【Excel】LET関数で「#NAME?」が出る!変数定義の重複と記述ミス修正

【Excel】LET関数で「#NAME?」が出る!変数定義の重複と記述ミス修正
🛡️ 超解決
  • 変数名と計算式内の記述が一致しているかスペルを再確認する:LET関数内で定義した「名前」と、その後の計算で使用している「名前」が1文字でも異なると、Excelは未知の単語と判断して#NAME?エラーを返します。
  • 変数を定義する順番を「使用する前」に並び替える:LET関数は左から右へと処理されるため、まだ定義していない変数名を計算式の中で先に使ってしまうと、参照エラーが発生します。
  • Excelの予約語や既存の関数名を変数名に使わない:「SUM」や「IF」といった既存の関数名を変数名として定義しようとすると、関数の呼び出しと混同され、記述ミスとしてエラーの原因になります。
  • 1. LET関数で「#NAME?」が発生する技術的背景

    LET関数は、計算の途中の結果に「名前(変数)」を割り当てることで、数式の可読性を高め、計算速度を向上させる便利な機能です。しかし、この関数を使用中に「#NAME?」エラーが出る場合、Excelが「数式内に正体不明の文字列を見つけた」ことを意味しています。

    通常の数式であれば関数名の入力ミスが主な原因ですが、LET関数の場合は「自分で決めた変数名」がExcelに正しく認識されていないケースがほとんどです。数式が長くなればなるほど、定義した名前と実際に計算で使う名前のズレが生じやすくなります。エラーを解消するための具体的なチェックポイントを解説します。

    2. 手順①:変数名のスペルチェックと引用符の確認

    最も単純ですが、最も多い原因がスペルミスです。特にアルファベットの「l(エル)」と「1(いち)」、大文字と小文字の混在などに注意が必要です。

    1. 数式バーをクリックし、LET関数の第一引数(名前1)と、その後の計算式(計算または名前3以降)を比較します。
    2. 変数名が「売上高」であれば、計算式内でも正確に「売上高」と入力されているか確認します。
    3. 変数名にダブルクォーテーション(” “)を付けていないか確認します。変数名は「名前」として定義するため、文字列のように「”名前”」と囲ってはいけません。

    3. 手順②:変数の定義順序(宣言の前後関係)を直す

    LET関数は記述された順番に従って計算を行います。後から定義する変数を、前の計算式で参照することはできません。

    1. 数式内の構成が「名前1, 値1, 名前2, 値2, 合計計算」の順になっているか確認します。
    2. 例えば「値1」の計算の中で「名前2」を使用しようとすると、その時点では「名前2」が存在しないため#NAME?エラーとなります。
    3. 依存関係がある場合は、先に計算の元となる変数を左側に記述するように数式を並べ替えます。

    4. 手順③:予約語(禁止されている名前)の回避

    Excelには「名前」として使用できない特定の予約語があります。これを知らずに使ってしまうと、文法エラーとして処理されます。

    • 関数名との重複: SUM, AVERAGE, COUNTなどの関数名を変数名に使用することは避けてください。
    • セル番地との重複: 「A1」や「B10」といった、既存のセル番地と同じ文字列を変数名にすることはできません。これらは常にセル参照として優先されるためです。
    • 記号の制限: 変数名の先頭に数字を使ったり、途中にスペースを含めたりすることはできません。記号は「_(アンダースコア)」などを活用します。

    5. LET関数における変数定義のルール比較表

    項目 正しい記述(例) エラーになる記述(例)
    変数名の指定 tax_rate “tax_rate”(引用符は不要)
    定義の順番 a, 10, b, a*2 b, a*2, a, 10(aの定義が後)
    名前の制限 TargetValue A1(セル番地と重複)

    まとめ:数式の構造を整理してエラーの芽を摘む

    LET関数で発生する#NAME?エラーは、そのほとんどが「定義したはずの名前がExcelに伝わっていない」という単純なコミュニケーション不足から生じます。数式が複雑になる前に、一つ一つの変数が正しく定義されているか、そしてその名前が予約語に触れていないかを丁寧に確認することが、デバッグの近道です。

    もし修正してもエラーが消えない場合は、一度メモ帳などに数式を貼り付け、各引数ごとに改行を入れて構造を視覚化してみてください。LET関数の「名前」と「値」のペアが正しく並んでいることが確認できれば、エラーは確実に解消されます。整理された数式は、エラーを防ぐだけでなく、将来のメンテナンス性も大きく向上させてくれます。

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