Microsoft Teams会議中にパソコンのCPU使用率が急上昇し、動作が重くなる経験はありませんか。
特に大人数での会議や、画面共有を多用する場面でこの問題は発生しやすいです。
本記事では、Teams会議参加時のCPU負荷が高い原因を解説し、パフォーマンスを改善するための具体的な設定や対策を網羅的にご紹介します。
この記事を読めば、Teams会議をより快適に、スムーズに参加できるようになります。
【要点】Teams会議中のCPU使用率高騰を改善するパフォーマンス最適化
- Teamsのハードウェアアクセラレーション設定: ビデオ処理などをGPUにオフロードしCPU負荷を軽減します。
- Teamsのバックグラウンドアプリ制限: 不要なアプリを停止させ、リソースをTeamsに集中させます。
- TeamsのGPUハードウェアアクセラレーションビデオエンコード設定: ビデオエンコード処理をGPUで行い、CPU負荷を下げます。
- PCの常駐ソフト・不要なプロセスの停止: バックグラウンドで動作する無駄なプロセスを終了させます。
- Teamsのキャッシュクリア: 溜まったキャッシュデータを削除し、動作を軽快にします。
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目次
- 1 Teams会議でCPU使用率が高くなる原因と仕組み
- 2 Teamsのパフォーマンスを改善する設定手順
- 3 Teamsのハードウェアアクセラレーション設定
- 4 TeamsのGPUハードウェアアクセラレーションビデオエンコード設定
- 5 PCの常駐ソフト・不要なプロセスの停止
- 6 Teamsのキャッシュクリア
- 7 Windows UpdateとTeamsのアップデート
- 8 Teams会議のビデオ設定の最適化
- 9 PCの電源設定の最適化
- 10 新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い
- 11 Teamsのマイク・カメラ設定の確認
- 12 PCのハードウェアリソース不足への対処
- 13 Mac版・モバイル版・Web版との違い
- 14 まとめ
Teams会議でCPU使用率が高くなる原因と仕組み
Microsoft Teams会議中にCPU使用率が跳ね上がる主な原因は、リアルタイムでのビデオ・音声処理、画面共有、多数の参加者との通信など、多くのリソースを必要とする処理が同時に行われるためです。
特に、高画質でのビデオストリーミング、ノイズ抑制、背景ぼかしなどの機能は、CPUに大きな負荷をかけます。これらの処理は、映像や音声をエンコード・デコードし、ネットワーク経由で送受信するために、多くの計算能力を要求します。
また、参加者が多い会議では、それぞれの参加者の映像や音声を処理する必要があるため、CPU負荷はさらに増加します。画面共有を行う場合も、共有されている画面の情報をリアルタイムでキャプチャし、エンコードして送信するため、CPUへの負担が大きくなります。
お使いのPCのスペックがこれらの処理能力に追いついていない場合、CPU使用率が100%近くまで上昇し、TeamsだけでなくOS全体の動作が遅くなることがあります。
Teamsのパフォーマンスを改善する設定手順
CPU使用率の急上昇を抑え、Teams会議を快適にするための設定方法を説明します。これらの設定は、Teamsの内部設定やPCの設定を変更することで、リソースの消費を最適化します。
Teamsのハードウェアアクセラレーション設定
ハードウェアアクセラレーションを有効にすることで、ビデオ処理などの負荷の高いタスクをCPUではなくGPU(グラフィックボード)にオフロードできます。これにより、CPUの負担を大幅に軽減できます。
- Teamsを開く
Microsoft Teamsデスクトップアプリケーションを起動します。 - 設定を開く
画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」を選択します。 - 「全般」設定を選択
左側のメニューから「全般」を選択します。 - ハードウェアアクセラレーションの確認
「アプリケーション」セクションにある「ハードウェアアクセラレーションを使用して、リッチなクライアント機能のパフォーマンスを向上させる」という項目を探します。 - 設定を有効にする
このオプションがチェックされていることを確認します。もしチェックが入っていない場合は、チェックを入れて有効にします。 - Teamsの再起動
設定変更を適用するために、Teamsを一度完全に終了し、再起動してください。
注意点: この設定は、お使いのPCに十分な性能を持つGPUが搭載されている場合に効果を発揮します。GPUドライバーが最新でない場合、予期せぬ問題が発生する可能性もあります。組織によっては、IT管理者によってこの設定が無効化されている場合もあります。
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TeamsのGPUハードウェアアクセラレーションビデオエンコード設定
この設定は、ビデオ通話時の映像エンコード処理をGPUで行うことで、CPUの負荷を軽減します。特にビデオ通話が頻繁な場合に効果的です。
- Teamsを開く
Microsoft Teamsデスクトップアプリケーションを起動します。 - 設定を開く
画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」を選択します。 - 「全般」設定を選択
左側のメニューから「全般」を選択します。 - GPUハードウェアアクセラレーションビデオエンコードの確認
「アプリケーション」セクションにある「GPUハードウェアアクセラレーションビデオエンコードを有効にする」という項目を探します。 - 設定を有効にする
このオプションにチェックを入れて有効にします。 - Teamsの再起動
設定変更を反映させるため、Teamsを一度完全に終了し、再起動してください。
注意点: この機能もGPUの性能に依存します。また、組織のポリシーによって無効化されている場合があります。GPUドライバーが最新であることを確認してください。
PCの常駐ソフト・不要なプロセスの停止
Teams会議中にCPU使用率が高くなるのは、Teams以外のアプリケーションやバックグラウンドプロセスがリソースを消費していることも原因の一つです。不要なものを停止させることで、Teamsが利用できるリソースを増やします。
- タスクマネージャーを開く
キーボードのCtrl + Shift + Escキーを同時に押すか、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。 - 「プロセス」タブを確認
タスクマネージャーが開いたら、「プロセス」タブを選択します。 - CPU使用率の高いプロセスを特定
「CPU」列のヘッダーをクリックして、CPU使用率が高い順にプロセスを並べ替えます。 - 不要なプロセスを終了
Teams会議中に必要のないアプリケーション(例: 複数のブラウザタブ、他のビデオ会議ソフト、ゲームランチャーなど)を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリックして終了させます。 - バックグラウンドプロセスも確認
必要に応じて、「バックグラウンドプロセス」セクションも確認し、不要なものを終了させます。
注意点: システムプロセスや、現在使用中の重要なアプリケーションを誤って終了させないように注意してください。不明なプロセスは、終了させる前に調査することをお勧めします。
Teamsのキャッシュクリア
Teamsは、動作を速くするためにキャッシュデータを保存しますが、このキャッシュが溜まりすぎると、かえってパフォーマンスの問題を引き起こすことがあります。キャッシュをクリアすることで、Teamsの動作が軽快になる場合があります。
- Teamsを完全に終了する
タスクバーの通知領域にあるTeamsアイコンを右クリックし、「終了」を選択して、Teamsを完全に閉じます。 - エクスプローラーを開く
Windowsのエクスプローラー(フォルダアイコン)を開きます。 - キャッシュフォルダに移動
アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。
`%appdata%\Microsoft\Teams` - キャッシュ関連フォルダを削除
開いたフォルダ内で、以下のフォルダを削除します。
・`blob_storage`
・`Cache`
・`databases`
・`GPUCache`
・`IndexedDB`
・`Local Storage`
・`tmp` - Teamsを再起動する
再度Teamsを起動します。キャッシュが再生成されます。
注意点: キャッシュをクリアすると、一時的にTeamsの起動が遅くなることがあります。また、設定がリセットされるわけではありません。
Windows UpdateとTeamsのアップデート
OSやアプリケーションのアップデートには、パフォーマンスの改善やバグ修正が含まれていることがよくあります。常に最新の状態に保つことが重要です。
- Windows Updateの確認
「設定」アプリを開き、「更新とセキュリティ」(または「Windows Update」)を選択します。「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な更新があればインストールします。 - Teamsのアップデート確認
Teamsの右上のプロフィールアイコンをクリックし、「更新プログラムの確認」を選択します。 - アップデートの適用
Teamsが更新プログラムを検出した場合、自動的にダウンロード・インストールが開始されます。完了後、Teamsの再起動を求められることがあります。
注意点: 大規模なWindows Updateの場合、再起動が必要になることがあります。Teamsの自動更新が有効になっている場合、通常は手動での確認は不要ですが、問題が発生した際には手動での確認が有効です。
Teams会議のビデオ設定の最適化
ビデオ関連の設定を調整することで、CPU負荷を軽減できる場合があります。特に、背景効果やビデオ品質の設定を見直します。
- Teams会議中に設定を変更
会議中に、コントロールバーの「…」(その他の操作)をクリックし、「設定」を選択します。 - 「デバイス」設定を選択
左側のメニューから「デバイス」を選択します。 - 背景効果の無効化または簡素化
「背景効果」の項目で、「ぼかし」や「カスタム背景」を無効にするか、よりシンプルなものに変更します。これはCPUにかなりの負荷をかけます。 - ビデオの送受信設定の確認
「ビデオ」セクションで、必要に応じて「カスタム背景」や「ビデオフィルター」を無効にするオプションがないか確認します。 - 会議終了後に設定を保存
変更が完了したら、設定ウィンドウを閉じます。
注意点: 背景効果はCPUだけでなく、GPUにも負荷がかかります。PCのスペックが低い場合は、これらの機能を無効にすることが最も効果的です。
PCの電源設定の最適化
Windowsの電源設定を「高パフォーマンス」にすることで、CPUが最大限の性能を発揮できるようになり、Teams会議中の処理能力が向上する可能性があります。
- コントロールパネルを開く
Windowsの検索バーに「コントロールパネル」と入力して開きます。 - 「電源オプション」を選択
「ハードウェアとサウンド」の下にある「電源オプション」をクリックします。 - 「高パフォーマンス」を選択
電源プランの一覧から「高パフォーマンス」を選択します。 - 変更の適用
選択したら、ウィンドウを閉じます。
注意点: 「高パフォーマンス」設定は、バッテリー消費を早める可能性があります。ノートPCの場合は、ACアダプターに接続している時にのみこの設定を適用すると良いでしょう。また、企業によっては電源設定の変更が制限されている場合があります。
新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い
新しいTeams(v2)は、パフォーマンスの向上とリソース使用量の削減を目指して再設計されています。従来のTeamsと比較して、よりモダンなアーキテクチャを採用しており、CPUやメモリの使用率が改善されている可能性があります。
新しいTeamsでは、Web技術の利用方法が最適化され、バックグラウンドで動作するプロセスの管理が効率化されています。これにより、会議中のリソース競合が減少し、CPU使用率の急上昇が抑制されることが期待されます。
ただし、新しいTeamsへの移行は段階的に行われており、組織によってはまだ従来のTeamsを利用している場合もあります。もしCPU使用率の問題が改善されない場合は、お使いのTeamsが最新バージョンであるか確認し、必要であれば新しいTeamsへの移行を検討することをお勧めします。新しいTeamsへの切り替えは、Teamsの左上にあるスイッチで行えます。
Teamsのマイク・カメラ設定の確認
CPU使用率の高さとは直接関係ありませんが、マイクやカメラの設定が不適切だと、Teamsが予期せぬ処理を行い、パフォーマンスに影響を与えることがあります。
- Teams設定を開く
プロフィールアイコンから「設定」を選択します。 - 「デバイス」を選択
左側のメニューから「デバイス」を選択します。 - カメラとマイクの選択
「オーディオデバイス」と「カメラ」のセクションで、意図したデバイスが正しく選択されているか確認します。 - テスト通話の実施
「デバイス」設定画面にある「テスト通話を行う」ボタンをクリックし、マイクとカメラが正常に動作し、不要なノイズや映像の乱れがないか確認します。
注意点: 複数のカメラやマイクが接続されている場合、意図しないデバイスが選択されていると、Teamsがそれらを処理しようとしてリソースを消費する可能性があります。使用しないデバイスはPCから取り外すか、無効にすることを推奨します。
PCのハードウェアリソース不足への対処
上記の設定を行ってもCPU使用率が高いままの場合は、お使いのPCのハードウェアスペックが、現在のTeamsの要求を満たせていない可能性があります。
メモリ増設: メモリ(RAM)が不足していると、CPUに負荷がかかりやすくなります。可能であれば、メモリを増設することでパフォーマンスが改善されることがあります。
SSDへの換装: HDDを使用している場合、SSDに換装することで、OSやアプリケーションの起動・読み込み速度が向上し、全体的なパフォーマンスが改善されます。SSDはCPUへのデータ供給速度も速いため、間接的にCPU負荷軽減に寄与します。
PCの買い替え: 古いPCや低スペックのPCを使用している場合、最新のTeamsの要求スペックを満たせないことがあります。その場合は、PCの買い替えが最も根本的な解決策となります。
管理者権限について: メモリ増設やSSD換装は、PCのハードウェアに直接関わるため、通常は管理者権限が必要です。また、企業PCの場合は、IT部門に相談する必要があります。
Mac版・モバイル版・Web版との違い
今回紹介した設定の多くは、Windows版デスクトップアプリケーションを基準としています。Mac版Teamsでも、設定メニューの構成は似ていますが、一部の項目名や場所が異なる場合があります。特にハードウェアアクセラレーションの設定は、macOSのシステム設定にも影響されることがあります。
モバイル版Teams(iOS/Android)では、ハードウェアアクセラレーションの設定は通常自動で行われ、ユーザーが直接変更できる項目は限られます。モバイル端末の性能に依存する部分が大きいため、パフォーマンス問題が発生した場合は、OSのアップデートや不要なアプリの終了が主な対策となります。
Web版Teams(ブラウザ版)では、ブラウザの機能やハードウェアアクセラレーション設定に依存します。ブラウザ自体のパフォーマンスが低い場合や、ハードウェアアクセラレーションが無効になっている場合に問題が発生しやすくなります。ブラウザのキャッシュクリアや、ブラウザのハードウェアアクセラレーション設定の確認が有効です。
まとめ
本記事では、Microsoft Teams会議中にCPU使用率が跳ね上がる問題に対するパフォーマンス改善策を解説しました。
ハードウェアアクセラレーションの有効化、不要なプロセスの停止、キャッシュクリアなどの設定を見直すことで、Teams会議をより快適に利用できるようになります。
これらの設定を試しても改善されない場合は、Windows UpdateやTeamsのアップデートを確認し、PCのスペック不足も考慮に入れると良いでしょう。
まずはTeamsの「ハードウェアアクセラレーション」設定の確認から始めてみてください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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