Windows Updateを実行した後、Excelが起動しなくなるという問題が発生することがあります。この現象は、特定の更新プログラムがExcelと競合することで引き起こされる可能性があります。この記事では、Windows Update後にExcelが起動しない原因を特定し、問題のあるKB番号を特定してアンインストールする手順を解説します。
これにより、Excelの正常な起動と利用を回復させることができます。具体的な手順に沿って、問題を解決していきましょう。
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目次
Windows Update後にExcelが起動しない原因
Windows Update後にExcelが起動しない主な原因は、Microsoftが提供する更新プログラム(KB番号で識別される)が、Excelの既存のファイルや設定と競合することです。特に、Office製品のセキュリティ更新プログラムやWindows自体の機能更新プログラムが原因となるケースが多く見られます。
これらの更新プログラムは、セキュリティ強化や機能追加を目的としていますが、稀に互換性の問題を引き起こし、Excelの起動プロセスに影響を与えます。その結果、Excelアイコンをクリックしても反応がなかったり、起動途中でエラーが表示されて終了したりします。
問題のあるKB番号を特定する手順
Excelが起動しなくなった原因となっているKB番号を特定するには、Windows Updateの履歴を確認するのが最も確実な方法です。以下の手順で、最近インストールされた更新プログラムを確認してください。
- 「設定」アプリを開く
Windowsのスタートメニューから「設定」(歯車のアイコン)をクリックして、「設定」アプリを開きます。 - 「更新とセキュリティ」を選択する
設定画面が表示されたら、「更新とセキュリティ」(Windows Update)をクリックします。 - 「Windows Update」画面で「更新の履歴を表示する」をクリックする
左側のメニューから「Windows Update」が選択されていることを確認し、画面中央にある「更新の履歴を表示する」をクリックします。 - 「更新プログラムをアンインストールする」をクリックする
「更新の履歴」画面が表示されたら、画面下部にある「更新プログラムをアンインストールする」をクリックします。 - 最近インストールされた更新プログラムを確認する
「更新プログラムのアンインストール」画面が表示され、インストール済みの更新プログラムが一覧表示されます。ここで、「インストール日時」を確認し、Excelが起動しなくなった直近にインストールされた更新プログラム(特にKB番号で始まるもの)を探します。 - 問題のKB番号をメモする
Excelが起動しなくなったタイミングと照らし合わせ、原因となっている可能性が高いKB番号を特定し、メモしておきます。通常、KB番号は「KBxxxxxxx」のような形式で表示されます。
特定したKB番号の更新プログラムをアンインストールする手順
問題のあるKB番号を特定したら、その更新プログラムをアンインストールすることでExcelを正常に起動できるようになる可能性があります。以下の手順でアンインストールを実行してください。
- 「更新プログラムのアンインストール」画面を開く
上記「問題のあるKB番号を特定する手順」のステップ1~4までと同様に、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新の履歴を表示する」→「更新プログラムをアンインストールする」と進み、「更新プログラムのアンインストール」画面を開きます。 - アンインストールしたい更新プログラムを選択する
表示された更新プログラムの一覧から、先ほど特定した問題のあるKB番号の更新プログラムを探し、クリックして選択します。 - 「アンインストール」ボタンをクリックする
選択した更新プログラムが表示されたら、画面上部にある「アンインストール」ボタンをクリックします。 - アンインストールの確認と実行
確認メッセージが表示されるので、「はい」をクリックしてアンインストールを実行します。 - PCを再起動する
アンインストールが完了したら、PCを再起動するように促される場合があります。指示に従ってPCを再起動してください。 - Excelが起動するか確認する
PCの再起動後、Excelを起動してみて正常に起動するか確認します。
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アンインストールしても問題が解決しない場合の対処法
KB番号の更新プログラムをアンインストールしてもExcelが起動しない場合、他の原因が考えられます。以下の対処法を試してみてください。
Officeの修復機能を使用する
Officeプログラム自体に問題が発生している可能性があります。Officeの修復機能を使用すると、破損したファイルを修復し、問題を解決できることがあります。
- 「設定」アプリを開く
スタートメニューから「設定」を開きます。 - 「アプリ」を選択する
設定画面で「アプリ」をクリックします。 - Officeアプリを探してクリックする
インストールされているアプリの一覧から、お使いのMicrosoft Office(例: Microsoft Office Professional Plus 2019)を探してクリックします。 - 「変更」ボタンをクリックする
アプリの詳細画面が表示されたら、「変更」ボタンをクリックします。 - 「クイック修復」または「オンライン修復」を選択する
Officeのインストーラー画面が表示されたら、「クイック修復」を選択して実行します。クイック修復で改善しない場合は、「オンライン修復」を試してください。オンライン修復は時間がかかりますが、より包括的な修復を行います。 - PCを再起動してExcelを確認する
修復が完了したら、PCを再起動し、Excelが正常に起動するか確認します。
Officeの更新プログラムを一時的に無効にする
特定されたKB番号の更新プログラムをアンインストールしても、Windows Updateによって再度インストールされてしまうことがあります。その場合、一時的にその更新プログラムのインストールを無効にする設定が可能です。
この設定を行うには、「Show or hide updates troubleshooter package」というツールを使用します。Microsoftのサポートページからダウンロードできます。このツールを実行すると、更新プログラムのインストールを一時的に隠す(無効にする)オプションが表示されます。問題が解決するまでの間、この更新プログラムの自動インストールを一時停止させることができます。
注意点: この設定は一時的なものです。後日、Microsoftから修正プログラムが提供される可能性がありますので、定期的にWindows Updateを確認し、問題が解消されたら再度更新プログラムを有効にすることをお勧めします。
セーフモードでExcelを起動する
Excelがセーフモードで起動するかどうかを確認することで、アドインなどが原因で問題が発生しているかを切り分けることができます。セーフモードで起動できる場合は、アドインの無効化を検討します。
- Excelをセーフモードで起動する
方法1:Ctrlキーを押しながらExcelのアイコンをダブルクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
方法2:「ファイル名を指定して実行」ダイアログ(Windowsキー+R)を開き、「excel /safe」と入力してEnterキーを押します。 - Excelが起動するか確認する
セーフモードでExcelが起動した場合、「Excel のオプション」→「アドイン」を開き、COM アドインや Excel アドインを一つずつ無効にして、Excel を通常起動できるか確認します。
Windows Updateのトラブルシューティングツールを使用する
Windowsには、Windows Updateに関連する問題を自動的に検出して修復するトラブルシューティングツールが用意されています。このツールを実行することで、問題が解決する場合があります。
- 「設定」アプリを開く
スタートメニューから「設定」を開きます。 - 「更新とセキュリティ」を選択する
設定画面で「更新とセキュリティ」をクリックします。 - 「トラブルシューティング」を選択する
左側のメニューから「トラブルシューティング」をクリックします。 - 「Windows Update」を選択して実行する
「その他のトラブルシューティングツール」または「追加のトラブルシューティングツール」をクリックし、「Windows Update」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。 - 画面の指示に従う
ツールが問題を検出・修復するので、画面の指示に従って操作を進めます。 - PCを再起動してExcelを確認する
トラブルシューティング完了後、PCを再起動し、Excelが正常に起動するか確認します。
Excelが起動しない問題の回避策
Windows Update後にExcelが起動しない問題が発生した場合、一時的な回避策として、Excelの更新を無効にする、または特定の更新プログラムのインストールを延期することが考えられます。しかし、これはセキュリティリスクを高める可能性があるため、推奨される方法ではありません。
最も安全な方法は、問題のある更新プログラムを特定してアンインストールし、Microsoftからの修正プログラムを待つことです。または、Officeの修復機能やセーフモードでの起動を試み、アドインなどが原因でないかを確認することが有効です。
Microsoftは、このような互換性の問題を認識した場合、迅速に修正プログラムを提供することが一般的です。そのため、原因となっている更新プログラムをアンインストールして一時的に回避しつつ、Microsoftからの公式な対応を待つのが最善策と言えます。
まとめ
Windows Update後にExcelが起動しない問題は、特定の更新プログラムが原因であることが多いです。この記事で解説した手順に従い、Windows Updateの履歴から問題のあるKB番号を特定し、その更新プログラムをアンインストールすることで、Excelを正常に起動できるようになります。もし問題が解決しない場合は、Officeの修復機能やセーフモードでの起動、トラブルシューティングツールの実行といった他の対処法も試してみてください。Microsoftからの修正プログラム提供を待つ間、これらの手順でExcelの利用を再開させることができます。
