縦書きの文書でページ番号を表示すると、数字が標準のままだと横向きの英数字として表示されてしまい、文書全体の縦書きの流れと合わない違和感が生じます。日本語の縦書き原稿用紙風の文書や、論文・小説の縦書きレイアウトでは、ページ番号も縦書きで表示するのが見栄えとしては自然です。
Wordには「縦中横」という機能があり、縦書きの中で2〜3桁の数字を横書きの状態のままコンパクトに表示できます。これをページ番号フィールドに適用することで、縦書き文書の流れに合わせた数字表示が実現できます。1桁の数字なら縦書きそのままで自然に見えますが、2桁以上は縦中横を使うと読みやすくなります。
この記事では、縦書き文書のページ番号を縦中横で表示する手順、フィールドコードと縦中横の組み合わせ、3桁以上のページ番号の扱い、ヘッダー位置の調整までを解説します。
【要点】縦書き文書のページ番号を縦中横で整える3つの基本
- 本文を縦書きに設定: ページ設定の文字方向を「縦書き」にすると、ヘッダー領域も自動的に縦書きの流れに変わり、ページ番号フィールドも縦書きとして配置されます。
- PAGEフィールドに縦中横を適用: 挿入したPAGEフィールドを範囲選択して、ホームタブの「拡張書式」→「縦中横」を実行すると、2〜3桁の数字を横書きのまま縦書き内に収められます。
- 「行の幅に合わせる」オプションで配置を調整: 縦中横ダイアログの「行の幅に合わせる」を有効にすると、ページ番号の文字幅が行幅に合うよう自動調整されて見栄えが整います。
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目次
縦書き文書でのページ番号表示の仕組み
Wordの縦書き設定はページ全体の文字方向を縦に切り替える機能で、本文・ヘッダー・フッターすべてが縦書きの流れに変わります。日本語のひらがな・カタカナ・漢字は自然と縦書きで読めますが、英数字は縦書きにすると1文字ずつ縦に並ぶため違和感が出ます。
この問題を解決するのが「縦中横」機能で、縦書きの中の特定の文字列だけを横書きにできます。たとえば「1234」という数字を縦中横にすると、4桁の数字が横並びのまま縦書き行の中に組み込まれます。ページ番号は数字なので縦中横との相性が良く、組み合わせると縦書き文書の流れを崩さずにページ番号を表示できます。
縦書きと横書きの併用パターン
縦中横は1〜3桁の数字に最適化された機能で、4桁以上だと文字幅が狭くなりすぎて読みにくくなります。100ページを超える文書では、3桁までのページ番号は縦中横、4桁になる可能性があるなら別の表示方法(縦書きのままや、半角数字を使う)を検討するのが現実的です。
縦書きヘッダーの配置の特殊性
縦書き文書のヘッダーは、用紙の右端または左端に配置されます。これは縦書きの本文に対するヘッダー位置で、左綴じの場合は右端、右綴じの場合は左端になります。ページ番号も対応する位置に配置され、横書き文書のヘッダーとは見た目が大きく異なります。
本文を縦書きに設定する手順
- レイアウトタブの「文字列の方向」をクリック
ページ設定グループの最も左にあるボタンです。 - ドロップダウンから「縦書き」を選ぶ
本文全体が縦書きに切り替わります。文書の用紙の向きも自動的に横向きに変わるのが標準です。 - 必要に応じて用紙の向きを縦に戻す
縦書きで用紙も縦のままにしたい場合は、レイアウトタブの「印刷の向き」から「縦」を選び直します。 - 本文に縦書きが反映されたことを確認
本文のテキストが縦に流れているか目視で確認します。
ヘッダーにページ番号を入れて縦中横を適用する手順
- ヘッダー編集モードに入る
縦書き文書ではヘッダー位置が右端または左端になるため、その位置を確認してから入ります。 - 挿入タブの「ページ番号」からヘッダーへ番号を挿入
「ページの上部」「ページの下部」など位置を選び、シンプル番号を選びます。 - 挿入されたページ番号フィールドを範囲選択
{ PAGE } フィールド全体を選択した状態にします。Alt+F9でフィールドコードを表示すると選択しやすくなります。 - ホームタブの「拡張書式」→「縦中横」を選ぶ
段落グループの「拡張書式」ボタン(横長の四角に「あ」のアイコン)をクリックしてドロップダウンから「縦中横」を選びます。 - 縦中横ダイアログで「行の幅に合わせる」を有効化
このオプションを有効にすると数字の幅が行幅に収まるよう自動調整されます。 - OKを押して反映する
ページ番号が縦書き行の中で横向き表示される状態になります。
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3桁以上のページ番号への対応
- 3桁が想定される文書では事前に縦中横の設定を確認
「行の幅に合わせる」が有効でも3桁の文字幅が窮屈に見える場合があります。 - 4桁以上が想定される場合は半角数字のまま縦書き内に表示する選択肢
縦中横を使わず、半角数字のままだと縦に1文字ずつ並びます。読みやすさは劣りますがコンパクトです。 - 全角数字に変えて縦書きする選択肢
全角数字(123)に変換すれば縦書きで自然に読めますが、ページ番号フィールドは半角を返すため、自動表示には向きません。 - レイアウトに応じて選択する
3桁までは縦中横、4桁以上は半角数字の縦並び、というように使い分けるのが現実的です。
縦書きヘッダー設定でよく起きる問題
ページ番号が横向きになっていない
縦書き設定後にページ番号を挿入しただけでは、数字は縦に1文字ずつ並んだ状態です。縦中横を適用するには明示的にPAGEフィールドを選択して「縦中横」コマンドを実行する必要があります。
縦中横を適用すると数字が小さく見える
「行の幅に合わせる」を有効にすると数字幅が行幅に収まるよう縮小されるため、行幅が狭いと数字が小さくなります。読みやすさを優先するなら無効にして、文字サイズを別途調整する方法もあります。
ヘッダー位置が縦書きで右上ではなく左上になる
縦書きの綴じ方向によってヘッダーの基準位置が変わります。日本語の縦書きは右綴じが一般的で、ヘッダーは左上の位置になります。意図と逆の位置に表示される場合は綴じ方向の設定(製本の方向)を確認してください。
縦書き文書での実用パターン
日本語の小説や論文を縦書きで作成する場合、ページ番号は本文と同じ字面サイズで控えめに表示するのが定番です。10〜11ptの数字を縦中横で表示し、ヘッダーまたはフッターの左綴じなら左下、右綴じなら右下に配置すると、本文の流れを邪魔せずにページ情報を伝えられます。
古典的な原稿用紙風レイアウトでは、ページ番号を全角数字に変換して縦書きのまま表示する選択肢もあります。「一」「二」「三」のような漢数字や全角アラビア数字(123)を使うと和の雰囲気が出ますが、PAGEフィールドは半角を返すため、漢数字表示には別途工夫(漢数字変換マクロやVBAでの自動変換)が必要になる点は留意してください。
縦書き文書のヘッダーには章タイトルと組み合わせる構成も有効です。STYLEREFで章タイトルを取得し、その下にPAGEを縦中横で配置すると、章名と現在ページが縦に並んだ縦書き専用のヘッダーレイアウトが完成します。
縦書きページ番号の表示方式比較
| 方式 | 1桁 | 2〜3桁 | 4桁以上 |
|---|---|---|---|
| 縦中横(行幅合わせ有効) | 自然 | 自然 | 窮屈 |
| 縦中横(行幅合わせ無効) | 大きすぎ | 適度 | はみ出し気味 |
| 半角数字 縦並び | 違和感 | 違和感 | コンパクト |
| 全角数字 | 自然 | 自然 | 自然だが手動 |
まとめ
縦書き文書のページ番号は、レイアウトタブの「文字列の方向」で本文を縦書きに設定し、ヘッダーにPAGEフィールドを挿入してから縦中横を適用するという3段階の手順で自然な表示になります。「行の幅に合わせる」オプションを有効にすると2〜3桁の数字が行幅に収まり、縦書き文書の流れを崩さずにページ番号を表示できます。4桁以上が想定される長文では縦中横の限界があるため、半角数字の縦並びや全角数字への変換を併用するなど、ページ数に応じた選択が必要です。
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