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【Edge】Cookieの「Partitioned (CHIPS)」属性をEdgeで動作確認する開発者向け手順

【Edge】Cookieの「Partitioned (CHIPS)」属性をEdgeで動作確認する開発者向け手順
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EdgeでCookieのPartitioned属性(別名CHIPS)を正しく動作確認したい開発者の方へ。Partitioned属性は、サードパーティCookieの新しいセキュリティ対策として注目されています。この記事では、EdgeでPartitioned Cookieを有効にして、DevToolsを使って実際に動作を確認する手順を解説します。この手順を踏めば、自社サイトがCHIPSに対応しているかどうかを検証できるようになります。

【要点】EdgeのPartitioned Cookie動作確認を確実に行う3つの手順

  • Partitioned属性の有効化: edge://flagsでCHIPSフラグを有効にします。
  • Cookieの設定: サーバー応答にPartitioned属性を指定します。
  • DevToolsでの確認: アプリケーションパネルでPartitioned Cookieの有無を確認します。

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Partitioned属性とは何か

Partitioned属性(CHIPS:Cookies Having Independent Partitioned State)は、サードパーティCookieのプライバシー問題を軽減するために提案された新しい仕様です。通常のサードパーティCookieは、埋め込まれたコンテンツのドメインに対してグローバルに利用されますが、Partitioned属性を指定すると、そのCookieは最上位サイトごとに独立したストレージに格納されます。これにより、同一の埋め込みコンテンツでも、異なるサイト上では別々のCookieとして扱われるため、トラッキングを防止できます。

Partitioned属性の動作イメージ

例えば、サイトAに埋め込まれたウィジェットがCookieを設定する場合、通常のサードパーティCookieはサイトBでも同じ値が利用されます。しかしPartitioned属性を付与すると、サイトA用とサイトB用でCookieが分離され、相互に影響を与えません。Edgeはこの仕様に部分的に対応しており、開発者は正しく動作するか検証する必要があります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Microsoft Edgeトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

EdgeでPartitioned Cookieを有効にする手順

Edgeでは、Partitioned Cookieを利用するために実験用フラグを有効にする必要があります。以下の手順を実行してください。Windows 11とWindows 10のEdgeで共通です。

  1. edge://flagsを開く
    アドレスバーに「edge://flags」と入力してEnterキーを押します。実験用機能の一覧が表示されます。
  2. CHIPSフラグを検索する
    上部の検索ボックスに「CHIPS」または「Partitioned」と入力します。「#partitioned-cookies」というフラグが表示されます。
  3. フラグを有効にする
    「#partitioned-cookies」の右側にあるプルダウンメニューから「Enabled」を選択します。デフォルトは「Default」ですが、有効にすることでCHIPSが利用可能になります。
  4. Edgeを再起動する
    フラグの設定を反映するために、Edgeを再起動します。右下に表示される「Relaunch」ボタンをクリックするか、手動でEdgeを閉じて再度開いてください。

設定後の確認ポイント

再起動後、同じedge://flagsページで「#partitioned-cookies」が「Enabled」になっていることを確認します。また、edge://settings/privacyにあるCookie設定で「サードパーティCookieをブロックする」が有効でも、Partitioned Cookieは通常のサードパーティCookieとは異なる扱いとなるため、動作に影響しない場合があります。ただし、環境によっては追加の設定が必要かもしれません。

動作確認の手順

フラグを有効にしたら、実際にPartitioned Cookieが設定されるかどうかをDevToolsで確認します。以下の手順で、サンプルサイトを使って検証する方法を説明します。

  1. テスト用のWebページを用意する
    任意のWebサーバーに、Partitioned Cookieを設定するHTMLファイルを配置します。サーバー応答ヘッダーに「Set-Cookie: mycookie=value; Partitioned; Secure; SameSite=None」を含めます。Secure属性とSameSite=Noneが必要です。
  2. Edgeでテストページを開く
    Edgeでテストページを開きます。アドレスバーにURLを入力してアクセスします。
  3. DevToolsを起動する
    キーボードのF12キーを押すか、右上のメニュー(…)から「その他のツール」→「開発者ツール」を選択します。
  4. アプリケーションパネルを開く
    DevTools上部のタブから「アプリケーション」をクリックします。左側のメニューから「Cookie」を選択し、対象のドメインを選びます。
  5. Partitionedカラムを確認する
    Cookieの一覧に「Partitioned」という列が表示されます。設定したCookieにチェックマークが付いていれば、Partitioned属性が正しく認識されています。チェックがない場合は、属性が正しく設定されていない可能性があります。

異なる最上位サイトでの挙動を確認する

Partitioned Cookieの特徴として、最上位サイトごとに分離されることを確認します。別のドメイン(テストページとは別のサイト)に同じ埋め込みコンテンツを表示し、DevToolsでCookieが異なる値になるか確認してください。同じ埋め込み元でも、異なる最上位サイトでは別のCookieストレージが使われるため、値が共有されないことを確認できます。

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注意点と制限事項

Partitioned CookieをEdgeで正しく動作させるには、いくつかの注意点があります。以下に代表的な制限を挙げます。

実験的機能であること

EdgeのPartitioned Cookieは2025年現在まだ実験的なフラグとして提供されています。本番環境で利用する前に、将来の仕様変更に備えてください。また、フラグを有効にしていないユーザーには効果がありません。

必須属性の組み合わせ

Partitioned属性を使用する場合、必ずSecure属性とSameSite=None属性を同時に設定する必要があります。Secure属性がないと、HTTPS通信でしかCookieが送信されないため、HTTPページでは機能しません。SameSite=Noneはクロスサイトでの送信を許可するために必要です。

サードパーティCookieブロックとの関係

Edgeの設定でサードパーティCookieをブロックしている場合、通常のサードパーティCookieは動作しません。しかしPartitioned Cookieは、このブロックの対象外となる設計です。ただし、古いバージョンのEdgeでは正しく動作しない可能性があるため、最新バージョンに更新してください。

主要ブラウザのPartitioned Cookie対応状況比較

Partitioned Cookie(CHIPS)は各ブラウザで対応状況が異なります。以下の比較表を参考に、開発時の注意点を確認してください。

項目 Edge (Chromium) Google Chrome Safari
CHIPS対応状況 実験的フラグで対応 バージョン114以降でデフォルト有効 未対応(プライベートブラウズのみ限定)
フラグ有効化の必要性 edge://flagsで手動有効 不要(デフォルト有効) 該当なし
Partitioned属性の確認方法 DevToolsのPartitioned列 DevToolsのPartitioned列 未対応のため確認不可
推奨される開発環境 テスト用途ではEdgeも選択肢 主要開発環境として最適 別の手段が必要

まとめ

この記事では、EdgeでCookieのPartitioned属性(CHIPS)を有効にし、DevToolsを使って動作を確認する手順を解説しました。フラグの有効化、サーバー側の設定、アプリケーションパネルでの確認という流れを守れば、自社サイトのCHIPS対応状況を検証できます。Chromeと同様の手法ですが、Edgeではフラグを手動で有効にする必要がある点に注意してください。次のステップとして、異なる最上位サイトでのCookie分離を実際に試し、トラッキング防止の効果を確認してみてください。また、Edgeの将来のバージョンアップでデフォルト有効になる可能性もあるため、最新のドキュメントを参照してください。


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この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。

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