HSTS(HTTP Strict Transport Security)が有効なドメインにアクセスすると、Edgeは常にHTTPS接続を強制します。この設定は一度ブラウザに記憶されると簡単には解除できません。テスト環境や設定変更後などに、特定のドメインのHSTS状態を削除したい場合があります。本記事では、Edgeの内部ページ「edge://net-internals/#hsts」を使って、個別のドメインのHSTS設定を削除する手順を解説します。
【要点】EdgeでHSTS済みドメインを個別削除する手順
- edge://net-internals/#hsts へのアクセス: アドレスバーに直接入力して専用管理画面を開きます。
- ドメインの入力と削除: 「Delete domain」欄に対象ドメインを入力して削除ボタンを押します。
- 削除後の確認: 「Query domain」で削除が正しく反映されたことを確認します。
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目次
HSTSの概要と削除が必要な理由
HSTSは、WebサイトがHTTPS接続を強制するためのセキュリティ機能です。一度HSTSが有効になると、ブラウザはそのドメインに対して自動的にHTTPSでアクセスします。そのため、サイト側でHTTPSからHTTPに戻したい場合や、開発中のテストでHTTPアクセスが必要な場合に、ブラウザ側のHSTS設定を削除する必要があります。Edgeでは、Chromiumベースのブラウザと同様に内部管理画面から個別削除できます。この操作により、特定のドメインに対するHTTPS強制を一時的または恒久的に解除できます。なお、HSTS設定はサイト側のHTTPレスポンスヘッダーによってブラウザに送信されるため、サイト側の設定変更も同時に行う必要がある場合があります。
HSTS済みドメインを個別削除する手順
以下の手順に従って、該当ドメインのHSTS設定を削除します。Edgeの一般的な操作で行えますので、特別な権限は不要です。
- Edgeのアドレスバーに「edge://net-internals/#hsts」と入力します。
アドレスバーに直接入力し、Enterキーを押します。HSTS管理画面が開き、画面上部に「Domain Security Policy」と表示されます。 - 「Delete domain」欄に削除したいドメイン名を入力します。
例えば「example.com」のように、プロトコルやパスを含めず、ドメイン名のみを入力します。サブドメインがある場合は「sub.example.com」と入力してください。大文字小文字は区別されません。 - 「Delete」ボタンをクリックします。
入力欄の右にある「Delete」ボタンをクリックします。画面に「Deleted」と表示されれば成功です。エラーが表示された場合は、ドメイン名の形式を確認してください。 - 「Query domain」で削除を確認します。
同じドメインを「Query domain」欄に入力し、「Query」ボタンを押します。結果に「Not found」と表示されれば、HSTS設定が完全に削除されています。何か表示される場合は、削除が不十分か別のHSTSエントリーが存在する可能性があります。
注意点とよくある失敗例
削除後もHTTPSにリダイレクトされる場合
HSTS設定を削除しても、Webサイト側でHTTPからHTTPSへのリダイレクトが設定されていると、再度HTTPSに誘導されます。この場合はサイト管理者に確認するか、自分でHTTPアクセスを試みる際に一時的にリダイレクトを無効にする必要があります。開発環境では、ブラウザの開発者ツールでリダイレクトを無視することもできます。
スーパードメインとサブドメインの関係
HSTSはドメイン単位で設定されます。「example.com」を削除しても「sub.example.com」に個別のHSTS設定が残っている場合があります。両方を削除したい場合は、それぞれ個別に削除操作を行ってください。また、ワイルドカードで設定されている場合、そのドメイン配下すべてに影響するため注意が必要です。
削除後もEdgeがHSTSを記憶している場合
内部キャッシュが残っていると、削除後もHSTSが有効に見えることがあります。その場合はEdgeを完全に再起動してみてください。それでも改善しない場合、設定の「プライバシー、検索、サービス」から「閲覧データをクリア」を試します。ただし、この操作はCookieやキャッシュなども削除するため、他のサイトに影響が出る可能性があることを理解した上で行ってください。
誤ったドメイン名を入力してしまうケース
「Delete domain」欄に「https://」を含めたり、パスを含めると正しく認識されません。必ずドメイン名のみ(例:example.com)を入力してください。また、国際化ドメイン(日本語ドメインなど)はPunycode形式で入力する必要があります。通常はブラウザのアドレスバーに表示される形式で問題ありません。
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HSTS削除とCookie削除の比較
| 項目 | HSTS削除 | Cookie削除 |
|---|---|---|
| 影響範囲 | 特定ドメインのHTTPS強制のみ | ログイン状態やセッション情報、トラッキングデータ |
| 削除後の動作 | HTTPアクセスが可能になる | サイトが初期状態に戻る(再ログインが必要) |
| 他のデータへの影響 | 他のドメインやブラウザ設定には影響しない | 保存していたフォーム入力情報なども消失する |
まとめ
この記事では、Edgeの内部管理画面からHSTS済みドメインを個別に削除する手順を解説しました。この操作を行うことで、特定のサイトに対するHTTPS強制を解除し、HTTPでのアクセスが可能になります。テスト作業や設定変更の検証などに活用してください。また、削除後もリダイレクトが発生する場合は、サイト側の設定を見直す必要があります。同様の機能はGoogle Chromeなど他のChromium系ブラウザでも利用できます。Edgeの開発者向けツールに興味がある方は、edge://net-internals の他のセクションも調べてみるとよいでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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