2章の間、第2章と第3章の間など、すべての章境界で同じ操作を行います。 - 脚注ダイアログを開いて文末脚注の表示位置を「セクションの最後」に変更
前述の手順で設定変更します。 - 必要に応じて番号もセクションごとにリセット
同じダイアログで「番号の付け方」を「セクションごとに振り直し」に変更します。 - 「変更の適用」を「文書全体」にして適用
すべての章に章末注スタイルが反映されます。 - 各章の末尾に文末脚注が表示されているか確認
本文をスクロールして章末注として機能していることを目視で確認します。
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表示位置設定でよく起きる問題
「セクションの最後」に変更しても文書末尾にまとまっている
セクション区切りが挿入されていない文書では、「セクションの最後」を選んでも文書全体が1セクションのままなので、結果は「文書の最後」と同じになります。各章の境目にセクション区切りを挿入してから設定を変更してください。
一部の章だけ章末注にならない
「変更の適用」を「このセクション」にして適用すると、現在のセクションだけに設定が反映されます。すべての章に章末注を適用したい場合は必ず「文書全体」を選んで適用してください。
章末注の番号が章をまたいで連続している
「番号の付け方」が「連続」のままだと、表示位置を「セクションの最後」にしても番号は文書全体を通して連番になります。章ごとに1から始めたい場合は「セクションごとに振り直し」も合わせて設定してください。
長文文書での運用パターン例
技術書のような複数章構成の長文では、章末注として運用するのが定番です。各章の最後に文末脚注をまとめ、章ごとに番号を1からリセットすることで、各章を独立した参考文献体系として扱えます。読者は章を読み終わった直後に補足を確認でき、章をまたいだ複雑な参照を意識する必要がありません。
論文集や研究報告書では「文書の最後」に集約する形式が標準で、参考文献を一覧で確認できる利点があります。学術論文の投稿規定でも文末脚注の文書末尾配置が指定されることが多く、Wordの初期設定のまま使えるケースが多いです。
教科書や学習書では、章末注を脚注と組み合わせて使う混在運用も有効です。本文中の補足説明は脚注(ページ下部)として即座に参照でき、参考文献は文末脚注(章末)として章単位でまとめる、という分業構成にすることで読者の体験が整います。Wordでは脚注と文末脚注をそれぞれ独立に設定できるため、この混在運用を1つの文書で実現できます。
文末脚注の表示位置別の用途
| 表示位置 | 章ごと番号 | 用途 |
|---|---|---|
| 文書の最後 | 連続 | 論文・参考文献集 |
| 文書の最後 | セクションごと | 章番号付き参考文献 |
| セクションの最後 | 連続 | 章末補足(連番管理) |
| セクションの最後 | セクションごと | 章末注(独立番号) |
まとめ
文末脚注の表示位置は「脚注と文末脚注」ダイアログの「文末脚注」タブから「文書の最後」と「セクションの最後」を切り替えることで設定でき、「変更の適用」を「文書全体」にして反映するのが標準手順です。章末注として運用するには各章の境界に「次のページから」セクション区切りを挿入することが必須で、合わせて「番号の付け方」を「セクションごとに振り直し」にすれば章ごとに独立した番号管理になります。書籍の巻末注は「文書の最後」、技術書の章末注は「セクションの最後」と章ごとリセット、というように文書のスタイルと用途に応じて使い分けると、読者にとっての参照しやすさが大きく向上します。
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