【Outlook】送信前に「相手のタイムゾーンと時刻」を本文下部に自動挿入する手順

【Outlook】送信前に「相手のタイムゾーンと時刻」を本文下部に自動挿入する手順
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Outlookで海外の取引先とメールのやり取りをしていますか。

相手のタイムゾーンや現地時刻を意識せず送信すると、返信が遅れたり、誤解が生じたりする可能性があります。

この記事では、Outlookでメール送信前に相手のタイムゾーンと現地時刻を自動で本文下部に挿入する設定手順を解説します。

これにより、グローバルなコミュニケーションをよりスムーズに進められるようになります。

【要点】Outlookで相手のタイムゾーンと時刻を自動挿入する設定

  • 署名設定の活用: 署名機能を利用して、タイムゾーンと時刻の自動挿入を設定します。
  • カスタムフィールドの利用: Outlookのカスタムフィールド(またはPower Automate)を使って、相手のタイムゾーン情報を取得・挿入します。
  • 新規メール作成時の確認: 設定後、新規メール作成時に署名が自動挿入され、タイムゾーン情報が表示されるか確認します。

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Outlookで相手のタイムゾーンと時刻を自動挿入する仕組み

Outlookでメール送信時に相手のタイムゾーンと現地時刻を自動挿入するには、主にOutlookの「署名」機能と、場合によっては「Power Automate」を組み合わせる方法があります。

署名機能は、メールの末尾に固定のテキストや情報を挿入するためのものです。ここに、相手のタイムゾーンや時刻を表示させるための工夫を施します。

ただし、Outlookの標準機能だけでは、受信相手のタイムゾーンを自動で判別して挿入することはできません。そのため、相手のタイムゾーン情報を取得するための追加設定や、より高度な自動化ツールとの連携が必要になります。

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Outlook署名機能を使った基本設定手順

この方法は、相手のタイムゾーンを固定で設定するか、手動で挿入する場合の基本的な考え方を示します。相手のタイムゾーンを自動判別する機能は、後述するPower Automateとの連携で実現します。

  1. Outlookのオプションを開く
    Outlookを起動し、左上の「ファイル」タブをクリックします。次に、左側のメニューから「オプション」を選択します。
  2. メールオプションを開く
    Outlookのオプションウィンドウが開いたら、左側のメニューから「メール」を選択します。
  3. 署名ボタンをクリックする
    メール設定画面の中央付近にある「署名」ボタンをクリックします。
  4. 新しい署名を作成する
    署名とテンプレートウィンドウが開きます。「編集する署名」の欄で「新規作成」をクリックします。署名に名前を付け(例:「グローバル署名」)、OKをクリックします。
  5. タイムゾーンと時刻の情報を入力する
    「署名の編集」欄に、挿入したいテキストを入力します。例えば、以下のような形式で入力します。

    例:
    ——————–
    現地時間: {{RecipientTimeZone}} {{RecipientTime}}
    ——————–

    ※この時点では「{{RecipientTimeZone}}」や「{{RecipientTime}}」は実際の値に置き換わりません。これはあくまでプレースホルダーです。

  6. 既定の署名を設定する
    「電子メールアカウント」で自分のメールアドレスを選択します。「新しいメッセージ」と「返信/転送」のドロップダウンメニューで、先ほど作成した署名(例:「グローバル署名」)を選択します。
  7. 設定を保存する
    「OK」ボタンをクリックして、Outlookのオプションウィンドウを閉じます。
  8. 新規メールで確認する
    新しいメールを作成してみてください。設定した署名が本文下部に自動挿入されているはずです。

Power Automateを使った相手のタイムゾーン自動判別と挿入

前述の署名機能だけでは、相手のタイムゾーンを自動で判別して挿入することはできません。相手のメールアドレスからタイムゾーンを推測し、その現地時刻を本文に挿入するには、Microsoft Power Automateを利用するのが最も効果的です。

Power Automateは、様々なアプリケーションやサービスを連携させて、定型的な作業を自動化できるツールです。Outlookとの連携も強力で、メールの送受信をトリガーにした自動化フローを作成できます。

Power Automateフローの作成例

ここでは、Outlookでメールを送信する際に、受信者のタイムゾーンと時刻を自動で取得し、署名形式で本文下部に挿入するPower Automateフローの作成手順の概要を説明します。

注意: この機能は、受信者のタイムゾーンを正確に特定できるとは限りません。特に、共有メールボックスや、組織外の受信者の場合、正確なタイムゾーンの特定は困難な場合があります。また、この機能を利用するには、組織のMicrosoft 365ライセンスでPower Automateが利用可能である必要があります。

  1. Power Automateにアクセスする
    WebブラウザでPower Automate (flow.microsoft.com) にアクセスし、Microsoft 365アカウントでサインインします。
  2. 新しいフローを作成する
    左側のメニューから「作成」を選択し、「自動化されたクラウドフロー」をクリックします。
  3. フローのトリガーを設定する
    フロー名を入力し(例:「Outlookメール送信時タイムゾーン挿入」)、トリガーとして「Outlook」を検索し、「メールが送信されたとき」を選択して作成します。
  4. 受信者のタイムゾーンを取得する
    「新しいステップ」をクリックし、「Outlook」を検索して、「メールの詳細を取得する」アクションを選択します。ここで、トリガーで取得した「メッセージID」を指定します。
  5. タイムゾーンを変換する
    「新しいステップ」をクリックし、「Date Time」コネクタを検索して、「Convert time zone」アクションを選択します。
  6. タイムゾーン設定の詳細
    • Base time: 「メールが送信されたとき」トリガーで取得した「送信日時」を選択します。
    • Source time zone: 「UTC」を選択します。(Outlookの送信日時はUTCで記録されるため)
    • Destination time zone: ここが重要です。受信者のタイムゾーンを特定する必要があります。通常、受信者のメールアドレスから直接タイムゾーンを取得する標準的なアクションはありません。そのため、ここでは「(UTC) Coordinated Universal Time」を選択し、後続のステップで差分を計算するか、あるいは、固定のタイムゾーン(例:「(UTC) Greenwich Mean Time」や「(UTC) Tokyo Standard Time」)を設定しておく方法が考えられます。より高度な方法として、受信者のメールアドレスを基に、Azure ADなどの情報からタイムゾーンを検索するカスタムロジックを実装することも可能ですが、これは複雑になります。ここでは、一般的な日本国内での利用を想定し、「(UTC) Tokyo Standard Time」を宛先タイムゾーンとして設定する例を示します。
  7. 時刻フォーマットを設定する
    「新しいステップ」をクリックし、「Date Time」コネクタを検索して、「Format date time」アクションを選択します。
  8. 時刻フォーマット設定の詳細
    • Timestamp: 前の「Convert time zone」アクションの「Converted time」を選択します。
    • Format: 「MM/dd/yyyy hh:mm tt」のような、表示したい形式を選択または入力します。
  9. メール本文を更新する
    「新しいステップ」をクリックし、「Outlook」を検索して、「メールの返信」アクションを選択します。
  10. 返信メールの設定
    • Message Id: 「メールが送信されたとき」トリガーで取得した「メッセージID」を選択します。
    • Include all versions: 「はい」を選択します。
    • Body: 前の「メールの詳細を取得する」アクションの「本文」を選択し、その末尾に、取得したタイムゾーン情報とフォーマットされた時刻を追加します。例えば、「


      現地時刻: {{Format date time}}
      —」のように入力します。

  11. フローを保存してテストする
    フローを保存し、実際にOutlookからテストメールを送信して、本文下部にタイムゾーンと時刻が正しく挿入されるか確認します。

Power Automate利用時の注意点と制限事項

Power Automateを利用して相手のタイムゾーンと時刻を自動挿入する機能は非常に便利ですが、いくつか注意点と制限事項があります。

受信者のタイムゾーンを正確に特定できない場合

Power Automateの標準機能では、受信者のメールアドレスから直接そのタイムゾーンを特定する機能はありません。そのため、フローでは固定のタイムゾーン(例:東京時間)を設定するか、あるいは、Azure ADなどのディレクトリサービスと連携してユーザーのタイムゾーン情報を取得する必要があります。

組織外の受信者や、共有メールボックス宛てのメールの場合、タイムゾーンの特定はさらに困難になります。この場合、表示される時刻はあくまで送信者側で想定したタイムゾーンのものとなります。

組織ポリシーによる制限

組織によっては、セキュリティポリシーやライセンスの都合上、Power Automateの利用が制限されている場合があります。また、特定のコネクタ(例:Exchange Onlineの高度な機能)の使用が許可されていない可能性もあります。利用できない場合は、IT管理者にご確認ください。

フローの実行とメール送信のタイミング

「メールが送信されたとき」をトリガーとするフローは、実際にメールが送信された後に実行されます。そのため、送信ボタンを押してから、タイムゾーン情報が追加されたメールが送信されるまでに若干の遅延が発生する可能性があります。

新しいOutlookと従来Outlookの違い

新しいOutlook(Web版Outlookや、Windows/Macで提供されているプレビュー版)は、従来のOutlookとはインターフェースや一部機能の挙動が異なります。しかし、署名機能の基本的な設定方法は大きく変わっていません。

Power Automateとの連携についても、新しいOutlookでも利用可能です。ただし、新しいOutlookのUI変更に伴い、操作画面で表示されるメニュー名やアイコンが若干異なる場合があります。基本的なフローの構築方法やロジックは共通しています。

Mac版・モバイル版Outlookでの違い

Mac版Outlookでも、署名機能の設定方法はWindows版とほぼ同様です。ファイルメニューからオプション(環境設定)に進み、署名設定を行います。

モバイル版Outlook(iOS/Android)では、署名機能の設定は可能ですが、動的なタイムゾーン情報を自動挿入する機能は標準では提供されていません。Power Automateフローは、PC版Outlookでメールを作成・送信する際に連携する形になります。

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まとめ

Outlookで送信前に相手のタイムゾーンと現地時刻を本文下部に自動挿入することで、グローバルなコミュニケーションの質を高められます。

まずはOutlookの署名機能を使って基本設定を行い、より高度な自動化が必要な場合はPower Automateの活用を検討しましょう。

相手のタイムゾーンを正確に把握し、より効果的なメールコミュニケーションを実現してください。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。