Excelでピボットテーブルを作成すると、集計対象のデータに「0」が含まれている場合に、その「0」が集計結果に表示されることがあります。
しかし、ビジネスレポートなどでは、この「0」が空白になっていた方が見栄えが良い場合も多いです。
この記事では、Excelのピボットテーブルで表示される「0」を自動的に空白に置き換える方法を解説します。
【要点】ピボットテーブルの「0」を空白表示にする設定
- ピボットテーブルオプション設定: ピボットテーブル内の「0」の表示を空白に置き換える設定手順。
- データソースの書式設定: 元データの「0」を空白にする方法(ピボットテーブルへの影響も解説)。
- Power Queryの活用: データ取得段階で「0」を空白に変換する高度な方法。
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目次
ピボットテーブルで「0」が表示される仕組み
ピボットテーブルは、元のデータソースを集計して、その結果を表示する機能です。
集計対象のデータに数値の「0」が含まれている場合、Excelはその「0」を正当な集計結果として扱います。
そのため、特別な設定をしない限り、「0」はそのままピボットテーブル上に表示されるのです。
ピボットテーブルオプションで「0」を空白にする手順
ピボットテーブルの集計結果に表示される「0」を空白にする最も簡単な方法は、ピボットテーブルのオプション設定を変更することです。
この設定は、特定のピボットテーブルだけでなく、新規作成するピボットテーブルにも適用できます。
ここでは、既存のピボットテーブルに対して設定を行う手順を解説します。
- ピボットテーブル内の任意のセルを選択
集計結果が表示されているピボットテーブル内のどこか1つのセルをクリックして選択します。 - 「ピボットテーブル分析」タブを表示
Excelのリボンメニューに「ピボットテーブル分析」タブが表示されます。このタブをクリックします。 - 「オプション」ボタンをクリック
「ピボットテーブル分析」タブの中にある「ピボットテーブル」グループ内の「オプション」ボタンをクリックします。 - 「ピボットテーブルのオプション」ダイアログを開く
「ピボットテーブルのオプション」というダイアログボックスが表示されます。 - 「表示」タブを選択
ダイアログボックスの上部にあるタブの中から「表示」タブをクリックします。 - 「エラーや空のセルに表示する値」にチェックを入れる
「表示」タブの中にある「書式」グループの「エラーや空のセルに表示する値」という項目を探します。この項目の左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。 - 「空白」と入力
チェックボックスの右側に、値を入力する欄があります。ここに「0」の代わりに表示したい文字列を入力します。通常は何も入力せず、空白のままにしておきます。 - 「OK」をクリック
設定が完了したら、ダイアログボックス下部の「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
これで、ピボットテーブル上の「0」が表示されなくなり、空白として表示されるようになります。
この設定は、ピボットテーブルの更新時にも維持されます。
ただし、この設定はあくまで「表示上の変更」であり、元のデータや集計計算自体に「0」がなくなるわけではありません。
新規ピボットテーブル作成時のデフォルト設定
毎回ピボットテーブルを作成するたびにこの設定を行うのは手間がかかります。
そこで、新規に作成するピボットテーブルで、デフォルトで「0」を空白にする設定を有効にする方法を紹介します。
この設定は、Excelのオプションから変更します。
- 「ファイル」タブをクリック
Excelの左上にある「ファイル」タブをクリックします。 - 「オプション」を選択
表示されるメニューの中から「オプション」をクリックします。 - 「Excelのオプション」ダイアログを開く
「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されます。 - 「データ」を選択
左側のメニューから「データ」をクリックします。 - 「ピボットテーブルのデータ」グループの設定
右側の「ピボットテーブルのデータ」というグループの中に、「エラーや空のセルに表示する値」という項目があります。 - チェックボックスにチェックを入れ、空白にする
この項目のチェックボックスにチェックを入れ、右側の入力欄を空白のままにして「OK」をクリックします。
この設定を行うと、以降に作成するすべてのピボットテーブルで、「0」が自動的に空白で表示されるようになります。
既存のピボットテーブルには影響しませんので、必要に応じて個別に設定してください。
この設定はExcelのバージョンによって若干表示が異なる場合があります。
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元のデータソースで「0」を空白にする方法
ピボットテーブルのオプション設定は、あくまで表示上の変更です。
もし、元のデータソース自体で「0」を空白にしたい場合は、別の方法を検討する必要があります。
ここでは、元のデータソースの「0」を空白に置き換える方法をいくつか紹介します。
検索と置換機能を使う
最も手軽なのは、Excelの「検索と置換」機能を使う方法です。
- 対象範囲を選択
「0」を置換したいデータが含まれるセル範囲を選択します。データ全体を選択しても構いません。 - 「検索と置換」ダイアログを開く
Ctrl + H キーを押すか、「ホーム」タブの「編集」グループにある「検索と選択」から「置換」を選択します。 - 「検索する値」に「0」を入力
「検索と置換」ダイアログボックスで、「検索する値」の欄に「0」と入力します。 - 「置換後の値」を空白にする
「置換後の値」の欄は何も入力せず、空白のままにします。 - 「すべて置換」をクリック
「すべて置換」ボタンをクリックすると、選択範囲内のすべての「0」が空白に置き換わります。
この方法で置換したデータを使ってピボットテーブルを作成すれば、「0」は最初から存在しないため、当然空白として表示されます。
ただし、この操作は元のデータを直接変更します。誤った「0」まで置換してしまうリスクがあるため、事前にデータのバックアップを取っておくことを推奨します。
また、数式で計算された「0」も置換対象になるため注意が必要です。
書式設定で「0」を非表示にする
数値をそのままに、表示形式だけを変更して「0」を空白に見せる方法もあります。
この方法は、元のデータとして「0」は存在したままなので、集計計算には影響しません。
- 対象範囲を選択
「0」を非表示にしたい数値データが含まれるセル範囲を選択します。 - 「セルの書式設定」ダイアログを開く
右クリックメニューから「セルの書式設定」を選択するか、Ctrl + 1 キーを押します。 - 「表示形式」タブを選択
「セルの書式設定」ダイアログボックスで、「表示形式」タブをクリックします。 - 「分類」で「ユーザー定義」を選択
「分類」リストから「ユーザー定義」を選択します。 - 「種類」にカスタム書式を入力
「種類」の入力欄に、以下のカスタム書式を入力します。0;-0;;
この書式は、「正の数」「負の数」「0」「文字列」の順に表示形式を指定します。ここでは、「0」の表示形式を空白(;;の間)に設定しています。
- 「OK」をクリック
「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
この方法で書式設定されたセルは、見た目上は空白になりますが、セルに「0」が入力されている状態は変わりません。
そのため、このデータを使ってピボットテーブルを作成した場合、ピボットテーブルのオプション設定で「0」を空白にする必要があります。
この書式設定は、ピボットテーブルの「値」フィールドの書式設定としても利用できます。
Power Query を使用して「0」を空白に変換する
より高度なデータ処理や、定期的なデータ更新が必要な場合は、Power Query を使用する方法が強力です。
Power Query は、Excel 2016 以降や Microsoft 365 で利用できるデータ取得・変換ツールです。
データソースからデータを読み込む前に、「0」を空白に変換する処理を組み込むことができます。
- Power Query エディターを開く
「データ」タブの「データの取得と変換」グループから、データのソース(Excelテーブル、CSVファイルなど)を選択し、「データの変換」をクリックしてPower Query エディターを開きます。 - 対象の列を選択
「0」を空白にしたい数値データが含まれる列を選択します。 - 「列の置換」機能を使用
「ホーム」タブの「変換」グループにある「列の置換」をクリックします。 - 置換条件を設定
「列の置換」ダイアログボックスで、以下のように設定します。- 置換対象: 「値」を選択します。
- 検索する値: 「0」と入力します。
- 置換後の値: 何も入力せず、空白のままにします。
- 「OK」をクリック
「OK」をクリックすると、選択した列の「0」が空白に変換されたクエリが作成されます。 - 「閉じて読み込む」
Power Query エディターの「ホーム」タブにある「閉じて読み込む」をクリックし、変換されたデータをExcelシートまたはピボットテーブルとして読み込みます。
Power Query を使えば、データソースが更新された際にも、自動的に「0」が空白に変換された状態でピボットテーブルに反映されるようになります。
これは、データの前処理として非常に効率的で、一貫したレポート作成に役立ちます。
Excel 2013 以前のバージョンでは、「Power Query」はアドインとして別途インストールが必要な場合があります。
ピボットテーブルオプション設定の注意点
「0」以外の数値も空白になる可能性
ピボットテーブルオプションで「エラーや空のセルに表示する値」を空白に設定した場合、意図しない「0」も空白になる可能性があります。
例えば、集計対象のデータに、数式の結果として「0」が表示されている場合、これらも空白になります。
そのため、この設定は「本当に」空白にしたい「0」のデータに対してのみ適用するのが望ましいです。
集計計算への影響はない
ピボットテーブルオプションで「0」を空白にしても、元のデータや集計の計算自体は「0」として行われています。
例えば、合計値の計算において、「0」が空白として表示されていても、計算結果には「0」が含まれた上での合計値が算出されます。
したがって、この設定はあくまで集計結果の「見た目」を整えるためのものです。
Excelのバージョンによる違い
ピボットテーブルオプションの設定項目や場所は、Excelのバージョンによって若干異なる場合があります。
特に、Excel 2010 以前のバージョンでは、オプション設定の場所や名称が異なることがあります。
Microsoft 365 や Excel 2019, 2021 では、本記事で解説した手順でほぼ同様に設定可能です。
まとめ
この記事では、Excelのピボットテーブルで集計結果に表示される「0」を空白にする方法を複数解説しました。
ピボットテーブルのオプション設定を使えば、手軽に集計結果の見た目を整えることができます。
また、元のデータソースやPower Queryで事前に処理しておくことで、より確実なデータ管理が可能です。
ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択し、見やすいピボットテーブルを作成してください。
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