【プライバシー】Googleマップの「ストリートビュー」にモザイク・ボカシを依頼する方法【2025】

【プライバシー】Googleマップの「ストリートビュー」にモザイク・ボカシを依頼する方法【2025】
🛡️ 超解決

「自宅の外観が詳細に映っていて防犯上の不安がある」「駐車している車のナンバーが丸見えになっている」。
Googleマップのストリートビューは便利な反面、意図せぬ個人情報の露出を招く諸刃の剣です。2025年現在、GoogleのAIは顔やナンバープレートを自動で認識しボカシを入れますが、判定漏れや、家屋そのもののプライバシー保護までは完全にはカバーしていません。

ストリートビューに表示されている画像に対しては、ユーザー自身がGoogleに対して個別に『ぼかし入れ』を依頼する権利が認められています。しかし、この手続きには『一度実行すると永久に元に戻せない』という強力な制限があり、安易な申請は将来的なデメリットを招く可能性もあります。本稿では、技術的な申請手順から、承認率を高めるための位置指定のコツ、そして実行前に知っておくべきリスクを詳説します。

  • ⏱ 所要時間: 約5分(Google側の反映には数日〜数週間)
  • 💻 対象OS: iOS / Android / Webブラウザ共通
  • 🛠 難易度: 初級(フォーム入力のみ)
  • ✅ 必要なもの: Googleアカウント、ボカシを入れたい場所の特定

こんな悩みを解決します

  • 自宅のバルコニーや洗濯物など、映り込みを消したい
  • Googleの自動判別が漏れている車のナンバーを隠したい
  • 一度申請したが、うまく受理されなかった

1. 申請前に知っておくべき「不都合な真実」

手続きに入る前に、この操作が「不可逆(やり直し不可能)」であることを理解してください。これは技術的な不具合ではなく、Googleのセキュリティポリシーによる仕様です。

  • 永久的なボカシ: 一度自宅にボカシをかけると、Googleはその場所の元の画像データを物理的に削除または参照不可にします。数年後に新しい撮影車が通りかかっても、ボカシ情報は引き継がれ、新しい画像にも自動でボカシがかかるようになります。
  • 資産価値への影響: 将来、家を売却する際にストリートビューで外観を確認できないことは、買い手にとって不安要素になる場合があります。「ボカシがある家=プライバシーに極端に敏感、あるいは何らかのトラブルを抱えている」というネガティブなバイアスを生むリスクも考慮すべきです。

2. 実践:ボカシを依頼する具体的ステップ

PCブラウザ、またはスマホアプリのどちらからでも申請可能です。ここでは最もミスが少ないPCブラウザでの手順を解説します。

  1. Googleマップを開き、ボカシを入れたい場所のストリートビューを表示させます。
  2. 画面の右下(または左上)にある小さな文字の [問題の報告] をクリックします。
  3. 専用のフォームが開きます。ここで表示されている赤い枠を、ボカシを入れたい対象(家、車、顔など)が中心に来るように微調整します。
  4. 「ぼかしの追加をリクエストする」という項目から、該当する理由を選択します。
    • 「顔」
    • 「自宅」
    • 「車 / ナンバープレート」
    • 「その他のオブジェクト」
  5. 詳細な理由を簡潔に入力します(例:「自分の所有する家屋であり、プライバシー保護のため」など)。
  6. 自分のメールアドレスを入力し、認証(ロボットではない確認)を済ませて送信します。

3. 承認率を100%にするための「技術的コツ」

Googleの担当者(またはAI)が審査を行う際、対象が不明瞭だと却下されることがあります。

  • 「赤い枠」の範囲を絞る: 枠が広すぎると、隣の家や道路までボカシの対象と誤認され、安全性の観点から却下される場合があります。あくまで「対象の家屋だけ」が枠内に収まるようにズームして指定してください。
  • 複数のアングルから確認: ストリートビューの画像は、数メートルおきに撮影されたパノラマ写真の集合体です。一箇所でボカシを依頼しても、別の地点からの画像ではボカシが漏れていることがあります。主要な通りからの全アングルで同様に申請を行うのが、完全な匿名化への近道です。

4. 申請後の流れと反映までの期間

申請が送信されると、Googleから受付完了の自動メールが届きます。

  • 審査期間: 通常24時間以内〜3日程度で審査結果の通知が届きます。
  • 反映タイミング: 承認された場合、実際のマップ上の画像にボカシがレンダリングされるまでには、さらに数日から1週間程度のラグが発生することがあります。
  • 却下された場合: 理由の多くは「対象の特定が困難」か「公共の利益(公道上の看板など)を損なう」というものです。対象をより鮮明に指定して再申請してください。

5. まとめ:ボカシ依頼のメリット・デメリット比較

プライバシーと利便性のトレードオフを再確認してください。

項目 メリット デメリット・リスク
防犯面 侵入経路や洗濯物などの情報を隠せる 特になし
プライバシー ネット上の特定・特定班による調査を阻止 一度ボカすと二度と公開状態に戻せない
不動産価値 特になし 売却時に外観確認ができない不利益

Googleマップのストリートビューは、2025年現在、もはや公的インフラに近い存在です。そこから自分の情報を消すことは、インターネットという巨大な地図から自分の足跡を消すことと同義です。防犯やプライバシーを守るために「ボカシ」は非常に有効な手段ですが、将来の取り消しが不可能であるという一点を十分に踏まえ、慎重かつ正確に申請を行ってください。