Wordの相互参照機能を使うと、図表番号や見出しを簡単に参照できます。しかし、相互参照を挿入すると、参照先のテキスト全体がそのまま表示されることがあります。ページ番号だけを表示したい場合、手動で編集しても更新時に戻ってしまうという悩みがあります。この記事では、相互参照の書式を「ページ番号のみ」または「テキスト全体」に切り替える方法を解説します。適切な設定を覚えれば、文書の見た目を思い通りに整えられます。
【要点】相互参照の書式を「ページ番号のみ」または「テキスト全体」に設定する方法
- 相互参照の挿入ダイアログで「ページ番号のみ」を選択: 参照先のページ番号だけを表示できます。
- 相互参照の挿入ダイアログで「テキスト全体」を選択: 参照先の見出しや図表番号の全文を表示できます。
- フィールドコードのスイッチを編集: 既存の相互参照の書式を後から変更できます。
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目次
相互参照の書式を選ぶとはどういう機能か
相互参照は、文書内の見出し、図表番号、箇条書き番号などを参照するフィールドです。挿入時に表示する情報の種類を選択できます。デフォルトでは「テキスト全体」が選ばれますが、必要に応じて「ページ番号のみ」や「段落番号」などに変更できます。この設定を正しく行うことで、参照先の内容が変わっても自動更新され、文書の一貫性が保たれます。
参照できる情報の種類
相互参照では以下の情報を表示できます。
- テキスト全体:参照先の全文(例:「第1章 はじめに」)
- ページ番号:参照先が存在するページ番号
- 段落番号:見出しや箇条書きの番号のみ
- 段落番号(コンテキスト):上位の番号を含む完全な番号
- アウトライン番号(コンテキスト):階層を考慮した番号
- ブックマークテキスト:ブックマークで指定した範囲のテキスト
- 上記/下記:参照の位置関係を示す文字列
書式選びの重要性
たとえば、図表番号を「図1」と定義し、本文中で「図1を参照」と書きたい場合、相互参照を「テキスト全体」にすると「図1 グラフの説明」と長くなります。そこで「ページ番号のみ」を選ぶと「図1を参照(p.3)」のようにスマートに表示できます。また、後から番号が変わった場合も自動更新されるため、手動修正の手間が省けます。
相互参照の書式を「ページ番号のみ」に変更する手順
相互参照の書式は、新規挿入時と既存の変更時で操作方法が異なります。それぞれの手順を説明します。
新規に相互参照を挿入する場合
- 参照先の場所を確認する
相互参照を挿入したい場所にカーソルを置きます。参照する対象(見出し、図表番号など)が文書内に存在することを確認します。 - 「相互参照」ダイアログを開く
リボンの「挿入」タブをクリックし、「リンク」グループにある「相互参照」をクリックします。 - 参照の種類と参照先を選ぶ
「参照の種類」で「見出し」「図」「表」「数式」など、参照したい対象の種類を選択します。「参照先」の一覧から該当する項目を選択します。 - 「ページ番号のみ」を選択する
「相互参照の挿入」ダイアログの「参照する内容」ドロップダウンから「ページ番号」を選びます。「テキスト全体」のままにすると全文が表示されます。 - 挿入を実行する
「挿入」ボタンをクリックすると、選択した書式で相互参照が挿入されます。必要に応じて他の場所にも同様に挿入します。
既存の相互参照の書式を後から変更する場合
- 相互参照を選択する
変更したい相互参照のテキストをクリックします。フィールド全体がグレー表示になります。 - フィールドコードを表示する
キーボードの「Alt」キーを押しながら「F9」キーを押します。選択したフィールドがコード表示に切り替わります。 - スイッチを確認する
フィールドコードの末尾に「\* MERGEFORMAT」または「\* CHARFORMAT」のようなスイッチがあります。これを削除または書き換えます。 - スイッチを編集して書式を変更する
「ページ番号のみ」にしたい場合、スイッチを「\* MERGEFORMAT」から「\* PAGEREF」に変更します。ただし、標準の相互参照では「\* MERGEFORMAT」がよく使われます。直接「\* PAGEREF」を追記するのではなく、正しい方法はフィールドの種類を変更することです。しかし、より簡単な方法は、相互参照を右クリックして「フィールドの編集」を選び、「参照する内容」を変更することです。 - フィールドを更新する
「Alt」+「F9」でフィールドコード表示を解除し、「F9」キーを押してフィールドを更新します。正しく設定されていれば、表示が変わります。
注意点として、既存の相互参照の書式を変更するには、ダイアログから再設定するのが確実です。手順は以下の通りです。
- 相互参照を右クリックする
変更したい相互参照の上で右クリックし、ショートカットメニューから「相互参照の編集」を選択します。 - 「参照する内容」を変更する
ダイアログが開くので、「参照する内容」ドロップダウンから「ページ番号」を選びます。 - OKをクリックする
設定を確定すると、相互参照の表示が「ページ番号のみ」に変わります。
相互参照の書式変更でよくあるトラブルと注意点
相互参照を更新すると書式が元に戻ってしまう
相互参照を手動で編集(例:「図1」とだけ表示したいのに「図1 説明文」と表示されたので、「図1」の部分だけ残して削除)した場合、文書全体を更新するときに元の全文に戻ることがあります。これは相互参照がフィールドコードで管理されており、更新時に指定された書式(テキスト全体)で再表示されるためです。対処法として、編集ではなく、相互参照の書式設定を正しく変更しましょう。上記の手順で「ページ番号のみ」を選び直すことで解決します。
章番号を含むページ番号を表示したい
「ページ番号のみ」では単純な数字だけが表示されます。しかし、章番号を含む「1-3」のような形式にしたい場合があります。この場合は「参照する内容」で「ページ番号」を選ぶのではなく、「段落番号(コンテキスト)」や「アウトライン番号(コンテキスト)」を選ぶと、見出しの番号体系に沿ったページ番号が表示されます。ただし、ページ番号そのものではなく、見出しの番号が表示されるため、用途に応じて使い分けます。
相互参照が「エラー! 参照が見つかりません。」と表示される
参照先の見出しや図表番号が削除された場合や、文書が正しく保存されていない場合にこのエラーが表示されます。解決策として、参照先を再作成するか、相互参照を削除して挿入し直します。また、フィールドコードを確認し、参照先のブックマークが存在するか確かめます。
相互参照の書式を一括で変更したい
文書内に多数の相互参照があり、すべての書式を「ページ番号のみ」に変更したい場合、VBAマクロを使う方法があります。ただし、初心者には難しいため、推奨しません。代わりに、文書を分割してセクションごとに手動で変更するか、テンプレートとして保存する方法が現実的です。また、スタイルを利用して相互参照の表示形式を統一することも検討できます。
相互参照の書式が勝手に変わる
相互参照の書式は、フィールド更新時に「\* MERGEFORMAT」スイッチが適用されると、周囲の書式に合わせて変化することがあります。これを防ぐには、フィールドコード内のスイッチを「\* CHARFORMAT」に変更し、フォントやサイズを固定します。ただし、書式変更の目的によっては「\* MERGEFORMAT」のままでも問題ありません。意図しない変化が起きた場合は、スイッチを確認してみましょう。
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「ページ番号のみ」と「テキスト全体」の違い
| 項目 | 「ページ番号のみ」 | 「テキスト全体」 |
|---|---|---|
| 表示内容 | ページ番号だけ(例:3) | 参照先の全文(例:第1章 はじめに) |
| 使用場面 | 「図1を参照(p.3)」のようにページ位置を示したい場合 | 「第1章 はじめにを参照」のように参照内容そのものを示したい場合 |
| 自動更新の効果 | ページ番号が変われば自動更新される | 参照先のテキストが変われば自動更新される |
| 設定方法 | 相互参照ダイアログで「ページ番号」を選択 | 相互参照ダイアログで「テキスト全体」を選択(デフォルト) |
まとめ
相互参照の書式を「ページ番号のみ」または「テキスト全体」に変更する方法を解説しました。新規挿入時はダイアログで簡単に選べます。既存の相互参照は右クリックから編集できます。書式を正しく設定すれば、更新時に手動で修正する手間が省けます。次に、他の参照内容(段落番号など)も試してみると、文書作成の効率がさらに上がるでしょう。
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