SalesforceのWeb-to-リード機能を利用してホームページからリードを取得している企業は多いですが、実際に取得したデータが想定と異なることがあります。例えば、フォームで入力した値が正しく項目にマッピングされていなかったり、レポートでフィルタをかけた結果が期待通りにならなかったりします。本記事では、そうした問題が発生した際に、レポート条件と項目設定をどのように見直せばよいかを具体的に解説します。原因を切り分け、適切な修正を行うための手順を理解しましょう。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Web-to-リードのHTML生成画面と、取得データのレポート
- 切り分けの軸: ①フォームのHTMLのパラメータ名と項目のマッピング、②レポートフィルタ条件、③リードオブジェクトの項目設定(必須・参照関係など)
- 注意点: レポートのフィルタ条件を変更する前に、既存のレポートが共有されている可能性を考慮する。また、項目設定を変更する際は影響範囲を確認し、管理者権限が必要な操作は勝手に行わない。
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目次
1. Web-to-リードの基本と想定と違うデータが発生する原因
Web-to-リードは、HTMLフォームから直接Salesforceにリードを作成できる機能です。管理者が生成したHTMLコードをWebサイトに埋め込むことで、訪問者が入力した情報がリードとして自動登録されます。しかし、以下のような原因でデータが想定通りにならないことがあります。
- 項目マッピングの誤り: HTMLのinput name属性とSalesforceの項目API名が一致していない。
- 必須項目やデフォルト値の設定: 必須項目がフォームに含まれていない、またはデフォルト値が上書きされない。
- レコードタイプや項目セキュリティ: 参照関係や選択リストの値が正しく設定されていない。
- レポートフィルタの誤解: レポートのフィルタ条件が想定と異なる範囲を指定している。
まずは、どのようなズレが発生しているのかを明確にし、手順を追って確認していきましょう。
2. レポート条件の見直し手順
Web-to-リードで作成されたデータがレポートに正しく表示されない場合、まずレポートのフィルタ条件を確認します。以下に、レポート条件を見直す具体的な手順を示します。
- Salesforceにログインし、「レポート」タブから該当のレポートを開きます。または新規レポートを作成して「リード」を選択します。
- レポートの「フィルタ」セクションを展開し、現在設定されている条件をすべて確認します。特に「作成日」や「リードソース」などWeb-to-リードに関連するフィルタに注目します。
- フィルタ条件が「等しい」「次の文字列で始まる」など適切な演算子か確認します。例えば、リードソースが「Web」という値であれば「等しい」で指定します。
- フィルタに日付範囲が含まれている場合、タイムゾーンの影響を考慮します。Salesforceの組織タイムゾーンとフォーム送信時刻のずれがないか確認します。
- 必要に応じてフィルタを一時的に解除し、すべてのリードが表示されるかテストします。データが表示されれば、絞り込み条件が厳しすぎることが原因です。
レポートフィルタの調整は、他のユーザーと共有しているレポートの場合、影響が出ないように注意してください。個人用にフィルタを追加するか、複製して試すことをおすすめします。
2.1 レポートフィルタの条件指定のコツ
「等しい」や「次の文字列を含む」などの演算子を適切に選びます。選択リスト項目の場合は値のスペルや大文字小文字が正確に一致しているか確認しましょう。テキスト項目の場合、余分な空白が含まれていないか注意が必要です。
2.2 日付や数値のフォーマット注意点
日付フィルタで「今日」「今週」などの動的フィルタを使用している場合、想定と異なる期間が指定されることがあります。この場合、固定の日付範囲に変更して確認すると原因がわかります。数値項目では、小数点や桁区切りの扱いに気をつけてください。
3. 項目設定の確認と修正手順
Web-to-リードのHTML生成時に指定した項目名(name属性)と、Salesforce側の項目API名が一致しているかが重要です。また、リードオブジェクトの項目設定(必須、参照関係、デフォルト値など)もデータ投入に影響します。
- 「設定」→「オブジェクトマネージャ」→「リード」→「項目とリレーション」を開きます。
- Web-to-リードで使用している項目のAPI名を確認します。例えば「会社」のAPI名は「Company」です。
- 「Web-to-リード HTML生成」画面(設定から検索)を開き、現在のHTMLコードを参照します。フォームのinputタグのname属性とAPI名が一致しているか確認します。
- 項目設定で「必須」にチェックが入っている場合、フォームにもその項目が存在し、値が送信されていることを確認します。必須項目が欠けているとリード作成に失敗します。
- 選択リスト項目の場合、リストにない値が送信されると作成に失敗することがあります。フォーム側の選択肢とSalesforceの選択リスト値を一致させます。
- 参照関係項目(例:キャンペーン)に値を入れる場合、Salesforce IDか外部IDが必要です。フォームでIDを直接入力することは推奨されないため、デフォルト値の設定を検討します。
項目の修正が必要な場合、管理者権限が必要です。影響範囲を考慮して変更してください。
3.1 カスタム項目のマッピング例
例えば、フォームに「お問い合わせ種類」というカスタム項目がある場合、HTMLのname属性は項目のAPI名(例:Inquiry_Type__c)に設定します。Salesforce側で同じAPI名の項目が存在することを確認します。
4. トラブルシューティング:よくある失敗パターンと対策
ここでは、実際に発生しやすいパターンを表にまとめ、それぞれの原因と修正方法を示します。
| 想定とのズレ | 原因 | 確認箇所 | 修正方法 |
|---|---|---|---|
| リードは作成されるが特定の項目が空 | マッピングミスまたはフォームにその項目がない | HTMLのname属性、Salesforce項目API名 | HTMLを修正してname属性をAPI名に合わせる |
| 値が別の項目に入っている | name属性のスペルミスで誤った項目にマッピング | 各inputのname属性と項目一覧 | name属性を正しいAPI名に修正 |
| レポートにリードが表示されない | フィルタ条件が厳しすぎる、または権限不足 | レポートフィルタ、共有設定 | フィルタを緩めるか、「すべてのリードを表示」で確認 |
| リード作成に失敗する(エラー) | 必須項目不足、参照整合性エラー、無効な選択リスト値 | Web-to-リードのエラーログ(設定→監査) | エラーメッセージに従い項目や値を修正 |
この表にないパターンでも、原因を切り分ける際は「フォーム送信時の値」と「Salesforce側の設定」の2軸で考えるとスムーズです。
4.1 失敗パターン:Web-to-リードで作成されたリードのリードソースが「Web」にならない
Web-to-リードHTML生成画面では、デフォルトのリードソースを設定できます。もしフォームにリードソース項目が含まれていない場合、デフォルト値が適用されます。ただし、フォーム側でリードソースを送信している場合は、その値が優先されます。想定と違う場合は、フォームにリードソースのinputが存在しないか確認し、不要なら削除するか、デフォルト値を見直します。
5. 管理者に確認すべきこと
Web-to-リードのトラブルシューティングでは、以下の点を管理者に確認する必要があります。
- 項目のAPI名: カスタム項目のAPI名はユーザには見えにくいため、管理者に一覧を取得してもらいます。
- 選択リストの値: 選択リストの値が最近変更された場合、フォーム側の更新が追いついていない可能性があります。
- 組織のセキュリティ設定: IP制限やリードの割り当てルールが影響していることがあります。
- レポートの共有設定: レポートが特定のフォルダにあり、アクセス権限が正しくないと表示されません。
管理者に依頼する際は、具体的な事象(例:「10月1日~5日にWeb-to-リードで作成されたはずのリードがレポートに表示されない」)を伝えるとスムーズです。
6. まとめ
Web-to-リードのデータが想定と異なる場合、レポート条件と項目設定の2つを中心に確認することで、多くの問題を解決できます。最初にレポートフィルタを緩めてデータの有無を確認し、次に項目マッピングと必須設定をチェックするのが効率的な手順です。項目設定の変更には管理者権限が必要なため、勝手に変更せずに管理者と連携してください。また、フォームのHTMLを修正した場合は、必ずテスト送信を行って動作を確認するようにしましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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