OneDriveで「このアカウントは既に同期されています」と表示されると、新しいアカウントでサインインできずに困ってしまうことがあります。このエラーは、同じMicrosoftアカウントが別の端末や別の場所で既に同期状態にある場合に発生しやすい現象です。特に会社で複数のPCを使い分けている場合や、以前のPCからOneDriveのリンクが解除されずに残っているケースで頻繁に見られます。本記事では、このエラーの原因を整理し、実際に同期を解除する方法を手順を追って解説します。管理者に確認すべき設定や、よくあるトラブルシューティングも具体的に取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: 現在サインインしているOneDriveアカウントと、エラーで表示されるアカウントが一致しているか確認します。
- 切り分けの軸: 端末側(PC/Mac/スマホ)の同期設定が原因か、アカウント側(Microsoftアカウントのデバイス制限)が原因か、管理者側のポリシー(条件付きアクセスなど)が原因かを切り分けます。
- 注意点: 会社の管理下にあるPCでは、強制的に同期を解除するとグループポリシーで再設定されることがあります。設定を変更する前にIT管理者に相談することをおすすめします。
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目次
1. 「このアカウントは既に同期されています」が表示される主な原因
このエラーメッセージは、OneDriveが同一アカウントで複数の端末に同時に同期されることを防ぐために表示されます。具体的には以下のような状況で発生します。
- 別の端末で同じアカウントが既に同期中:自宅のPCと会社のPC、あるいはスマートフォンのOneDriveアプリで同じアカウントがログイン状態になっていると、新たに端末を追加しようとしたときにこのエラーが出ます。
- 以前の端末が正しく切断されていない:PCを買い替えた際に古いPCでOneDriveのサインアウトを忘れたまま新しいPCでサインインしようとすると、古い端末が同期中と認識されてエラーになります。
- Microsoftアカウントのデバイス制限:無料アカウントの場合、同時に同期できる端末数に制限があることがあります。ビジネスアカウントでも、管理者がテナント単位でデバイス数を制限している場合があります。
- 条件付きアクセスポリシー:会社のセキュリティポリシーで、登録済みデバイス以外からの同期を禁止している場合、エラーとして表示されることがあります。
原因を特定するためには、まず自分がどの状況に当てはまるかを考えてみてください。特に会社のPCの場合、IT部門が一元管理している可能性が高いため、無理に解除しようとせずに管理者に連絡するほうが早いこともあります。
2. 解除する前の確認事項
同期解除の操作に進む前に、以下の3つの観点で事前確認をしてください。確認を怠ると、操作後に再び同じエラーが発生したり、データが消失するリスクがあります。
2-1. アカウントの重複確認
まず、自分がどのMicrosoftアカウントでOneDriveを使っているかを把握します。複数のアカウント(個人用と会社用など)を使い分けている場合、意図しないアカウントで同期が残っていることがあります。以下の手順で確認してください。
- タスクバーまたはメニューバーのOneDriveアイコンをクリックします。
- 「その他」アイコン(歯車)をクリックし、「設定」を選択します。
- 「アカウント」タブを開き、現在サインインしているアカウントのメールアドレスを確認します。
- エラーメッセージに表示されているアカウントと一致しているかどうかをチェックします。
- 一致していない場合は、そのアカウントで先に同期解除を行う必要があります。
2-2. 端末の同期状態確認
自分が使っているすべての端末(PC、Mac、スマートフォン、タブレット)で、同じOneDriveアカウントが同期状態になっていないか確認します。特に、以前使っていた端末が手元にない場合でも、サインアウトせずに廃棄したり譲渡したりしていると、その端末が同期中と認識されたままになることがあります。
2-3. 管理者設定の確認(会社PCの場合)
会社のPCでは、グループポリシーやMicrosoft 365管理センターのポリシーによって、OneDriveの同期が制御されている場合があります。例えば、「同期できるデバイス数の上限」や「条件付きアクセスによるデバイス登録必須」といった設定が適用されていると、エラーが発生します。このような場合は、自分で設定を変更することができません。IT管理者に連絡し、ポリシーを一時的に緩和してもらうか、該当の端末をデバイス登録から削除してもらう必要があります。
3. 同期解除の具体的な手順
ここでは、Windows PCでOneDriveの同期を解除する標準的な手順を説明します。Macやモバイルでも同様の手順で解除できますが、本節ではWindowsを中心に解説します。
3-1. Windows版OneDriveの同期停止とアカウント解除
- タスクバーの通知領域にあるOneDriveの雲アイコンを右クリックします。
- メニューから「設定」を選択します。
- 「アカウント」タブをクリックし、現在同期中のアカウントを選択します。
- 「このPCからリンクを解除する」をクリックします。確認ダイアログが表示されたら「アカウントのリンクを解除」を選びます。
- これでそのアカウントの同期が解除されます。ただし、ローカルに残っているOneDriveフォルダ内のファイルは削除されません。
- 必要に応じて、OneDriveアプリケーション自体をアンインストールしてから再インストールし、別のアカウントでサインインし直すことも効果的です。
3-2. 他の端末の同期解除
同じアカウントが複数の端末で同期されている場合、すべての端末で解除する必要はありません。エラーを解消したい端末だけで解除すれば、他の端末の同期は継続されます。ただし、古い端末が同期中のまま放置されていると、再度新しい端末でサインインしようとしたときに同様のエラーが発生するため、不要な端末はすべて解除しておくことをおすすめします。
3-3. 一度サインアウトして再サインイン
同期解除後、再度同じアカウントでサインインし直すことでエラーが解消されることがあります。以下の手順で試してください。
- OneDriveの雲アイコンをクリックし、「その他」→「設定」と進みます。
- 「アカウント」タブで「サインアウト」をクリックします。
- OneDriveを終了し、再度起動します。
- サインイン画面が表示されたら、目的のアカウントでログインします。
- 同期フォルダの場所を指定し、同期を開始します。
4. それでも直らない場合のトラブルシューティング
上記の手順で解除できないケースもあります。特に会社の管理下にある端末や、特殊なセキュリティ設定が適用されている環境では、追加の対応が必要です。
4-1. アカウントのライセンス問題
Microsoft 365 Businessアカウントの場合、OneDriveの使用には適切なライセンス(例:Microsoft 365 Business Basic以上)が必要です。ライセンスが割り当てられていないと、同期が制限されることがあります。管理者に自身のアカウントにOneDriveのライセンスが付与されているか確認してもらってください。
4-2. 条件付きアクセスによるブロック
会社のテナントで条件付きアクセスポリシーが設定されている場合、未登録のデバイスや特定のIPアドレスからのアクセスがブロックされることがあります。エラーメッセージに「アクセスが拒否されました」といった文言が含まれている場合は、IT管理者にポリシーの詳細を確認し、必要に応じてデバイスを登録するか、例外を依頼してください。
4-3. ローカルキャッシュの削除
OneDriveのローカルキャッシュが破損していると、解除後に再同期がうまくいかないことがあります。以下の手順でキャッシュを削除してから再サインインしてください。
- OneDriveを完全に終了します(タスクマネージャーでプロセスを確認)。
- ファイルエクスプローラーで「%localappdata%\Microsoft\OneDrive」を開きます。
- このフォルダ内の「settings」フォルダと「cache」フォルダを削除します(削除前にバックアップ推奨)。
- OneDriveを再起動し、アカウントでサインインします。
- 同期が正常に開始されるか確認します。
5. 状況別比較表
| 状況 | 原因 | 解決方法 | 管理者の関与 |
|---|---|---|---|
| 個人アカウントで別端末が同期中 | 同時同期端末数の超過 | 古い端末でサインアウト、またはMicrosoftアカウントのデバイス管理ページから削除 | 不要 |
| 会社アカウントで端末数制限に抵触 | テナントの同期端末数上限 | IT管理者に上限緩和を依頼、または不要端末をポリシーから削除 | 必須 |
| 会社アカウントで条件付きアクセスブロック | 未登録デバイスや非対応の場所からのアクセス | デバイスを登録する、または管理者に例外設定を依頼 | 必須 |
| アカウントライセンス未割り当て | OneDriveのライセンスがない | 管理者にライセンス割り当てを依頼 | 必須 |
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 同期を解除したのに、別のアカウントでサインインしようとすると同じエラーが出ます。
解除したアカウントが他の端末でまだ同期中の場合があります。Microsoftアカウントの「デバイス」ページ(account.microsoft.com/devices)から、すべての端末の同期を解除してください。または、OneDriveの設定から「すべての端末でサインアウト」を選ぶこともできます。
Q2. 会社のPCで個人アカウントを同期させてしまいました。どうすればよいですか?
会社PCに個人のOneDriveアカウントを同期させると、セキュリティポリシーに違反する可能性があります。すぐにそのアカウントのリンクを解除し、会社のアカウントのみを使用するようにしてください。必要に応じて、IT管理者に連絡し、個人アカウントの利用制限を確認してください。
Q3. 「リンクを解除」オプションがグレーアウトして選べません。
グループポリシーで管理者が同期解除を禁止している場合があります。その場合、ユーザー側での操作はできません。IT管理者に連絡し、一時的にポリシーを解除してもらうか、対象の端末を管理画面から削除してもらう必要があります。
Q4. 古い端末を手放してしまい、サインアウトできません。
Microsoftアカウントのセキュリティ設定(account.microsoft.com/security)から、すべてのデバイスをサインアウトさせることができます。ここで「すべてのセッションを終了」を実行すると、そのアカウントに関連するすべての同期が解除されます。会社アカウントの場合は管理者に依頼してください。
Q5. 同期解除後にファイルが消えました。復元できますか?
同期解除自体ではファイルは削除されませんが、同期フォルダ内のファイルがローカルから消えることがあります。OneDriveのごみ箱(Web版)またはWindowsのごみ箱を確認してください。また、OneDriveの「ファイル履歴」や「バージョン履歴」から復元できる場合もあります。
7. まとめ
OneDriveで「このアカウントは既に同期されています」と表示された場合、まずは自分が使っているすべての端末で同期状態を確認し、不要な端末のリンクを解除することが基本の対応です。会社PCの場合は、管理者によるポリシーが原因であることも多いため、無理に設定を変更せずに管理者に相談するほうが確実です。また、Microsoftアカウントのデバイス管理ページを活用すれば、手元にない端末の同期も一括で解除できます。この記事で紹介した手順を参考に、スムーズにエラーを解消してください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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