会社のGoogleアカウントでChromeにログインしようとした際、「このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります」というエラーが表示されることがあります。このメッセージは、Googleがログインリクエストを不正またはリスクが高いと判断した場合に表示されます。会社の業務でGoogle Workspaceを利用している場合、このエラーが発生するとメールやカレンダーにアクセスできず、業務に支障をきたします。本記事では、会社のPCでこのエラーが出たときの原因の切り分け方と、具体的な対処手順を解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Chromeのバージョン、OSの更新状況、そしてGoogleアカウントのセキュリティ設定ページ。
- 切り分けの軸: 端末側(ブラウザ・OSの旧バージョン、拡張機能の干渉)とアカウント側(セキュリティ設定、ログイン履歴)、管理設定側(Google Workspaceの管理者ポリシー、2段階認証の強制)。
- 注意点: 会社PCでは管理者が制限している場合があるため、ブラウザの設定変更や拡張機能の追加は事前に情報システム部門に確認してください。
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1. このエラーが表示される原因
「このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります」という警告は、Googleのログイン認証システムが発行するものです。主な原因は次の3つに分類されます。
1.1 ChromeまたはOSが古い
Googleはセキュリティ向上のため、最新版のブラウザとOSからのログインを推奨しています。Chromeが古いバージョンだったり、WindowsやmacOSがサポート終了間近のバージョンだと、Google側が「安全でない」と判定することがあります。特に会社PCで更新が滞っている場合に発生しやすいです。
1.2 Googleアカウントのセキュリティ設定
アカウントに「安全性の低いアプリの許可」がオフになっている、または最近パスワードが変更された直後などに、一時的にこのエラーが出ることがあります。また、2段階認証を有効にしているアカウントで、アプリパスワードが必要な状況で通常のパスワードを使おうとした場合も表示されます。
1.3 企業の管理ポリシーによる制限
Google Workspaceを利用している場合、管理者が「信頼できるデバイス」や「許可されたアプリ」を制限している可能性があります。例えば、管理コンソールで特定のブラウザバージョンしか許可しないポリシーが設定されていると、Chromeがその条件を満たさずにブロックされます。
2. 最初に試すべき基本確認手順
エラーが発生したら、以下の手順を順に試してください。多くの場合、最初の2〜3項目で解決します。
- Chromeを最新バージョンに更新する。 Chromeのアドレスバーに「chrome://settings/help」と入力してEnterキーを押します。表示されたページで自動更新が始まらない場合は「Chromeを更新」ボタンをクリックします。更新後、ブラウザを再起動して再度ログインを試みてください。
- OSのアップデートを確認する。 Windowsの場合は「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から、macOSの場合は「システム設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新の状態にします。再起動が必要な場合は適用してください。
- 拡張機能を一時的に無効にする。 アドレスバー右側のパズルピースアイコンをクリックし、「拡張機能の管理」を選びます。すべての拡張機能のトグルをオフにしてから、再ログインを試します。ログインできた場合は、1つずつ有効にして原因の拡張機能を特定します。
- Googleアカウントのセキュリティ設定を確認する。 別の端末(スマートフォンなど)で myaccount.google.com にログインし、「セキュリティ」タブを開きます。「最近のセキュリティアクティビティ」に心当たりのないログイン試行がないか確認します。また「安全性の低いアプリのアクセス」が無効になっている場合は、有効に変更します(会社アカウントの場合は管理者の指示に従ってください)。
- Cookieとキャッシュを削除する。 Chromeの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」を開き、「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。その後、ブラウザを再起動してログインを試します。
- シークレットモードでログインを試す。 Ctrl+Shift+N(MacはCmd+Shift+N)でシークレットウィンドウを開き、同じアカウントでログインしてみます。成功した場合、通常モードの拡張機能や設定が原因である可能性が高いです。
- 別のブラウザ(EdgeやFirefox)でログインを試す。 会社で許可されている別のブラウザがあれば、それでログインできるか確認します。別ブラウザで成功すれば、Chrome固有の問題と絞り込めます。
3. よくある失敗パターンと対処法
実際に会社員から報告される失敗パターンをまとめました。該当するケースがないか確認してください。
| 状況 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| パスワード変更直後にエラー | Googleの認証サーバーに新しいパスワードが反映されていない | 30分〜1時間待ってから再試行する。それでもダメなら、別端末でパスワードを再変更する。 |
| 会社のWi-Fiに接続しているときだけ発生 | プロキシやファイアウォールが原因でGoogleの認証サーバーと通信できない | ネットワーク管理者に連絡し、Google関連ドメイン(accounts.google.com、*.google.com)が許可されているか確認してもらう。 |
| 社内VPN接続時にのみエラー | VPNのセキュリティポリシーが厳しすぎる、またはIPアドレスが不審と判定された | VPNを切断して直接インターネットに接続しログインを試す。成功すればVPN側の設定を管理者に相談。 |
| 2段階認証を有効にした後にエラー | アプリパスワードが必要なのに通常パスワードを使っている | Googleアカウントの設定から「アプリパスワード」を生成し、それを使ってログインする。 |
| 会社の管理対象デバイス(MDM)で制限 | 管理者が特定のブラウザやバージョンのみ許可している | IT部門に連絡し、許可リストに現在のChromeバージョンを追加してもらうか、指定されたブラウザを使用する。 |
4. 管理者に確認すべきポイント
上記の手順をすべて試しても解決しない場合、Google Workspaceの管理者設定が原因である可能性が高いです。以下の情報を整理して管理者に連絡すると、スムーズに対応してもらえます。
- エラーのスクリーンショット: エラーメッセージ全体がわかるように撮影します。特に「詳細」リンクがあればそこをクリックして表示される情報も含めてください。
- 発生時刻と利用環境: エラーが起きた日時、使用していたChromeのバージョン(chrome://settings/helpで確認)、OSの種類とバージョン、ネットワーク環境(社内LAN、Wi-Fi、VPNの有無)を伝えます。
- 試した対処のリスト: 上記の手順のうちどれを試したか、結果はどうだったかを簡潔にまとめます。
- 管理者に確認してほしい設定: Google管理コンソール→「デバイス」→「Chrome」→「設定」で「ユーザーに安全でないブラウザを許可」が無効になっていないか、または「ブラウザのバージョン制限」が設定されていないかを確認してもらいます。
- 該当アカウントのログインログ: 管理コンソールの「レポート」→「監査」→「ログイン」から、該当アカウントのログイン拒否ログがないかを確認してもらいます。拒否理由がコードで表示される場合があります。
5. よくある質問
Q1. 自分の個人Googleアカウントでは問題なくログインできるのに、会社アカウントだけこのエラーが出ます。なぜですか?
会社のGoogle Workspaceアカウントには、管理者が設定したセキュリティポリシーが適用されています。個人アカウントにはその制限がないため、問題なくログインできることがあります。会社アカウントの場合は、管理者にポリシーの確認を依頼してください。
Q2. エラーメッセージに「アプリパスワードが必要です」と出ているわけではないのに、アプリパスワードを使う必要がありますか?
通常は必要ありません。ただし、2段階認証を有効にしているアカウントで、Chrome以外のアプリ(Outlookなど)からアクセスする場合にアプリパスワードが必要になることがあります。このエラーがChromeログイン時に出ているなら、2段階認証の設定を一度見直すとよいでしょう。
Q3. 会社PCなので、Chromeの更新や拡張機能の変更に制限があります。どうすればいいですか?
管理者権限がない場合は、自分で更新できません。会社のIT部門に連絡し、Chromeの更新を依頼するか、許可された方法でアップデートできるか確認してください。拡張機能の無効化も、会社のポリシーで許可されている場合に限ります。
Q4. 「このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります」というメッセージが毎日出ます。根本的な対策は?
根本的には、常にChromeとOSを最新に保ち、アカウントのセキュリティ設定を適切に行うことが重要です。会社の場合は管理者が一括でポリシーを設定できるため、管理者に相談して「安全でないブラウザ」の許可設定を確認してもらいましょう。
6. まとめ
Chromeで「このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります」と表示された場合、まずはブラウザとOSのアップデート、拡張機能の無効化、Cookie削除といった基本的な対処を試してください。それでも解決しない場合は、Googleアカウントのセキュリティ設定や企業の管理ポリシーが原因である可能性があります。エラー発生時のスクリーンショットや試した手順を記録した上で、管理者に状況を伝えると迅速な対応が期待できます。日頃からChromeとOSを最新の状態に保つことで、このエラーの発生を予防できます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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