ここではRakuten ラクマを名乗る「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」と題したメールが「myinfo@rakuten.co.jp」から届いた際の対処法を紹介します。
差出人のドメインこそ「@rakuten.co.jp」となっていますが、ツールを仕様すればドメイン名は簡単に偽装できます。「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」は楽天からのメールになりすまし、受信者の情報を盗み取ろうとする極めて悪質なフィッシングメールです。
目次
「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」の文面
【Rakutenラクマ】利用いただき、ありがとうございます。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。
お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。
■ご利用確認はこちら
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、
何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。
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■発行者■
楽天グループ株式会社は
東京都世田谷区玉川1-14-1
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© Rakuten Group, Inc.
無断転載および再配布を禁じます。
実際の画面
タイトルが「<緊急!楽天グループ 重要なお知らせ>」のパターンも
迷惑メール「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」には、完全に同一文面で「<緊急!楽天グループ 重要なお知らせ> 」とのタイトルで送信されるケースも確認されています。
「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」の対処法
このメールが届いた場合でも、絶対に「ご利用確認はこちら」を押してはいけません。無視の上、廃棄してください。
このメールの危険性
このメールは、住所、氏名、誕生日、クレジットカード情報などを入力させることにより、詐欺グループが「不正引き出し」を行うためのデータ収集目的で送信されています。
楽天グループからのメールに偽装し、カードの利用を制限したと虚偽の説明をすることで、ユーザーの恐怖心を煽り、個人情報を入手するフィッシング詐欺の手口が使われています。
仮に「本物のRakuten ラクマだったらどうしよう」と心配になったとしても、データの入力と同様、問い合わせも絶対にしてはいけません。詐欺グループに「いいカモ」と認識され、さらなるリスクにさらされる可能性が高まります。
フィッシングメールだと見抜くポイント
「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」がフィッシングメールであると見抜くポイントを解説します。
冒頭の「【Rakuten ラクマ】利用いただき、ありがとうございます」からフィッシングメールの可能性を見出すことができます。
本物のRakuten ラクマからのメールであれば、宛名として利用者の名前を記載する上、「【Rakuten ラクマ】利用いただき、ありがとうございます」といった不自然な日本語は使用しません。
また、フォントの不自然さ(いわゆる「中華フォント」)からも全体的に不審さが感じ取れます。
差出人欄の記載が「楽天グループ株式会社は」となっていることも極めていびつです。
「ご利用確認はこちら」にカーソルを合わせた際、リンク先のURLが「lisfcr-reeeotneo.icu/」であることから、フィッシング詐欺であると明確に判断できます。
このメールについて警察に相談する場合
各都道府県の警察本部で相談窓口を設けています。もしデータを入力してしまった場合は速やかに警察に相談する必要があります。
「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」についての結論
「【Rakuten ラクマ】重要なお知らせ」および「<緊急!楽天グループ 重要なお知らせ> 」は典型的なフィッシングメールです。絶対にデータを入力せず、廃棄しましょう。