「インターネットが突然切れたと思ったら、右下のタスクバーからWi-Fiのアイコン(扇マーク)が消滅している」「代わりに『地球儀に駐車禁止のようなマーク』が表示され、クリックしてもWi-Fiの項目が出てこない」……。
設定画面を見ても「Wi-Fi」のスイッチ自体が見当たらず、「無線LANカードが壊れたのか?」と絶望的な気持ちになるでしょう。
ですが、これはハードウェアの故障ではなく、Windowsが一時的にWi-Fiアダプターを見失っている(認識不良)だけの可能性が高いです。
この記事では、この状態からWi-Fi機能を復活させるための「完全シャットダウン」や「ネットワークのリセット」手順を解説します。
目次
手順1:【効果絶大】「Shift」を押しながらシャットダウンする
通常のシャットダウンでは、Windowsは次回起動を速くするために一部の情報を保存したまま終了します(高速スタートアップ)。これがアダプターの不具合まで保存してしまっている原因です。
一度完全に電気を切り、情報をリセットする「完全シャットダウン」を行います。
- スタートメニューを開き、電源ボタンをクリックします。
- キーボードの [Shift] キーを押しっぱなしにします。
- その状態で [シャットダウン] をクリックします。
- 画面が消えるまで [Shift] キーは押し続けてください。
- 電源が完全に落ちたら、数分待ってから再度電源を入れます。
これだけで、起動後にWi-Fiアイコンがひょっこり戻ってくることが非常に多いです。
手順2:ネットワークの「リセット」を実行する
Windowsの設定機能を使って、ネットワーク関連のドライバーや設定をすべて初期化します。
- [設定] > [ネットワークとインターネット] を開きます。
- [ネットワークの詳細設定](Windows 10の場合は「状態」の下の方)をクリックします。
- [ネットワークのリセット] をクリックします。
- [今すぐリセット] ボタンを押し、確認画面で [はい] を選びます。
- 5分後に自動的に再起動するというメッセージが出ますが、待たずに手動で再起動しても構いません。
再起動後、Wi-Fiパスワードの入力が必要になる場合がありますが、機能自体は復活しているはずです。
手順3:デバイスマネージャーでドライバーを削除する
上記で直らない場合、Wi-Fiの制御プログラム(ドライバー)がバグを起こしています。一度削除して、Windowsに自動で入れ直させます。
- スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー] を開きます。
- [ネットワーク アダプター] の左の矢印を押して展開します。
- 一覧の中から「Intel(R) Wi-Fi 6…」や「Realtek RTL8822CE…」など、「Wi-Fi」や「Wireless」と書かれた項目を探します。
(※もしここに「!」マークが付いていたら、それが原因です) - その項目を右クリックし、[デバイスのアンインストール] を選びます。
- 警告が出ますが、「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」にはチェックを入れず、そのまま [アンインストール] を実行します。
- パソコンを再起動します。
再起動すると、削除したドライバーが自動的に再インストールされ、正常な状態で認識されます。
手順4:【ノートPCの場合】「機内モード」と物理スイッチを確認
設定やドライバー以前の問題として、物理的にオフになっているケースです。
- 機内モード: タスクバーの飛行機マークが青くなっていませんか? クリックしてオフにしてください。
- 物理スイッチ: 古いノートPCやビジネスモデルには、本体の側面や手前に「Wi-Fiのオンオフスイッチ」が付いていることがあります。これがカバンの中で引っかかってオフになっていないか確認してください。
- Fキー: キーボードのファンクションキー(F2やF12など)に「電波塔マーク」や「飛行機マーク」がある場合、[Fn] + そのキー を押すことでWi-Fiが復活することがあります。
まとめ:アイコン消失は「放電」で直る
Wi-Fiアイコンが消えた時の復旧フローチャートです。
| ステップ | 対処法 | 手軽さ |
|---|---|---|
| 1 | 完全シャットダウン(Shift+電源) | ◎ 超簡単 |
| 2 | ネットワークのリセット | ◯ 簡単 |
| 3 | ドライバーのアンインストール | △ 少し怖い |
特に冬場は「静電気(帯電)」が原因でWi-Fiパーツが誤作動し、アイコンが消えることが多いです。
まずは騙されたと思って、Shiftキーを押しながらのシャットダウンを試してみてください。
