【Windows】「ファイルが使用中です」で削除できない!犯人を特定して強制削除する3つの裏ワザ

【Windows】「ファイルが使用中です」で削除できない!犯人を特定して強制削除する3つの裏ワザ
🛡️ 超解決

不要なファイルやフォルダをゴミ箱に入れようとした瞬間、「エクスプローラーによってファイルは開かれているため、操作を完了できません」「別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので、操作を完了できません」というエラーが出て、削除を拒否されたことはありませんか?

「開いているアプリは全部閉じたはずなのに消せない」という場合、バックグラウンドで動いている見えないプログラムや、Windowsの機能自体がそのファイルをロック(拘束)しています。

この記事では、再起動せずに「ファイルを掴んでいる犯人(アプリ)」を特定して強制終了させる方法や、設定を一つ変えるだけで解決する意外な原因について解説します。

手順1:【意外な盲点】「プレビューウィンドウ」をオフにする

実は、画像、動画、PDFなどが消せない原因の第1位はこれです。
エクスプローラーの機能で、ファイルの中身を右側に表示する「プレビュー」が有効になっていると、Windows自身がファイルを「閲覧中」の状態にするため、削除できなくなります。

  1. フォルダ(エクスプローラー)の上部メニューにある [表示] をクリックします。
  2. [表示] > [プレビュー ウィンドウ] のチェックを外します。
    (Windows 10の場合は [表示] タブの「プレビュー ウィンドウ」をクリックしてオフにします)
  3. ショートカットキー [Alt] + [P] を押すことでもオン/オフの切り替えが可能です。

プレビューを非表示にした状態で、もう一度削除を試してみてください。これであっさり消えるケースが非常に多いです。

手順2:【プロの技】リソースモニターで「犯人」を特定する

「WordもExcelも閉じたのに消せない」という場合、終了したはずのアプリが裏でゾンビのように残っていることがあります。
Windows標準機能の「リソースモニター」を使えば、どのアプリがそのファイルをロックしているか一発で分かります。

🔍 犯人探しの手順

  1. 消せないファイルの名前を覚えておきます(例:test.docx)。
  2. スタートボタンの検索窓に resmon と入力し、出てきた「リソース モニター」を開きます。
  3. [CPU] タブをクリックします。
  4. 「関連付けられたハンドル」という枠の右にある検索ボックスに、消せないファイル名を入力します(例:test)。
  5. 少し待つと、下に検索結果が表示されます。
    「イメージ」の列にあるのが、そのファイルを掴んでいる犯人です(例:WINWORD.EXE)。
  6. その犯人の名前を右クリックし、[プロセスの終了] を選びます。

プロセスを終了させるとロックが解除されます。これでファイルを削除できるようになります。

手順3:コマンドプロンプトで強制削除する

上記の方法でもダメな場合、あるいはファイル名が長すぎてエクスプローラーで扱えない場合などは、コマンドで強制的に消去します。

⚠️ 注意

この方法で削除すると、ゴミ箱に入らず完全に消滅します。復活させることはできないので、ファイル名を間違えないよう慎重に操作してください。

  1. 消したいファイルがあるフォルダを開きます。
  2. アドレスバー(パスが表示されている場所)に cmd と入力してEnterキーを押します。
    (黒い画面が立ち上がり、自動的にそのフォルダの場所になります)
  3. 以下のコマンドを入力します。
    del /f /q "ファイル名"
    (例:del /f /q "kessan.xlsx")
  4. Enterキーを押します。

エラーが表示されずに次の行に移れば、削除成功です。

※フォルダごと強制削除したい場合

ファイルではなく「フォルダ」が消せない場合は、以下のコマンドを使います。
rd /s /q "フォルダ名"

まとめ:再起動する前に「プレビュー」を確認

ファイルが削除できない原因と解決策の優先順位です。

原因 解決策 手軽さ
プレビュー機能の干渉 プレビューウィンドウをオフ 超簡単
裏でアプリが起動中 リソースモニターで特定&終了 確実
システムの一時的なバグ パソコンの再起動 基本

「再起動すれば直る」のは分かっていても、作業中のウィンドウを全部閉じるのは面倒なものです。
まずは「Alt + P」でプレビューをオフにしてみる。これだけで8割のケースは解決します。