脚注の番号は標準ではアラビア数字(1, 2, 3…)で表示されますが、文書のスタイルや慣例に合わせて「※1」「①②③」「a, b, c」「i, ii, iii」など別の形式に変更したい場面があります。論文では※印付き、技術書では丸数字、英文書類ではアルファベットなど、用途に応じた書式が選ばれます。
Wordの脚注ダイアログでは、番号書式を複数のプリセットから選べるほか、ユーザー定義のマークも設定できます。番号は文書全体で連動して自動採番されるため、書式変更後も自動的に新しい形式で番号が振り直されます。
この記事では、脚注番号書式を変更する手順、プリセット書式の種類、丸数字や※印などのカスタム指定、文書全体への一括反映方法までを解説します。
【要点】脚注番号書式を変える3つの方法
- 「参考資料」タブの脚注グループ右下の起動ツールアイコン: 脚注と文末脚注ダイアログを開く正規ルートで、番号書式の変更はこのダイアログから行います。
- 「番号書式」ドロップダウンからプリセット選択: 1,2,3 / a,b,c / A,B,C / i,ii,iii / I,II,III / *,†,‡ など複数のプリセット書式が用意されています。
- 「ユーザー定義のマーク」で任意の記号を指定: 「※」や「★」などプリセットにない記号を使う場合は、ユーザー定義のマーク欄に直接入力します。
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目次
脚注番号書式の選択肢と用途
Wordの脚注番号書式には、数字系(アラビア数字、ローマ数字大文字・小文字)、アルファベット系(大文字・小文字)、記号系(*†‡§¶など)、丸数字系(①②③)、ユーザー定義の任意マークの選択肢があります。文書の慣例や読者の期待に合わせて選ぶことで、文書の品質と読みやすさが向上します。
論文では伝統的にアラビア数字や上付き数字が標準で、参考文献の脚注では1, 2, 3形式が一般的です。技術書や教育書では丸数字(①②③)が視認性の高さから好まれることがあり、特に複数行の脚注を扱う際に番号が見つけやすくなります。記号系(*†‡)は古典的な書式で、英文学術書では現在も使われています。
連続番号と章ごとリセットの違い
標準では脚注番号は文書全体を通して連続採番されますが、章ごと(セクションごと)にリセットする設定も可能です。連続採番は通し番号で参照しやすく、章ごとリセットは各章で1から始まるためマニュアルや独立した章構成の文書に向いています。
ユーザー定義マークの注意点
ユーザー定義のマークでは、フィールドコードによる自動連番ではなく、毎回手動でマークを指定する必要があります。たとえば「※」を入れた次の脚注は「※※」や「※1」など独自に番号を振る運用になり、自動採番のメリットは失われます。連続的な番号管理が必要な場合はプリセット書式を選び、特殊な記号を1〜2箇所だけ使いたい場合にユーザー定義を使うのが現実的です。
脚注ダイアログから番号書式を変更する手順
- 「参考資料」タブを開く
リボン上部の参考資料タブをクリックします。 - 「脚注」グループ右下の小さな矢印アイコン(起動ツール)をクリック
「脚注と文末脚注」ダイアログが開きます。 - 「番号書式」ドロップダウンから希望の書式を選ぶ
「1, 2, 3, …」「a, b, c, …」「i, ii, iii, …」「①, ②, ③, …」など複数のプリセットから選択できます。 - 「変更の適用」で範囲を選ぶ
「文書全体」「このセクション」から選びます。文書全体を変えたい場合は「文書全体」を選んで適用します。 - 「適用」ボタンを押す
「OK」ではなく「適用」を押すことで、書式変更が文書全体の脚注に反映されます。 - 本文と脚注を確認
すべての脚注番号が新しい書式で表示されていることを目視で確認します。
「※」記号などユーザー定義マークを使う手順
- 脚注ダイアログを開く
同じ手順で「脚注と文末脚注」ダイアログを表示します。 - 「ユーザー定義のマーク」欄に記号を入力
「※」「★」「§」など任意の文字をフィールドに入力します。 - 「シンボル」ボタンで特殊文字を選ぶ場合
キーボードから入力できない記号は「シンボル」ボタンから記号一覧を開いて選択できます。 - 「挿入」ボタンを押す
カーソル位置にユーザー定義マーク付きの脚注が挿入されます。 - 2つ目以降の脚注も同じ要領で個別に挿入
ユーザー定義マークは自動採番されないため、複数の脚注で同じ記号を使うか、毎回違う記号を指定するかを判断します。
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章ごとに番号をリセットする設定手順
- 脚注ダイアログを開く
「参考資料」タブの脚注グループ右下から起動します。 - 「番号の付け方」ドロップダウンを「セクションごとに振り直し」に変更
標準は「連続」ですが、これを変更します。 - 「変更の適用」を「文書全体」に設定
すべてのセクションでリセットを適用します。 - 「適用」を押す
各セクションの脚注番号が1から再開されるようになります。 - 本文をスクロールして確認
セクション区切りの後で番号が1に戻っていれば正しく設定されています。
番号書式変更でよく起きる問題
変更が一部のセクションにしか反映されない
「変更の適用」で「このセクション」を選ぶと現在のセクションだけに変更が適用されます。文書全体に同じ書式を反映したい場合は「文書全体」を選んでから適用してください。複数セクション文書では一括変更の選択が重要です。
ユーザー定義マークが連番にならない
ユーザー定義マークは自動採番の仕組みではなく、毎回入力したマークがそのまま表示される静的な記号です。連番管理が必要ならプリセット書式を選び、ユニークな記号で1〜2箇所のみ使いたい場合にユーザー定義を選びます。
丸数字が20を超えると表示されなくなる
丸数字(①〜⑳)は20までしかフォントに用意されておらず、21以降は別の書式で表示される場合があります。脚注が20以上になる文書ではアラビア数字や別の書式に変えるのが安全です。
業務文書での書式選択ガイドライン
脚注番号書式は文書のタイプと読者層に合わせて選ぶのが定石です。学術論文や研究報告書ではアラビア数字が国際的な標準で、参考文献の自動採番にも適しています。技術書や教育系の出版物では丸数字が選ばれることが多く、本文中の上付き番号が視認性高く識別できる利点があります。
ビジネス文書では「※印付きアラビア数字」がよく使われます。「※1」「※2」のような形式は、本文中の参照位置と脚注本体の対応が分かりやすく、警告や補足を強調する効果もあります。これはユーザー定義のマークと数字を組み合わせる必要があり、純粋な自動採番では実現できないため、ハイブリッドな運用になります。
脚注書式別の用途比較
| 書式 | 表示例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| アラビア数字 | 1, 2, 3… | 論文・報告書全般 |
| ローマ数字小文字 | i, ii, iii… | 序文・前書き |
| アルファベット | a, b, c… | 英文書類 |
| 丸数字 | ①, ②, ③… | 技術書・教育書 |
| 記号系 | *, †, ‡… | 古典的英文学術書 |
| ユーザー定義 | ※, ★, §… | 特殊な強調用 |
まとめ
脚注番号の書式は「参考資料」タブの脚注グループ右下から開ける「脚注と文末脚注」ダイアログで変更でき、アラビア数字・ローマ数字・アルファベット・丸数字・記号系などの複数のプリセットから選べます。「変更の適用」で「文書全体」を選んで適用すると、すべての脚注番号が新しい書式で振り直されます。「※」「★」のようなプリセットにない記号を使いたい場合は「ユーザー定義のマーク」欄に直接入力できますが、自動採番されない点に注意が必要です。文書の慣例や読者の期待に合わせて適切な書式を選ぶことで、脚注の視認性と文書全体の品質が高まります。
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