Wordで目次を作ろうとすると、通常は見出しスタイルを適用した段落を自動収集します。しかし、デザインの都合や既存文書の構成上、見出しスタイルを使いたくない場面があります。そんなときは「TCフィールド」を使うことで、見出しスタイルを一切使わずに目次を作成できます。この記事では、TCフィールドを手動で挿入し、目次を構築する手順を詳しく解説します。
【要点】TCフィールドで自由度の高い目次を作成する
- TCフィールドの挿入: Alt+Shift+OでTCダイアログを開き、エントリテキストとレベルを指定する。
- 目次フィールドの挿入: 目次を配置したい場所でCtrl+F9でフィールドコードを挿入し、「TOC \o “”」を削除して「TOC \f」に変更する。
- フィールドの更新: 目次フィールドを右クリックして「フィールド更新」を選ぶか、F9キーで反映させる。
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目次
TCフィールドを使う理由と仕組み
目次は通常、見出しスタイルが適用された段落を自動的に収集して生成します。しかし、文書によっては見出しスタイルの書式が合わなかったり、特定の文字列だけを目次に含めたい場合があります。TCフィールド(Table of Contents Entry)を使うと、任意の文字列を目次エントリとして登録でき、見出しスタイルに依存しません。
TCフィールドは非表示のフィールドコードで、文書内の好きな場所に挿入できます。その後、目次フィールドで「\f」スイッチを指定すると、TCフィールドだけを収集した目次が生成されます。これにより、見出しスタイルを変更せずに目次項目を自由に設定できます。
TCフィールドを挿入して目次を作成する手順
以下の手順では、まず各エントリにTCフィールドを挿入し、最後にTCフィールドを収集する目次を挿入します。作業中はフィールドコードの表示/非表示を切り替えると便利です。Alt+F9でフィールドコードの表示をトグルできます。
手順1: TCフィールドを挿入する
- カーソルをエントリ位置に置く
目次に表示させたい文字列のすぐ後ろか、近くの段落内にカーソルを置きます。TCフィールドは非表示なので、目立たない場所で構いません。 - Alt+Shift+OでTCダイアログを開く
キーボードのAltキー、Shiftキー、Oキーを同時に押します。「目次エントリ」ダイアログボックスが開きます。 - エントリテキストを入力する
「エントリ」の欄に、目次に表示させたい文字列を入力します。例:「はじめに」「第1章 背景」など。 - レベルを指定する
「レベル」の欄に、目次での階層を数字で入力します。通常は1から9まで。レベル1が最上位、レベル2がその下の階層です。例:「はじめに」なら1、「1.1 目的」なら2など。 - 「マーク」をクリックする
ダイアログの「マーク」ボタンを押すと、カーソル位置にTCフィールドが挿入されます。ダイアログは閉じずに次のエントリも続けてマークできます。すべてのエントリをマークしたら「閉じる」をクリックします。
手順2: 目次フィールドを挿入する
- 目次を配置したい場所にカーソルを置く
通常は文書の先頭か、目次ページにします。 - Ctrl+F9でフィールドコードを挿入する
中かっこ { } が表示されます。この中にフィールドコードを記述します。 - 「TOC \f」と入力する
中かっこの中に「TOC \f」と半角で入力します。これでTCフィールドのみを収集する目次になります。必要に応じてレベル範囲も指定できます。例:「TOC \f \l 1-3」とするとレベル1から3までを収集します。 - F9キーでフィールドを更新する
フィールドコードを右クリックして「フィールド更新」を選ぶか、F9キーを押します。TCフィールドが反映された目次が生成されます。 - フィールドコードを非表示にする
Alt+F9を押すと、通常の目次表示に戻ります。目次は灰色の網掛けで表示されることがありますが、印刷時には問題ありません。
TCフィールドを使う際の注意点とよくあるトラブル
TCフィールドが画面上に見えない
TCフィールドは初期設定で非表示です。フィールドコードを表示させるには、Alt+F9を押してすべてのフィールドコードを表示するか、または「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「文書の内容」で「フィールドコードの代わりに値を表示」のチェックを外すと、常にフィールドコードが表示されます。作業中はコードを表示したままにすると確認しやすいです。
目次が更新されない
目次フィールドは自動更新されません。TCフィールドを追加・変更したら、目次フィールドを右クリックして「フィールド更新」を選ぶか、F9キーを押して手動で更新してください。印刷時やPDF出力前に更新を忘れないようにしましょう。
TCフィールドのレベルが反映されない
目次フィールドのスイッチを正しく設定しないと、TCフィールドのレベルが無視されることがあります。必ず「\f」スイッチを指定してください。レベル範囲を限定する場合は「\l 1-3」のようにレベル範囲も追記します。
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TCフィールドと見出しスタイルによる目次の違い
| 項目 | TCフィールド | 見出しスタイル |
|---|---|---|
| 目次エントリの指定方法 | 任意の場所にフィールドコードを挿入 | 見出しスタイルを適用した段落を自動収集 |
| 見出しスタイルの変更 | 不要。既存の書式を維持 | スタイルを適用する必要がある |
| エントリの表示制御 | TCフィールドは非表示で目次にのみ反映 | 見出し自体が文書に表示される |
| 階層管理 | レベル番号で任意に設定可能 | 見出しレベルに依存 |
| 更新方法 | 目次フィールドを手動更新 | 目次フィールドを手動更新(自動更新も可能) |
| エントリの編集 | TCフィールドのコードを直接編集 | 見出しテキストを編集し、目次を更新 |
まとめ
この記事では、見出しスタイルを使わずに目次を作成する方法として、TCフィールドを利用した手動エントリの手順を解説しました。TCフィールドをAlt+Shift+Oで挿入し、目次フィールドに「\f」スイッチを設定することで、自由度の高い目次が実現できます。次に試していただきたいのは、TCフィールドのレベルを変更して多階層の目次を作ること、また「\b」スイッチと組み合わせてブックマーク範囲の目次を作る応用です。これにより、レポートやマニュアルなど、見出しスタイルに縛られない文書でも迅速に目次を構築できます。
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