【Windows】PCの「日付と時刻」が狂う!タイムサーバーと同期して正確な時間に戻す設定

【Windows】PCの「日付と時刻」が狂う!タイムサーバーと同期して正確な時間に戻す設定
🛡️ 超解決

Windowsの右下の時計が、いつの間にか数分、あるいは数時間ズレていることはありませんか? 単に不便なだけでなく、時計が狂っていると「Webサイトが開けない(SSLエラー)」「Windows Updateに失敗する」「仕事のログ(履歴)が支離滅裂になる」といった実害が発生します。Windows標準の同期機能が失敗する原因を突き止め、コマンド操作やハードウェア面からの対策を含めた、時刻の完全正常化手順を解説します。

  • ⏱ 解決時間: 3分(設定変更)〜15分(トラブル対応)
  • 💻 対象OS: Windows 10 / Windows 11
  • 🛠 難易度: 初級〜中級
  • ✅ 期待効果: 時刻の正確な維持、ネットワークエラーの解消、ログの信頼性向上

1. なぜWindowsの時計は「勝手にズレる」のか?

パソコンの時刻は、内部にある「水晶発振器」が刻んでいますが、これは1日に数秒ズレる性質を持っています。そのため、Windowsはインターネット経由で「タイムサーバー(NTPサーバー)」と通信し、定期的に自動補正を行っています。この自動補正が止まってしまう主な理由は以下の3点です。

  • 同期サーバーのエラー: Windows標準の time.windows.com が混雑や不具合で応答していない。
  • サービス停止: 時刻を司るバックグラウンドプログラム「Windows Time」が止まっている。
  • CMOS電池の寿命: パソコン内のボタン電池が切れ、電源を切るたびにリセットされている。

2. 解決手順①:設定画面から「今すぐ同期」を実行する

まずは最も手軽な標準機能でのリセットを試します。

  1. タスクバーの時計を 右クリック > [日付と時刻の調整] を開きます。
  2. 「時刻を自動的に設定する」が [オン] になっていることを確認します。
  3. 「今すぐ同期」セクションにある [今すぐ同期] ボタンをクリックします。
  4. チェックマークが出れば成功です。もしエラーが出る場合は手順②へ進んでください。

3. 解決手順②:同期サーバーを「日本国内」に変更する

標準の米国サーバーは距離が遠くエラーになりやすいため、国内のサーバーに切り替えることで安定性が劇的に向上します。

  1. [設定] > [時刻と言語] > [日付と時刻] の下部にある [追加の時計(または関連設定)] > [インターネット時刻] タブを開きます。
  2. [設定の変更] ボタンをクリックします。
  3. サーバーの入力欄を以下のいずれかに書き換えます。
    • ntp.nict.jp (情報通信研究機構:日本標準時)
    • time.google.com (Google提供)
  4. [今すぐ更新] を押し、[OK] で閉じます。

4. 解決手順③:コマンドで強制的に「同期サービス」を修復する

設定画面で解決しない場合、システムの深部にある「Windows Time」サービスを立ち上げ直します。

  1. コマンドプロンプトを 管理者として実行 します。
  2. 以下のコマンドを1行ずつ入力して Enter を押します。

    net stop w32time

    w32tm /unregister

    w32tm /register

    net start w32time

    w32tm /resync

これで、止まっていた時刻同期のエンジンが完全にリフレッシュされます。

5. 根本解決:電池切れのサインを見逃さない

症状 原因 対策
起動するたびに「2000年1月1日」等に戻る マザーボードのボタン電池(CR2032)切れ。 デスクトップなら電池交換、ノートなら修理検討。
数分だけ微妙にズレる タイムサーバーとの同期間隔が長い。 国内NTPサーバー(ntp.nict.jp)への変更。

まとめ:正確な時間は「PCの信頼性」そのもの

Windowsにおいて、時刻の正確さは単なる目安ではありません。通信の暗号化やシステムの更新など、目に見えないあらゆる重要処理の「鍵」になっています。特にテレワークやオンライン会議が当たり前になった今、自分の時間が他者とズレていることは、ビジネス上の信用問題にも繋がりかねません。まずは同期サーバーを国内の ntp.nict.jp に変えること。これだけで、不気味な時刻の狂いから半永久的に解放されます。