「小文字で打ちたいのに、なぜか『ABC』と大文字で入力されてしまう」。
「ログインパスワードが何度やっても弾かれる!」。
これはキーボードの故障ではなく、アルファベットを大文字に固定する機能「Caps Lock(キャプスロック)」がオンになっていることが原因です。
NumLockと違って、単にキーを押すだけでは解除できない機種も多く、焦る原因になります。
この記事では、Caps Lockの正しい解除手順と、今後誤って押しても反応しないようにする「キー無効化設定」を解説します。
- ⏱ 所要時間: 1秒(解除) / 1分(無効化)
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(キー操作のみ)
- ✅ 検証ver: Windows 11 23H2 で動作確認済み
あなたのトラブルはこれですか?
- 英字入力がすべて大文字(UPPERCASE)になる
- Shiftキーを押しながら打つと、逆に小文字になる
- キーボードの「A」の横にある「Caps Lock」ランプが光っている
目次
手順1:【1秒解決】Shiftキーと一緒に押す
Caps Lockキーは、単体で押してもオン/オフが切り替わらないように設計されていることが多いです(誤操作防止のため)。
正しい解除コマンド
- [Shift] キーを押しながら [Caps Lock] キーを押す。
これで、キーボード上の「Caps Lockランプ」が消えれば解除成功です。
※一部のキーボードや設定では、[Caps Lock] 単体で切り替わる場合もあります。
手順2:MS-IMEの「プロパティ」でキーを無効化する
「A」という頻繁に使うキーの隣に配置されているため、小指が当たって誤爆することが多々あります。
Windows標準の日本語入力ソフト(Microsoft IME)の設定を変えれば、Caps Lockキーを「ただの英数切替キー」や「無反応」に変えることができます。
- タスクバー右下の [A] または [あ] のアイコンを右クリックします。
- [設定] を選びます。
- [キーとタッチのカスタマイズ] をクリックします。
- 「キーの割り当て」が「オン」になっていることを確認し、[キーの割り当て] のスイッチを「オフ」から「オン」にします(既にオンなら次へ)。
- 一覧から [Ctrl + 英数] などの組み合わせを探すのではなく、単純に [英数] (Caps Lockキーのこと)を探します。
※見つかりにくい場合は、手順3の「PowerToys」を使う方が確実で簡単です。
手順3:【推奨】PowerToysで完全に封印する
Insertキーの時と同様、Microsoft公式ツール「PowerToys」を使えば、Caps Lockキーを物理的に無効化できます。これが最も確実です。
▼ PowerToysのインストール(Microsoft Store)
https://apps.microsoft.com/store/detail/microsoft-powertoys/XP89DCGQ3K6VLD
- PowerToysを起動し、[Keyboard Manager] > [キーの再マップ] を開きます。
- [+] を押し、物理キーに[Caps Lock]を選択します。
- マップ先に[Disable(無効)]、あるいは[Ctrl](左Ctrl)などを割り当てます。
- [OK] を押します。
これで、Caps Lockキーは「存在しないキー」となり、二度と誤爆することはありません。
プログラマーなどは、ここに「Ctrlキー」を割り当てて有効活用している人も多いです。
まとめ:パスワードミスの主犯格
大文字・小文字トラブルの解決チャートです。
| 状況 | 対処法 | 効果 |
|---|---|---|
| 今すぐ直したい | Shift + Caps Lock | 即時解除 |
| 再発を防ぎたい | PowerToysで無効化 | 完全封印 |
| 有効活用したい | Ctrlキーに変更 | 作業効率UP |
英語圏では「叫んでいる(SCREAMING)」表現として使われる大文字ですが、日本のオフィスワークでCaps Lockが必要になる場面はほぼゼロです。
邪魔だと感じたら、迷わず無効化設定をしておくことをおすすめします。
