ここでは見覚えのない送信元から「そちらはコロナ大丈夫ですか?」とメールが届いた場合の対処法と詐欺グループの手口を解説します。
このメールは「有料出会い系サイト」への誘導を目的として出会い系詐欺業者が送信しているものです。絶対に返信してはいけません。
目次
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メールの文面
このメールは、メールの送信元がどこの誰なのかを一切名乗らず、コロナ禍の日常を心配するフリをしてスケジュールを聞き出そうとするのが特徴です。
2021年1月現在、「そちらはコロナ大丈夫ですか?」には複数のバリエーションが確認されています。「ご都合」「ご予定」「予定」「スケジュール」と言葉を使い分けているほか、スケジュールを提案する曜日が異なります。
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メール(1)
そちらはコロナ大丈夫ですか?
先日の件ですが、こう言う状況ですから色々あると思うので、土曜、日曜等いかがですか?
ご都合いかがでしょうか?
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メール(2)
そちらはコロナ大丈夫ですか?
先日の件ですが、こう言う状況ですから色々あると思うので、土曜、日曜等いかがですか?
予定はいかがでしょうか?
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メール(3)
そちらはコロナ大丈夫ですか?
先日の件ですが、こう言う状況ですから色々あると思うので、月曜、火曜等いかがですか?
スケジュールいかがでしょうか??
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メール(4)
そちらはコロナ大丈夫ですか?
先日の件ですが、こう言う状況ですから色々あると思うので、月曜、火曜等いかがですか?
ご予定どうですか?
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メールの手口
受信者を錯覚させる「あやふやな文言」
「先日の件」というあやふやな文言を使い、受信者に「ひょっとしたら約束したかもしれない」「自分が忘れているだけかもしれない」と錯覚させる手口が用いられています。
受信者を焦らせる「具体的日時の指定」
「土曜、日曜等いかがですか?」など具体的な曜日を指定して問いかけることで「急いで返信しなければならない」と受信者を焦らせる意図も垣間見えます。
さらには受信者の善意で「間違いメールではないでしょうか?」と返信させる思惑も込められていて、非情に悪質なメールといえるでしょう。
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メールに返信した場合
このメールに返信すると「間違いメールがきっかけの男女の出会い」を期待させる「有料出会いサイト」への誘導を目論むサクラからのメールが届くと見られます。
返信してしまうと詐欺業者からカモと認識され、大量の迷惑メールが届くことが予想されます。面白半分でも返信することは控えましょう。
こうした偶然の出会いを装う詐欺メールは「サクラサイト商法」として2007年頃から爆発的に増加し、社会問題となっています。
このメールについて警察に相談する場合
各都道府県の警察本部で相談窓口を設けています。
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メールについての結論
「そちらはコロナ大丈夫ですか?」メールは「間違いメールによる男女の出会い」を期待させ、悪質な有料出会いサイトに誘導するためのサクラです。
あの手この手で返信を迫る詐欺業者に惑わされることなくメールを廃棄してください。