「都市ガス」と「LPガス」の違いとは?【供給方法と成分】

2023年6月5日 2023年6月5日

「都市ガス」と「LPガス」の違い

私たちの生活に欠かせないガス。料理やお湯を沸かすためのエネルギーとして使われていますが、実はガスにも種類があり、「都市ガス」と「LPガス」が主要なものです。それぞれの特性と違いを詳しく解説していきます。

都市ガスは、主に天然ガスをベースとしたガスで、都市部で広く利用されています。パイプラインを通じて直接各家庭に供給されます。燃焼効率が高く、CO2排出量が比較的少ないという特性があります。

LPガス(液化石油ガス)は、石油の精製過程で生じる副産物や天然ガス田から得られるガスを液化したものです。専用のタンクに保存され、各家庭に配送されます。都市ガスと比較してエネルギー密度が高く、取扱いには注意が必要です。

都市ガスはパイプラインを通じて供給されるのに対して、LPガスは専用のタンクに保存され、トラックで配送されます。このため、都市ガスは大都市や都市部のような密集地域での使用が主で、LPガスは地方や山間部など、都市ガスのパイプラインが整備されていない地域で使用されます。

都市ガスは主にメタンを含む一方、LPガスはプロパンやブタンを主成分としています。これらの成分により、燃焼特性やエネルギー効率に違いが見られます。

実際の生活場面での「都市ガス」と「LPガス」の違いを理解するために、活用例を見ていきましょう。

大都市のマンションやアパートでは、多くの場合、都市ガスが供給されています。都市ガスの供給はパイプラインを通じて行われるため、ガス料金は使用量に応じて計算されます。

一方、地方や山間部の一戸建て住宅では、LPガスを使用することが一般的です。LPガスは専用のタンクに貯められ、使用する量だけを配送会社から購入します。

「都市ガス」と「LPガス」は、供給方法、成分、利用場所などで明確な違いがあります。