Teams会議の出欠確認は、会議の準備や後処理で手間がかかる作業です。
会議ごとに参加者リストを手動でダウンロードし、Excelで集計するのは非効率的です。
この記事では、Teams会議の出欠レポートを自動でExcelファイルにエクスポートする設定方法を解説します。
会議の準備や管理業務の効率化を目指しましょう。
【要点】Teams会議の出欠レポートをExcelに自動エクスポートする
- Power Automateによる自動化設定: Teams会議の出欠情報をトリガーにExcelファイルを作成・更新します。
- SharePointリストへのデータ保存: 会議名、参加者名、参加日時などの情報をSharePointリストに記録します。
- Excelファイルへのエクスポート: SharePointリストのデータを定期的にExcelファイルにエクスポートし、共有フォルダに保存します。
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目次
Power Automateを使ったTeams会議出欠レポート自動化の仕組み
Teams会議の出欠レポートをExcelに自動エクスポートするには、Microsoft Power Automateというクラウドベースの自動化サービスを利用します。このサービスを使うことで、様々なアプリケーションやサービスを連携させ、定型的な作業を自動化できます。
具体的には、「Teams会議が終了した」というイベントをトリガーとして、会議の出欠情報を取得し、SharePointリストに記録します。そして、そのSharePointリストのデータを定期的にExcelファイルとしてエクスポートし、指定した場所に保存する、という一連の流れを自動化します。
この仕組みにより、会議ごとに手動で参加者リストを確認・集計する手間が省け、会議の出欠管理業務を大幅に効率化できます。特に、頻繁に会議を開催する部署や、参加者の出欠確認が重要なプロジェクトにおいて、その効果は大きいでしょう。
Teams会議出欠レポートをExcelに自動エクスポートする設定手順
この自動化を実現するには、Power Automate上で3つの主要なフローを作成・設定する必要があります。まずは、会議の出欠情報を収集するためのSharePointリストを作成し、次に、会議終了時に出欠情報をSharePointリストに記録するフロー、最後に、SharePointリストのデータをExcelファイルにエクスポートするフローを作成します。
- SharePointリストの作成
出欠情報を記録するためのSharePointリストを作成します。 - 「会議終了時に出欠情報をSharePointリストに記録する」フローの作成
Teams会議の終了をトリガーとし、会議の出欠情報を取得してSharePointリストに保存するフローを構築します。 - 「SharePointリストのデータをExcelファイルにエクスポートする」フローの作成
定期的に、または必要に応じてSharePointリストのデータをExcelファイルにエクスポートし、指定した場所に保存するフローを構築します。
まず、出欠情報を格納するためのSharePointリストを作成します。このリストには、会議名、参加者名、参加日時などの項目を含めます。
- SharePointサイトへのアクセス
Power Automateのフローを作成するSharePointサイトにアクセスします。 - 「新規」メニューの選択
サイトのトップページまたは任意のライブラリで、「新規」をクリックし、「リスト」を選択します。 - 「空白のリスト」の選択
「空白のリストを作成」を選択します。 - リスト名の入力
リスト名に「Teams会議出欠レポート」など、分かりやすい名前を入力します。 - 「作成」ボタンのクリック
「作成」ボタンをクリックしてリストを生成します。 - 列の追加
作成されたリスト画面で、「+ 列の追加」をクリックします。以下の列を追加してください。- 列名: 会議名
種類: 1行テキスト - 列名: 参加者名
種類: 1行テキスト - 列名: 参加日時
種類: 日時 - 列名: 退席日時
種類: 日時 - 列名: 参加時間(分)
種類: 数値
- 列名: 会議名
次に、Teams会議の終了をトリガーとして、会議の出欠情報をSharePointリストに記録するPower Automateフローを作成します。このフローは、会議のメタデータ(会議名など)と、会議参加者のリストを取得し、SharePointリストに項目として追加します。
- Power Automateへのアクセス
Microsoft 365ポータルからPower Automateにアクセスします。 - 「作成」メニューの選択
左側のナビゲーションメニューから「作成」を選択します。 - 「自動化されたクラウドフロー」の選択
「自動化されたクラウドフロー」を選択します。 - フロー名の入力とトリガーの選択
フロー名に「Teams会議出欠記録」などと入力します。トリガーの選択で「Teams」と検索し、「会議が終了したとき」を選択します。 - 「作成」ボタンのクリック
「作成」ボタンをクリックします。 - トリガーの設定
「会議が終了したとき」トリガーで、必要に応じて会議の対象(例: 特定のチャネル、すべて)を設定します。 - 「新しいステップ」の追加
「+ 新しいステップ」をクリックします。 - 「Teams」コネクタの選択
「Teams」コネクタを選択し、「会議の参加者を取得する」アクションを追加します。 - 「会議の参加者を取得する」の設定
「会議 ID」には、前のトリガー「会議が終了したとき」から「会議 ID」を選択します。 - 「新しいステップ」の追加
「+ 新しいステップ」をクリックします。 - 「SharePoint」コネクタの選択
「SharePoint」コネクタを選択し、「項目の作成」アクションを追加します。 - 「項目の作成」の設定
- サイトのアドレス: 作成済みのSharePointリストがあるサイトのアドレスを選択します。
- リスト名: 作成済みの「Teams会議出欠レポート」リストを選択します。
- 会議名: トリガー「会議が終了したとき」から「件名」を選択します。
- 参加者名: アクション「会議の参加者を取得する」から「表示名」を選択します。
- 参加日時: アクション「会議の参加者を取得する」から「参加時間」を選択します。
- 退席日時: アクション「会議の参加者を取得する」から「退席時間」を選択します。
- ループ処理の追加(任意)
複数の参加者がいる場合、参加者リストをループ処理して各参加者ごとにSharePointリストに項目を追加するには、「Apply to each」アクションを追加します。 - 「Apply to each」の設定
- 前のステップから選択: 「会議の参加者を取得する」アクションの「表示名」を選択します。
- 「Apply to each」内に「項目の作成」を移動
先ほど追加した「SharePoint」の「項目の作成」アクションを、「Apply to each」の中にドラッグ&ドロップします。 - 「Apply to each」内の「項目の作成」の設定(再確認)
「Apply to each」の中に移動した「項目の作成」アクションで、各フィールドに正しい動的なコンテンツがマッピングされているか再確認します。 - 「参加時間(分)」の計算(任意)
参加時間を分単位で計算するには、「計算列」を追加するか、フロー内で計算式を設定します。 - フローの保存
画面右上の「保存」ボタンをクリックしてフローを保存します。
次に、SharePointリストに蓄積された出欠情報を、定期的にExcelファイルとしてエクスポートするフローを作成します。このフローは、SharePointリストのデータを取得し、Excel Online (Business)コネクタを使ってExcelファイルを作成・更新します。
- Power Automateへのアクセスと新規フロー作成
Power Automateのホーム画面から、「作成」→「スケジュール済みクラウドフロー」を選択します。 - フロー名の入力とスケジュール設定
フロー名に「Teams会議出欠Excelエクスポート」などと入力します。 - 実行頻度の設定
「フローのトリガーを設定する」で、実行頻度を設定します。例えば、「毎日」実行したい場合は「毎日」を選択し、時刻を指定します。 - 「作成」ボタンのクリック
「作成」ボタンをクリックします。 - 「新しいステップ」の追加
「+ 新しいステップ」をクリックします。 - 「SharePoint」コネクタの選択
「SharePoint」コネクタを選択し、「項目の取得」アクションを追加します。 - 「項目の取得」の設定
- サイトのアドレス: 作成済みのSharePointリストがあるサイトのアドレスを選択します。
- リスト名: 作成済みの「Teams会議出欠レポート」リストを選択します。
- 「新しいステップ」の追加
「+ 新しいステップ」をクリックします。 - 「Excel Online (Business)」コネクタの選択
「Excel Online (Business)」コネクタを選択し、「テーブルに行を追加します」アクションを追加します。 - 「テーブルに行を追加します」の設定
- 場所: Excelファイルが保存されているOneDriveまたはSharePointサイトを選択します。
- ドキュメントライブラリ: Excelファイルが保存されているドキュメントライブラリを選択します。
- ファイル: エクスポートしたいExcelファイル名を選択します。ファイルが存在しない場合は、事前にテンプレートとなるExcelファイルを作成しておく必要があります。
- テーブル: Excelファイル内のテーブル名を選択します。Excelファイルにテーブルが設定されていない場合は、事前に設定が必要です。
- 行: ここに、SharePointリストから取得したデータをマッピングします。「項目の取得」アクションの動的なコンテンツから、会議名、参加者名、参加日時などを選択します。
- 「Apply to each」の追加(必須)
「項目の取得」で取得した複数の行を処理するため、「Apply to each」アクションを追加し、その中に「テーブルに行を追加します」アクションを配置します。 - 「Apply to each」の設定
- 前のステップから選択: 「項目の取得」アクションの「値」を選択します。
- 「Apply to each」内に「テーブルに行を追加します」を移動
先ほど追加した「Excel Online (Business)」の「テーブルに行を追加します」アクションを、「Apply to each」の中にドラッグ&ドロップします。 - 「Apply to each」内の「テーブルに行を追加します」の設定(再確認)
「Apply to each」の中に移動した「テーブルに行を追加します」アクションで、各フィールドにSharePointリストのデータが正しくマッピングされているか確認します。 - フローの保存
画面右上の「保存」ボタンをクリックしてフローを保存します。
Excelファイルのテンプレート準備
「SharePointリストのデータをExcelファイルにエクスポートする」フローで、Excel Online (Business)の「テーブルに行を追加します」アクションを使用する場合、事前にExcelファイルにテーブルが設定されている必要があります。
- Excelファイルの新規作成
Excelを開き、新規ファイルを作成します。 - ヘッダー行の入力
SharePointリストで作成した列名(会議名、参加者名、参加日時、退席日時、参加時間(分))を1行目に入力します。 - テーブルへの変換
ヘッダー行を含むデータ範囲を選択し、「挿」タブから「テーブル」を選択します。 - テーブルのプロパティ設定
「テーブルのデザイン」タブが表示されるので、「テーブル名」を分かりやすい名前に変更します(例: MeetingsAttendance)。 - ファイルの保存
このExcelファイルを、Power Automateフローで指定するSharePointサイトのドキュメントライブラリに保存します。
新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い
新しいTeams(v2)は、従来のTeamsと比較して、パフォーマンスの向上、UIの刷新、そしてWeb技術(WebView2)の採用による機能拡張性が特徴です。しかし、Power Automateによる会議関連の自動化機能に関しては、基本的な動作や設定方法に大きな違いはありません。
「会議が終了したとき」トリガーや、「会議の参加者を取得する」アクションは、どちらのバージョンのTeamsでも利用可能です。また、SharePointリストやExcel Online (Business)との連携も、従来通り行えます。
ただし、新しいTeamsでは、一部のUI要素の配置や名称が変更されている可能性があります。そのため、Power Automateでの設定中に、Teamsの特定の機能が見つけにくい場合は、UIの変化に注意して探す必要があるかもしれません。
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新しいOutlookと従来Outlookの違い
新しいOutlookは、Outlook Web App (OWA) のインターフェースをデスクトップアプリケーションに統合したもので、Web版Outlookの使いやすさとデスクトップ版の機能を併せ持っています。従来のOutlook(デスクトップ版)と比較して、UIがシンプルになり、パフォーマンスも改善されています。
Teams会議の出欠レポートをExcelに自動エクスポートするPower Automateフローは、Outlookとは直接的な連携はありません。この自動化はTeamsの会議情報とSharePoint、Excel Online (Business)を連携させるものです。
したがって、新しいOutlookへの移行が、この自動化フローの作成や動作に影響を与えることはありません。Outlookの機能ではなく、TeamsとPower Automateの機能を利用するため、Outlookのバージョンによる違いを気にする必要はありません。
Mac版・モバイル版・Web版での違い
今回解説したPower Automateによる自動化設定は、基本的にPower AutomateのWebインターフェース上で行います。そのため、管理者権限を持つユーザーが、Webブラウザ経由でアクセスできれば、OS(Windows、macOS)やデバイス(PC、タブレット、スマートフォン)に関わらず、同様の設定が可能です。
ただし、SharePointサイトやTeams会議の管理権限、Power Automateの利用権限は必要です。また、フローのテストや実行状況の確認は、Webブラウザから行うことになります。
モバイル版Teamsやモバイル版Outlookアプリから直接この自動化フローを作成・管理することはできません。しかし、一度作成されたフローは、設定されたスケジュールに従って自動的に実行されるため、ユーザーは会議の参加者としてTeamsアプリを利用するだけで、出欠レポートは自動的に生成されます。
管理者権限について
この自動化フローを作成・設定するには、以下の権限が必要です。
- Power Automateの利用権限: Microsoft 365のライセンスに含まれている場合が多いですが、テナントによっては別途ライセンスや有効化が必要です。
- SharePointサイトの作成・編集権限: 出欠情報を格納するSharePointリストを作成・編集できる権限が必要です。通常、サイトのメンバーまたは編集者以上の権限があれば可能です。
- Excel Online (Business) の利用権限: Excelファイルを操作するために必要です。
- Teamsの利用権限: 会議のメタデータを取得するために必要です。
これらの権限がない場合、フローの作成中にエラーが発生したり、一部のアクションが利用できなかったりします。不明な場合は、組織のIT管理者にご確認ください。
組織ポリシー・テナント設定による影響
Power Automateの利用や、各コネクタ(Teams、SharePoint、Excel Online (Business))の利用は、組織のテナント管理者によって制限されている場合があります。例えば、組織外のサービスとの連携を禁止するポリシーや、特定のコネクタの使用を無効化する設定などです。
もし、フローの作成中にコネクタが見つからなかったり、接続できないエラーが発生したりする場合は、組織のIT管理者に相談し、必要なポリシーや設定が有効になっているか確認してください。特に、SharePointリストへのアクセス権限や、Excelファイルの保存場所に関するポリシーは、フローの実行に影響を与える可能性があります。
よくある質問とトラブルシューティング
Q1: フローが実行されない、またはエラーが発生する
原因: コネクタの接続情報が無効になっている、SharePointリストやExcelファイルへのアクセス権限がない、または組織のポリシーでフローの実行がブロックされているなどが考えられます。
対処法:
- コネクタの接続確認: Power Automateの「データ」→「コネクタ」から、各コネクタの接続が有効になっているか確認し、必要であれば再接続します。
- 権限の確認: SharePointリストやExcelファイルへのアクセス権限を、サイトの所有者またはIT管理者に確認してもらいます。
- フローの実行履歴確認: Power Automateの「マイフロー」から該当フローの実行履歴を確認し、エラーメッセージの詳細を読み取ります。
- IT管理者への相談: 上記で解決しない場合は、組織のIT管理者に相談してください。
Q2: Excelファイルにデータが正しくエクスポートされない
原因: SharePointリストのデータと、Excelファイルのテーブルの列名が一致していない、またはデータ型に不整合がある可能性があります。
対処法:
- 列名の照合: SharePointリストの列名と、Excelテンプレートのテーブルの列名が完全に一致しているか確認します(大文字・小文字、全角・半角も含む)。
- データ型の確認: SharePointリストの「日時」型データが、Excelの「日付/時刻」形式として正しく解釈されているか確認します。必要であれば、Excel側でセルの書式設定を変更します。
- 「Apply to each」内のマッピング確認: フローエディタで、「Apply to each」内の「テーブルに行を追加します」アクションを開き、各フィールドにSharePointリストのデータが正しくマッピングされているか再確認します。
原因: 「会議が終了したとき」トリガーが正しく設定されていない、または「会議の参加者を取得する」アクションで参加者情報が取得できていない可能性があります。
対処法:
- トリガーの設定確認: 「会議が終了したとき」トリガーで、対象となる会議が正しく指定されているか確認します。
- 「会議の参加者を取得する」アクションの確認: このアクションが正常に実行されているか、フローの実行履歴で確認します。参加者リストが空になっていないか確認してください。
- Teams会議の種類の確認: 一部の特殊な会議(例: チャネル会議でない、Outlook予定表から直接作成された会議など)では、参加者情報の取得に制限がある場合があります。
Q4: Excelファイルが上書きされるだけで、新しいデータが追加されない
原因: 「Excel Online (Business)」コネクタの「テーブルに行を追加します」アクションは、デフォルトでテーブルの末尾に行を追加しますが、Excelテンプレートのテーブル設定によっては、動作が異なる場合があります。また、スケジュールされたフローが意図したタイミングで実行されていない可能性もあります。
対処法:
- Excelテーブルの確認: Excelテンプレートのテーブル設定を確認します。テーブルが正しく定義されているか、また「テーブルのデザイン」タブで「行の追加」が有効になっているか確認します。
- 「テーブルに行を追加します」アクションの設定: フローエディタで、このアクションの設定を確認します。通常は自動で行が追加されますが、まれに設定ミスがある場合があります。
- フローの実行スケジュール確認: フローの実行履歴で、スケジュールされたフローが意図した頻度で実行されているか確認します。
- 代替案: 「CSVファイルとしてダウンロード」アクションの検討: もし「テーブルに行を追加します」で問題が解決しない場合、SharePointリストのデータをCSVファイルとしてダウンロードし、OneDriveなどに保存するフローに切り替えることも検討できます。
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