ExcelでPower Queryを使ってデータを加工・分析する際、読み込み先の設定は重要です。
意図しない場所にデータが読み込まれたり、不要なテーブルが作成されたりすると、作業効率が低下する可能性があります。
この記事では、Power Queryの読み込み先をExcelのテーブルまたは接続のみに変更する方法を解説します。
あわせて、それぞれの使い分けについても理解を深めましょう。
【要点】Power Queryの読み込み先変更と使い分け
- Excelのテーブルへの読み込み: 加工済みのデータをExcelシート上にテーブルとして表示したい場合に選択します。
- 接続のみ: 加工済みのデータをExcelシートに表示せず、他のクエリやExcelモデル(Power Pivotなど)で利用したい場合に選択します。
- 読み込み先の変更: 既存のクエリの読み込み先は、クエリ設定ウィンドウから変更可能です。
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目次
Power Queryの読み込み先設定の基本
Power Queryエディターでデータの加工が完了した後、その結果をExcelにどのように反映させるかを「読み込み先」として設定します。
主な読み込み先には、「Excelのテーブル」と「接続のみ」の2種類があります。
それぞれの設定は、クエリの利用目的に応じて適切に選択する必要があります。
Excelのテーブルへの読み込み
このオプションを選択すると、Power Queryで加工されたデータが、Excelの新しいシート上にテーブルとして読み込まれます。
テーブル形式で表示されるため、データの参照、並べ替え、フィルター処理などが容易になります。
加工済みのデータをそのままExcelで確認・活用したい場合に適した設定です。
接続のみの読み込み
「接続のみ」を選択した場合、加工されたデータはExcelのシート上には表示されません。
代わりに、Power Queryの接続情報としてのみ保持されます。
この接続情報は、他のPower Queryクエリのソースとして利用したり、Excelのデータモデル(Power Pivotなど)に読み込んだりする際に使用します。
Excelシートをすっきりと保ちたい場合や、データを直接シートに表示する必要がない場合に有効です。
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既存のPower Queryクエリの読み込み先を変更する手順
一度作成したクエリでも、後から読み込み先を変更することは可能です。
例えば、当初はExcelのテーブルとして読み込んでいたデータを、後から「接続のみ」に変更したい場合などに利用します。
手順は以下の通りです。
- 「クエリと接続」ウィンドウを開く
Excelのリボンメニューから「データ」タブをクリックします。次に、「クエリと接続」グループにある「クエリと接続」をクリックしてウィンドウを表示します。 - 読み込み先を変更したいクエリを右クリックする
「クエリと接続」ウィンドウに表示されている、読み込み先を変更したいクエリ名を右クリックします。 - 「編集」を選択する
右クリックメニューから「編集」を選択します。これにより、Power Queryエディターが起動します。 - 「閉じて読み込む」のドロップダウンメニューを開く
Power Queryエディターのリボンメニューにある「ホーム」タブをクリックします。次に、「閉じて読み込む」ボタンの右側にある小さな下向き矢印(ドロップダウンメニュー)をクリックします。 - 「閉じて読み込む」のドロップダウンメニューから「閉じて読み込んで別名で保存」を選択する
表示されたメニューの中から、「閉じて読み込んで別名で保存」を選択します。 - 「データのインポート」ダイアログボックスで読み込み先を選択する
「データのインポート」ダイアログボックスが表示されます。ここで、「データのインポート」セクションの「接続のみ」または「テーブル」を選択します。 - 「OK」をクリックして設定を完了する
希望する読み込み先を選択したら、「OK」ボタンをクリックします。これにより、クエリの読み込み先が変更されます。
新しいクエリを作成する際の読み込み先設定
新しいクエリを作成する際にも、読み込み先を適切に設定することが重要です。
データソースからの読み込みが完了し、Power Queryエディターで加工を行った後の「閉じて読み込む」操作で設定します。
「閉じて読み込む」のドロップダウンメニューからの設定
Power Queryエディターの「ホーム」タブにある「閉じて読み込む」ボタンのドロップダウンメニューから、以下のいずれかを選択します。
Excelのテーブルとして読み込む場合
「テーブルとして読み込む」を選択すると、加工済みのデータがExcelシート上にテーブルとして作成されます。
新規ワークシートに作成するか、既存のワークシートの指定したセルに配置するかを選択できます。
接続のみで読み込む場合
「接続のみ」を選択すると、データはExcelシートには表示されず、接続情報のみが作成されます。
この接続情報は、後述する「データのインポート」ダイアログボックスで、他のクエリのソースとして利用したり、データモデルに読み込んだりするために使用します。
「データのインポート」ダイアログボックスでの詳細設定
「閉じて読み込む」のドロップダウンメニューから「閉じて読み込んで別名で保存」を選択すると、「データのインポート」ダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスでは、読み込み先の詳細な設定が可能です。
Excelのテーブルとして読み込む場合
「データのインポート」ダイアログボックスで「テーブル」を選択し、「OK」をクリックすると、以下のオプションが表示されます。
- 新規ワークシート: 新しいシートにテーブルが作成されます。
- 既存のワークシート: 現在開いているシートの指定したセルからテーブルが作成されます。
接続のみで読み込む場合
「接続のみ」を選択すると、Excelシートへの表示は行われず、接続情報だけが作成されます。
この接続情報は、後述する「データのインポート」ダイアログボックスで、他のクエリのソースとして利用したり、データモデルに読み込んだりするために使用します。
Excelのテーブルと接続のみの使い分け
Power Queryの読み込み先設定において、「Excelのテーブル」と「接続のみ」は、それぞれ異なる目的で利用されます。
どちらを選択するかは、そのクエリで取得・加工したデータをどのように活用したいかによって判断します。
Excelのテーブルを選択すべきケース
加工済みのデータをExcelシート上で直接確認・分析したい場合に「Excelのテーブル」を選択します。
具体的な利用シーンとしては、以下のような場合が考えられます。
- 集計表やレポートを作成するために、加工済みのデータをExcelシートに表示したい。
- 他のExcelユーザーに、加工済みのデータを分かりやすい形式で共有したい。
- Excelのピボットテーブルやグラフのソースとして、加工済みのデータを直接利用したい。
接続のみを選択すべきケース
加工済みのデータをExcelシートに表示する必要がなく、他の目的で利用したい場合に「接続のみ」を選択します。
この設定は、Excelシートの表示をシンプルに保ちたい場合や、より高度なデータ分析を行う場合に有効です。
- 複数のクエリの結果を結合して、さらに別のクエリのソースとして利用したい。
- Power Pivotなどのデータモデルにデータを読み込み、リレーションシップを構築して多次元分析を行いたい。
- Excelシート上に直接データを表示せず、バックグラウンドでデータ処理のみを行いたい。
- 大量のデータを扱う際に、Excelシートへの読み込みによるパフォーマンス低下を防ぎたい。
Power Queryの接続情報を活用する
「接続のみ」で読み込んだクエリは、Excelの「クエリと接続」ウィンドウから管理されます。
これらの接続情報は、他のクエリを作成する際のデータソースとして非常に役立ちます。
他のクエリのソースとして利用する
新しいクエリを作成する際に、「データの取得」メニューから「接続から」を選択することで、既存のPower Query接続を利用できます。
これにより、一度作成した加工済みのデータを再利用することが容易になります。
例えば、あるソースから取得・整形した顧客リストを、「接続のみ」で保存しておけば、別の分析クエリでその顧客リストを簡単に参照できます。
Excelデータモデルへの読み込み
「接続のみ」で読み込んだクエリは、Excelのデータモデル(Power Pivot)に直接読み込むことができます。
データモデルに読み込むことで、複数のテーブル間のリレーションシップを定義し、より複雑な分析やKPI(重要業績評価指標)の計算が可能になります。
これは、Excelのピボットテーブルだけでは実現できない高度な集計や分析を行うための強力な機能です。
Power Queryの読み込み先変更に関する注意点
Power Queryの読み込み先を変更する際には、いくつかの注意点があります。
これらの点を理解しておくことで、予期せぬ問題を回避し、スムーズに作業を進めることができます。
既存のテーブルへの影響
既にExcelのテーブルとして読み込まれているクエリの読み込み先を「接続のみ」に変更した場合、Excelシート上に存在していたテーブルは削除されます。
もし、そのテーブルを基にしたグラフやピボットテーブル、数式などがある場合、それらは参照先を失い、エラーになる可能性があります。
読み込み先を変更する前に、関連するExcelオブジェクトがないか確認することが重要です。
クエリの更新と読み込み先の関係
クエリを更新すると、設定された読み込み先にデータが反映されます。
「Excelのテーブル」として読み込んでいる場合は、シート上のテーブルが最新データで更新されます。
「接続のみ」の場合は、Excelシート上には変化がありませんが、Power Pivotなどのデータモデルに読み込んでいるデータは更新されます。
どちらの読み込み先であっても、データソースの変更があった際には、クエリの更新作業を忘れないようにしましょう。
既存のクエリの「読み込み先」の確認方法
作成済みのクエリの読み込み先が「Excelのテーブル」なのか「接続のみ」なのかを確認するには、「クエリと接続」ウィンドウでクエリ名を右クリックし、「読み込み先」の項目を確認します。
「Excelのテーブル」の場合は、読み込み先のシート名やセル範囲が表示されることがあります。
「接続のみ」の場合は、「接続のみ」と表示されるか、何も表示されない場合があります。
| 項目 | Excelのテーブル | 接続のみ |
|---|---|---|
| データ表示場所 | Excelシート上にテーブルとして表示 | Excelシート上には表示されない |
| 主な用途 | 加工済みデータの直接確認・Excelでの分析 | 他のクエリのソース、データモデルへの読み込み |
| Excelシートの利用 | シート上にデータが配置される | シートをすっきりと保てる |
| データモデル連携 | 直接は連携しにくい場合がある | Power Pivotなどとの連携が容易 |
| パフォーマンス | 大量データの場合、シートへの読み込みが重くなる可能性 | シートへの負荷がないため、高速に処理できる場合がある |
Power Queryの読み込み先設定を理解し、「Excelのテーブル」と「接続のみ」を適切に使い分けることで、Excelでのデータ分析作業の効率と質を大幅に向上させることができます。
加工済みのデータをExcelシートで直接利用したい場合は「Excelのテーブル」、他のクエリやデータモデルで利用したい場合は「接続のみ」を選択しましょう。
既存クエリの読み込み先変更も容易に行えるため、状況に応じて最適な設定に変更してください。
これにより、より洗練されたデータ管理と分析が可能になります。
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