Microsoft Teamsでファイルをアップロードしようとした際、「容量制限を超えています」といったエラーメッセージが表示されることがあります。
これはTeamsのファイル共有機能が、実はSharePoint Onlineのストレージを利用しているために起こる現象です。
この記事では、SharePoint側の容量不足が原因でTeamsチャネルへのファイルアップロードができない問題の解決方法を解説します。
管理者権限がなくても確認できることから、管理者に依頼すべきことまで、順を追って説明します。
【要点】SharePoint容量不足によるTeamsアップロード不可の解決策
- SharePointサイトのストレージ使用状況の確認: 利用可能な容量と現在の使用量を確認する。
- 不要なファイルの削除または移動: 容量を圧迫しているファイルを特定し、削除または他のストレージへ移動する。
- SharePoint管理者への容量追加依頼: 容量が逼迫している場合、管理者にストレージ容量の拡張を依頼する。
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目次
- 1 SharePointの容量制限がTeamsに影響する仕組み
- 2 SharePointサイトのストレージ使用状況を確認する手順
- 3 不要なファイルの削除または移動による容量確保
- 4 SharePoint管理者への容量追加依頼
- 5 新しいTeams(v2)と従来Teamsでの違い
- 6 新しいOutlookと従来Outlookでの違い
- 7 Mac版・モバイル版・Web版での違い
- 8 よくある誤解と注意点
- 8.1 「Teamsの容量制限」と「SharePointの容量制限」の混同
- 8.2 管理者権限がない場合の対応
- 8.3 組織ポリシーによる制限
- 8.4 テナント設定による影響
- 8.5 ファイルの種類と容量
- 8.6 OneDrive for Businessとの使い分け
- 8.7 SharePointのバージョン管理機能の活用
- 8.8 ファイル同期クライアント(OneDrive同期アプリ)の注意点
- 8.9 Teams会議の録画データ
- 8.10 SharePoint管理者への容量追加依頼のタイミング
- 8.11 代替ストレージソリューションの検討
- 8.12 解決 関連記事でさらに詳しく
- 8.13 Office・仕事術の人気記事ランキング
Microsoft Teamsのチャネルにファイルをアップロードする際、そのファイルは「ファイル」タブに表示され、実際にはそのTeamsチームに対応するSharePoint Onlineサイトに保存されます。
したがって、SharePoint Onlineサイトのストレージ容量が上限に達している場合、新しいファイルのアップロードができなくなります。これは、Teamsの機能自体に問題があるわけではなく、基盤となるSharePointのストレージリソースが枯渇している状態です。
Teamsの無料版や一部のプランでは、SharePointのストレージ容量が制限されている場合があります。また、組織全体でSharePoint Onlineのストレージ容量を共有しているため、他のチームやSharePointサイトで大量のデータが使用されている場合も、影響を受ける可能性があります。
まず、問題が発生しているTeamsチャネルが属するチームのSharePointサイトのストレージ使用状況を確認します。この操作は、一般ユーザーでも可能です。
- Teamsチャネルを開く
ファイルアップロードができないTeamsチャネルを開きます。 - 「ファイル」タブを選択
チャネルの上部にある「ファイル」タブをクリックします。 - 「SharePointで開く」をクリック
ファイル一覧が表示されたら、画面上部または下部にある「SharePointで開く」ボタンをクリックします。 - SharePointサイトの「設定」を開く
SharePointサイトが表示されたら、画面右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。 - 「サイトのコンテンツ」を選択
設定メニューの中から「サイトのコンテンツ」を選択します。 - 「サイトのストレージメトリクス」を確認
サイトのコンテンツ画面が表示されたら、画面下部にある「サイトのストレージメトリクス」というリンクをクリックします。
2. ストレージ使用状況の確認
「サイトのストレージメトリクス」画面では、サイトの総ストレージ容量と現在の使用量を確認できます。ここで、使用量が上限に近い、または上限を超えている場合は、容量不足が原因である可能性が高いです。
この画面は、SharePoint管理者が設定した期間(通常は24時間ごと)に更新されるため、最新の使用状況を反映していない場合があります。しかし、容量が逼迫している状況の把握には役立ちます。
不要なファイルの削除または移動による容量確保
SharePointサイトのストレージ使用状況を確認し、容量が逼迫していることが判明した場合、不要なファイルを削除または移動することで、空き容量を確保できます。この操作は、SharePointサイトの編集権限を持つユーザーが行えます。
1. 不要なファイルの特定方法
SharePointサイトの「ドキュメント」ライブラリや、各チャネルの「ファイル」タブから、過去にアップロードされたファイルを確認します。特に、以下のようなファイルは容量を圧迫している可能性があります。
- 古いバージョンのファイル: SharePointでは、ファイルが編集されるたびにバージョン履歴が保存されます。不要になった古いバージョンは削除することで容量を節約できます。
- 重複してアップロードされたファイル: 誤って同じファイルを複数回アップロードしている場合があります。
- 不要になった大容量ファイル: プロジェクトが完了したり、不要になった一時的な大容量ファイルなどが残っている場合があります。
- ごみ箱内のファイル: SharePointのごみ箱に移動されたファイルも、一定期間はストレージ容量を消費します。
2. ファイルの削除手順
- SharePointサイトの「ドキュメント」ライブラリを開く
Teamsチャネルの「ファイル」タブから「SharePointで開く」を選択し、表示されたSharePointサイトの左側ナビゲーションにある「ドキュメント」をクリックします。 - 削除したいファイルを選択
削除したいファイルまたはフォルダにチェックを入れます。 - 「削除」を選択
画面上部のメニューから「削除」を選択します。 - 「ごみ箱に移動」を確認
ファイルはすぐに完全に削除されるのではなく、SharePointのごみ箱に移動されます。
3. バージョン履歴の管理と削除
ファイルによっては、バージョン履歴が大量に保存されていることがあります。不要なバージョンを削除することで、容量を大きく節約できます。
- ファイルのバージョン履歴を表示
「ドキュメント」ライブラリで、バージョン履歴を確認したいファイルにマウスカーソルを合わせ、表示される縦三点リーダー(…)をクリックします。 - 「バージョン履歴」を選択
表示されるメニューから「バージョン履歴」を選択します。 - 不要なバージョンを削除
バージョン履歴一覧が表示されるので、不要なバージョンを選択し、「削除」をクリックします。 - 確認メッセージを承認
削除の確認メッセージが表示されたら、「OK」をクリックして承認します。
注意: バージョン履歴を削除すると、そのバージョンに戻すことができなくなります。削除する際は、必要なバージョンかどうかを慎重に確認してください。
SharePointのごみ箱に移動されたファイルは、一定期間(通常93日間)保持された後、自動的に削除されます。しかし、すぐに容量を解放したい場合は、手動で削除することも可能です。
- SharePointサイトのごみ箱を開く
SharePointサイトの左側ナビゲーションにある「ごみ箱」をクリックします。 - 「ごみ箱を空にする」を選択
画面上部のメニューから「ごみ箱を空にする」を選択します。 - 確認メッセージを承認
空にするかどうかの確認メッセージが表示されたら、「削除」をクリックして承認します。
注意: ごみ箱を空にすると、ファイルは完全に削除され、復元できなくなります。削除するファイルが本当に不要であることを確認してください。
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上記の手順で不要なファイルを削除しても、依然として容量が不足している場合や、組織全体でSharePointのストレージ容量を増やす必要がある場合は、SharePoint管理者(またはMicrosoft 365管理者)に相談する必要があります。
1. 管理者への確認事項
管理者に相談する前に、以下の情報を整理しておくとスムーズです。
- 問題が発生しているTeamsチーム名とチャネル名
- ファイルアップロード時に表示されるエラーメッセージ
- 現在、SharePointサイトのストレージがどの程度逼迫しているか(確認したメトリクス画面の情報など)
- 容量増加が必要な理由(例: 新規プロジェクトの開始、データ増加傾向など)
SharePoint Onlineのストレージ容量は、Microsoft 365のサブスクリプションプランによって基本容量が決まっています。それを超える容量を追加するには、通常、追加のアドオンライセンスを購入する必要があります。
管理者は、Microsoft 365管理センターから、SharePoint Onlineのストレージ容量の追加設定を行います。具体的な手順は以下の通りですが、これは管理者権限が必要です。
- Microsoft 365管理センターにサインイン
SharePoint管理者アカウントで管理センターにサインインします。 - 「設定」→「共有」を選択
左側ナビゲーションメニューから「設定」を選択し、「共有」をクリックします。 - 「ストレージ」タブを開く
共有設定画面の上部にある「ストレージ」タブをクリックします。 - 「追加のストレージ」を設定
ここで、追加したいストレージ容量を入力し、保存します。
補足: Microsoft 365のプランによっては、SharePointのストレージ容量が自動的に増加する設定になっている場合もあります。また、組織全体のストレージ容量は、各SharePointサイトの容量の合計となります。
新しいTeams(v2)と従来Teamsでの違い
新しいTeams(v2)は、パフォーマンスの向上やUIの刷新が主な変更点であり、ファイル共有の基盤となるSharePoint Onlineとの連携機能に大きな変更はありません。
したがって、SharePoint側の容量制限でTeamsチャネルにアップロードできない問題の対処法は、従来Teamsでも新しいTeams(v2)でも同様です。
新しいOutlookと従来Outlookでの違い
Outlookはメールクライアントであり、Teamsのファイル共有機能とは直接的な関連はありません。したがって、この問題の解決策はOutlookのバージョンに依存しません。
Mac版・モバイル版・Web版での違い
Teamsのファイル共有機能は、どのプラットフォームからアクセスしても、基盤となるSharePoint Onlineのストレージを利用しています。そのため、SharePointサイトのストレージ使用状況の確認や、ファイル削除による容量確保といった基本的な対処法は、Mac版、モバイル版(iOS、Android)、Web版でも共通です。
ただし、UIの表示や一部の操作手順が若干異なる場合があります。例えば、SharePointサイトへのアクセス方法は、Teamsアプリ内からではなく、Webブラウザ経由で直接SharePointサイトを開く方が確実な場合があります。
よくある誤解と注意点
ユーザーはしばしば、Teams自体に容量制限があると誤解しがちです。しかし、実際にはTeamsのファイルストレージはSharePoint Onlineが担っています。この違いを理解することが、問題解決の第一歩となります。
管理者権限がない場合の対応
SharePointサイトのストレージメトリクスを確認したり、不要なファイルを削除したりする操作は、SharePointサイトの編集権限があれば可能です。しかし、組織全体のストレージ容量の追加や、サイト全体のストレージ設定の変更は、SharePoint管理者またはMicrosoft 365管理者の権限が必要です。
そのため、ユーザー自身で解決できない場合は、速やかに管理者に相談することが重要です。
組織ポリシーによる制限
組織によっては、SharePoint Onlineのストレージ容量の使用に関するポリシーが定められている場合があります。例えば、特定の部署やプロジェクトチームごとに割り当てられる容量が決まっている、といったケースです。
このような場合、容量不足を解消するには、組織のIT部門や管理者にポリシーの確認と、必要に応じた容量の再配分や追加を依頼する必要があります。
テナント設定による影響
Microsoft 365テナント全体で、SharePoint Onlineのストレージ容量がどのように管理・配分されているかは、テナント管理者によって設定されます。基本容量の他に、追加購入した容量がどのように配分されるかは、組織のIT戦略によります。
もし、組織全体でストレージ容量が不足している場合は、IT部門が追加購入を検討する必要があります。この点は、個々のユーザーが直接解決できる問題ではありません。
ファイルの種類と容量
Teamsチャネルにアップロードされるファイルの種類(ドキュメント、画像、動画、実行ファイルなど)によって、容量消費の度合いは異なります。特に、動画ファイルや高解像度の画像ファイルは、容量を大きく消費する傾向があります。
頻繁に大容量ファイルをアップロードする必要がある場合は、SharePointのストレージ容量に余裕があるか、または代替のファイル共有方法(例: OneDrive for Business、Microsoft Streamなど)の利用を検討することも有効です。
OneDrive for Businessとの使い分け
Teamsチャネルのファイル共有は、チームメンバー間での共同作業に適していますが、個人で利用するファイルや、少人数で共有するファイルの場合は、OneDrive for Businessの利用が適しています。
OneDrive for Businessは、個人のワークスペースとして機能し、容量も個人ごとに割り当てられています。Teamsチャネルのストレージ容量を節約するためにも、適切なファイル共有場所を選択することが重要です。
SharePointには、ファイルごとにバージョン履歴を保持する機能があります。これにより、誤ってファイルを上書きしてしまったり、古いバージョンに戻したい場合に役立ちます。
しかし、このバージョン履歴もストレージ容量を消費します。そのため、必要以上に多くのバージョンを保持しないように、バージョン管理の設定を見直すことも容量節約につながります。
ファイル同期クライアント(OneDrive同期アプリ)の注意点
SharePointサイトやOneDrive for Businessのファイルを、PCに同期させるOneDrive同期アプリを利用している場合、ローカルPCのディスク容量も消費します。
また、同期設定によっては、すべてのファイルがローカルにダウンロードされ、意図せず大容量のデータをPCに保存してしまう可能性があります。容量不足を防ぐために、「ファイルオンデマンド」機能などを活用し、必要なファイルのみをローカルに保存するように設定することをお勧めします。
Teams会議の録画データ
Teams会議の録画データは、通常、会議の主催者のOneDrive for BusinessまたはSharePointサイトに保存されます。これらの録画データも、保存場所のストレージ容量を消費します。
容量不足の原因が、古い会議録画データである可能性も考えられます。定期的に不要な録画データを整理することで、ストレージ容量を確保できます。
SharePointのストレージ容量は、組織全体で共有されるリソースです。そのため、個々のユーザーが容量不足を訴えるだけでなく、IT部門が定期的にストレージの使用状況を監視し、将来的な増加を見越した容量計画を立てることが重要です。
容量追加の依頼は、問題が発生してからではなく、計画的に行うことで、スムーズなリソース確保につながります。
代替ストレージソリューションの検討
SharePoint Onlineのストレージ容量には上限があるため、非常に大量のデータを扱う組織や、長期保存が必要なアーカイブデータなどがある場合は、Azure Blob Storageのような、より大規模なストレージソリューションの導入も検討する価値があります。
ただし、これらのソリューションは、管理やアクセス方法がSharePointとは異なるため、専門的な知識が必要となります。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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