Wordで長文の文書に索引を作成するとき、索引に含めたい語句を一つひとつ手動でマークしていると、項目の見落としが発生しやすくなります。数ページの文書でも作業量が多く、最終的な索引に抜けが出てしまうケースは少なくありません。この記事では、Wordの「索引語の自動マーク」機能を使って、あらかじめ用意した語句リストから一括で索引項目をマークする方法を解説します。自動マークを活用することで、見落としを防ぎつつ作業時間を大幅に短縮できます。
【要点】索引語の自動マークで効率的に索引項目を登録する
- [索引語の自動マーク]を実行: あらかじめ作成した索引語リスト(.docxファイル)を指定して、文書内の該当語句を一括でマークします。
- 索引語リストの用意: 索引に含めたい語句を表形式で並べた専用の文書を作成します。表の1列目が索引項目、2列目が任意の副項目です。
- 手動と自動の併用: 自動マーク後も個別の語句を手動でマークできます。両方の方法を組み合わせるとより正確な索引が作れます。
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索引語の自動マーク機能の概要と仕組み
索引語の自動マークは、Wordの標準機能の一つです。この機能を使うと、事前に「索引に含めたい語句」をリストアップした文書(索引語リスト)を読み込んで、文書内の該当するすべての語句を自動的にXEフィールドとしてマークします。XEフィールドは索引項目の目印で、最終的に索引を生成するときに参照されます。
自動マークの大きな利点は、大量の語句を一括で処理できる点です。手動で一つずつマークする場合、100語もあれば数十分かかりますが、自動マークなら数秒で完了します。また、人間なら見落としてしまうような語句も確実にマークされるため、索引の網羅性が向上します。
自動マークの前提条件
この機能を使うには、2つの準備が必要です。
- 索引語リストを収めた文書ファイル(.docx)を作成する
- マーク対象の文書が開かれている
索引語リストの文書は専用の書式で作る必要があります。具体的には、表を使い、1列目に索引項目(メインエントリ)、2列目に副項目(サブエントリ)を記述します。副項目が不要な場合は2列目を空欄にします。このリストを自動マーク実行時に指定することで、Wordがリストを解釈してマークを実行します。
索引語の自動マークを設定する手順
ここからは、実際に自動マークを実行する手順を説明します。索引語リストの作成から始めて、最後に索引の生成までをカバーします。
手順1: 索引語リストを作成する
- 新しい文書を開く
Wordを起動し、白紙の文書を新規作成します。 - 表を挿入する
[挿入]タブの[表]をクリックし、2列×任意の行数の表を挿入します。行数は索引に含めたい語句の数だけ用意します。 - 語句を入力する
1列目に索引項目(例:「Word」「Excel」「PowerPoint」など)、2列目に必要に応じて副項目(例:「機能」「ショートカット」)を入力します。副項目がないセルは空欄のままにします。 - 文書を保存する
ファイル名をわかりやすく(例:「索引語リスト.docx」)指定して保存します。このファイルが自動マークの元データになります。
リストの作成が完了したら、マーク対象の文書を開いて次の手順に進みます。
手順2: 自動マークを実行する
- マーク対象の文書を開く
索引を付けたい文書を開きます。 - [参考資料]タブを開く
リボンの[参考資料]タブをクリックします。 - [索引の作成]グループの[索引語の自動マーク]をクリックする
[索引の作成]グループ内に[索引語の自動マーク]というボタンがあります。それをクリックすると、ファイル選択ダイアログが開きます。 - 索引語リストを選択する
先ほど保存した「索引語リスト.docx」を選び、[開く]をクリックします。 - マーク結果を確認する
Wordが文書全体をスキャンし、リストに合致する語句を検出してXEフィールドとしてマークします。マークされた語句は、非表示のフィールドコードとして埋め込まれます。表示を確認したい場合は、[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]をクリックすると、XEフィールドが表示されます。
自動マークが完了すると、複数の語句が一瞬でマークされます。マーク数が多い場合は、画面が一瞬更新されて処理が終わります。
手順3: 索引を生成する
- 索引を挿入する位置にカーソルを置く
文書の最後など、索引を配置したい場所をクリックします。 - [索引の挿入]をクリックする
[参考資料]タブの[索引の作成]グループにある[索引の挿入]をクリックします。 - 設定を調整して[OK]をクリックする
ダイアログで書式や列数を指定し、[OK]をクリックすると索引が生成されます。自動マークしたXEフィールドをもとに語句が一覧表示されます。
自動マーク設定時の注意点とよくある誤操作
索引語リストの書式が正しくないとマークされない
自動マークが機能するには、リストの表が特定の書式である必要があります。具体的には、1列目が索引項目、2列目が副項目となる2列の表でなければなりません。3列以上の表だと正しく読み取れません。また、表ではなく段落で語句を羅列しただけの文書では動作しません。必ず表を使用してください。
大文字と小文字が区別される
自動マークは大文字と小文字を区別します。リストに「Word」と入力した場合、文中の「word」や「WORD」はマークされません。統一した表記を心がけるか、リストにあらかじめバリエーションを追加してください。例えば「Word」「word」「WORD」を別々の行に登録することで対応できます。
同一語句が重複してマークされる場合がある
リストに同じ語句が複数含まれていると、Wordは重複してマークしようとします。結果として同一箇所に複数のXEフィールドが挿入されることがあります。リスト作成時は語句が重複しないように注意しましょう。また、自動マーク後に文書内で重複を確認するには、[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]をオンにしてXEフィールドの数を目視でチェックする方法が手軽です。
手動マークと自動マークを併用する際の注意
自動マーク後も、個別の語句を手動でマークすることは可能です。ただし、既に自動マークされた箇所にさらに手動でマークを追加すると、同じ場所に複数のXEフィールドが存在することになります。索引生成時に重複が発生する可能性があるため、自動マークで十分な場合は手動マークは控えるか、事前にXEフィールドの重複を確認してから行いましょう。
索引語リストを更新した場合の再実行
索引語リストを後から修正した場合、自動マークを再度実行する必要があります。ただし、既存のXEフィールドを削除しないと、以前のマークと新しいマークが混在します。再実行前に文書内のすべてのXEフィールドを削除するには、[ホーム]タブの[編集]グループで[置換]を開き、検索文字列に「^d XE」と入力してすべて置換する方法が便利です(ただし、この操作は元に戻せないので注意してください)。または、マークをやり直す前に文書をバックアップすることをおすすめします。
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手動マークと自動マークの比較
| 項目 | 手動マーク | 自動マーク |
|---|---|---|
| 操作の手間 | 一つひとつ選択してマークするため時間がかかる | リストを作成するだけで一括マークできる |
| 見落としのリスク | 高い(特に長文では漏れが生じやすい) | 低い(条件に合うすべての語句を確実にマーク) |
| 柔軟性 | 高い(任意の語句をその場でマーク可能) | 低い(リストにない語句はマークされない) |
| 重複チェック | 手動で確認が必要 | リストの重複がそのままマークに反映される |
| 最適な用途 | 少数の語句や特殊な用語を追加する場合 | 大量の標準的な用語を効率的にマークする場合 |
まとめ
索引語の自動マーク機能を使うと、あらかじめ用意した語句リストから文書内の該当箇所を一括でマークできます。手動マークでは数十語の処理に数十分かかるところを、自動マークなら数秒で完了します。最初に索引語リストを正しい表形式で作成すれば、あとはボタン一つでマークが終わります。さらに、自動マーク後には通常の索引生成手順で索引を作成できます。大量の用語を含む文書や、用語集がすでにある場合に特に便利な機能です。ぜひ試して、索引作成の作業効率を高めてください。
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