Wordで目次を作成したとき、特定の見出しだけを表示させたくない場面があります。たとえば巻頭の「はじめに」や付録の案内など、目次には含めないほうが自然な箇所です。このような場合、見出しに「非表示」属性を設定すると、目次から除外できることをご存じでしょうか。本記事では、Wordの非表示属性を使って、目次に反映させたくない見出しを簡単に除外する方法を解説します。
【要点】非表示属性で目次から見出しを除外する方法
- フォントの「非表示」チェックボックス: 見出し文字のフォント設定で「非表示」をオンにすると、その文字が本文でも目次でも非表示になる。
- 目次オプションの「目次に非表示のアウトラインを含める」: このチェックを外すことで、非表示の見出しが目次に含まれなくなる。
- フィールドコードの手動編集: 既存の目次がある場合、フィールドコードに\* MERGEFORMATを追加して更新すると非表示の見出しが除外される。
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目次
目次と非表示テキストの仕組み
Wordの目次は、アウトラインレベルが設定された見出しを自動で収集します。ただし、フォントの書式設定で「非表示」が有効になっている文字は、原則として目次にも表示されません。しかし、目次オプションの「目次に非表示のアウトラインを含める」がオンになっていると、非表示の見出しも強制的に目次に含まれます。このオプションはデフォルトではオフですが、誤ってオンになっている場合や、以前の設定が残っている場合に問題が生じます。また、見出しスタイルではなく直接フォント設定で非表示にした場合は、アウトラインレベルが維持されていれば同様の動作になります。つまり、非表示の見出しを目次から確実に除外するには、このオプションをオフにして目次を更新するか、フィールドコードに適切なスイッチを設定する必要があります。
見出しを非表示にして目次から除外する手順
ここでは、見出しテキストに非表示属性を設定し、目次に含めないようにする具体的な操作を説明します。方法は2つあります。1つは目次を新しく挿入するときに設定する方法、もう1つは既存の目次を修正する方法です。
方法1: 新しく目次を挿入するときに設定する
- 非表示にする見出しを選択する
目次に含めたくない見出しの文字列をマウスで選択します。 - フォントダイアログを開く
選択した文字列を右クリックし、表示されたメニューから「フォント」をクリックします。 - 「非表示」チェックボックスをオンにする
フォントダイアログの「文字飾り」セクションにある「非表示」にチェックを入れ、OKボタンをクリックします。これで見出しが非表示になります。 - 目次を挿入する位置にカーソルを置く
目次を表示したい場所をクリックします。 - 目次ダイアログを開く
リボンの「参考資料」タブをクリックし、「目次」グループの「目次」をクリックします。一覧から「ユーザー設定の目次」を選びます。 - 「オプション」ボタンをクリックする
「目次」ダイアログの左下にある「オプション」ボタンをクリックします。 - 「目次に非表示のアウトラインを含める」のチェックを外す
「目次オプション」ダイアログで、「目次に非表示のアウトラインを含める」のチェックが入っている場合は外します。デフォルトでは外れていますが、確認してください。 - OKをクリックして目次を挿入する
各ダイアログでOKをクリックすると、非表示の見出しが除外された目次が挿入されます。
方法2: 既存の目次を修正する
既に目次が挿入されている場合、以下の手順で非表示見出しを除外できます。
- 目次フィールドを選択する
目次全体をクリックして選択状態にします。目次の周りに枠が表示されます。 - フィールドコードを表示する
キーボードの「Alt」キーを押しながら「F9」キーを押します。目次がフィールドコード(例:{ TOC \o “1-3” })に変わります。 - フィールドコードにスイッチを追加する
フィールドコードの末尾に、半角スペースを空けて「\* MERGEFORMAT」と入力します。このスイッチは、非表示の文字を含めないようにするためのものです。 - フィールドコードを更新する
再度「Alt」+「F9」を押してフィールドコードを通常表示に戻し、目次を右クリックして「フィールドの更新」を選びます。「ページ番号だけを更新する」ではなく「目次全体を更新する」を選択します。 - 非表示の見出しが除外されたことを確認する
目次が更新され、非表示にした見出しが一覧から消えていることを確認します。
よくある失敗と注意点
非表示にしたのに目次に表示されてしまう
最も多い原因は、目次オプションの「目次に非表示のアウトラインを含める」がオンになっていることです。方法1の手順でこのチェックを外して目次を挿入し直すか、方法2でフィールドコードに\* MERGEFORMATスイッチを追加して更新してください。また、見出しスタイルが適用されていないテキスト(直接書式設定のみ)の場合、非表示属性が正しく認識されないことがあります。必ず「見出し1」などのアウトラインレベルを持つスタイルを使うか、段落のアウトラインレベルを手動で設定してください。
目次の更新後も非表示見出しが残る
目次の更新を「ページ番号だけを更新する」で行うと、エントリ自体は変更されません。必ず「目次全体を更新する」を選んでください。また、フィールドコードを編集した場合は、フィールドコードを表示した状態で「F9」キーを押して強制的に更新することもできます。
非表示の見出しが印刷やPDFで表示されてしまう
フォントの非表示属性は、画面上では点線の下線で示されますが、印刷やPDF出力時には表示されません。ただし、Wordのオプションで「非表示の文字を印刷する」がオンになっていると印刷されます。その場合は、「ファイル」→「オプション」→「表示」→「印刷」の「非表示の文字」のチェックを外してください。
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非表示属性とその他の除外方法の比較
| 方法 | メリット | デメリット | 操作の手間 |
|---|---|---|---|
| 非表示属性+目次オプション | 見出しが非表示になるため、本文でも目次でも見えなくなる。後から表示に戻せる | 目次オプションを毎回確認する必要がある。複数人で編集する場合、設定が変わる可能性がある | 中程度(フォント設定と目次オプションの2か所) |
| フィールドコードの\* MERGEFORMATスイッチ | 目次そのものの設定を変更するため、本文の表示に影響しない。既存の目次に簡単に適用できる | フィールドコードの知識が必要。目次を更新するたびにスイッチが維持される保証はない | 簡単(Alt+F9でコード編集) |
| 見出しスタイルのアウトラインレベルを変更 | 非表示にしないので、本文中では見出しとして表示できる | アウトラインレベルを「本文」などにすると、目次に含まれなくなるが、見出しとしての体裁が崩れる可能性がある | やや複雑(スタイルの変更が必要) |
まとめ
Wordの非表示属性と目次オプションを組み合わせることで、目次に含めたくない見出しを簡単に除外できます。具体的には、除外したい見出しのフォントを非表示に設定し、目次オプションの「目次に非表示のアウトラインを含める」をオフにするか、既存の目次に\* MERGEFORMATスイッチを追加します。この方法を使えば、本文中に非表示の見出しを残したまま、目次だけをスッキリと整理できます。次に、目次のレベル設定や書式のカスタマイズにも挑戦してみてください。
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