「パソコンの動作が遅いけれど、古いハードディスク(HDD)のせいなのか、それともSSDが入っているのか分からない」「最近データの読み込みが遅い気がする。故障の前兆(寿命)じゃないか心配……」。
自分のPCに入っているストレージの種類や健康状態を知ることは、パソコンを長く使うための第一歩です。
もし「HDD」ならSSDへの交換で爆速になりますし、「注意」信号が出ていればバックアップが急務です。
この記事では、Windows標準機能で「SSDかHDDか」を見分ける方法と、無料の定番ツールを使って「故障確率(S.M.A.R.T.情報)」を診断する手順を解説します。
目次
手順1:【3秒で判別】タスクマネージャーで種類を確認する
「自分のPCには何が入っているの?」という疑問は、Windows標準機能だけで一発で解決します。箱を開ける必要はありません。
- キーボードの [Ctrl] + [Shift] + [Esc] キーを同時に押します。
(これで「タスクマネージャー」が開きます) - 画面上部(または左側)のタブから [パフォーマンス] を選びます。
(※簡易表示になっている場合は、左下の [詳細] を押してください) - 左側のリストにある [ディスク 0](またはディスク 1)をクリックします。
- グラフの下(またはディスク名の下)を見てください。
「SSD」 または 「HDD」 とハッキリ書かれています。
💡 判定結果のポイント
HDDと表示された場合:
PCが遅い原因は間違いなくそれです。SSDに交換(換装)するだけで、速度が3倍〜5倍になります。
SSDと表示された場合:
速度は十分ですが、容量不足や設定の問題で遅くなっている可能性があります。
手順2:【寿命診断】「CrystalDiskInfo」で健康状態を見る
ストレージの種類が分かったら、次は「壊れかけていないか」をチェックします。
Windows標準機能では詳しい健康状態が見られないため、世界標準の無料ソフト「CrystalDiskInfo」を使います。
- 公式サイト(窓の杜など)から CrystalDiskInfo をダウンロードし、インストールして起動します。
- 起動すると、すぐに診断結果が表示されます。見るべき場所は左上の大きな四角い枠です。
診断結果の見方
- ■ 正常(青色):
問題ありません。安心して使えます。 - ■ 注意(黄色):
危険信号です。「代替処理済のセクタ数」などが限界に近づいています。
いつ突然死してもおかしくありません。今すぐデータをバックアップし、新しいドライブへの買い替えを検討してください。 - ■ 異常(赤色):
故障しています。まだ動いているのが奇跡です。一刻も早くデータを救出して交換してください。
手順3:【ソフト不要】コマンドで簡易診断する
「フリーソフトを入れるのは怖い」という方は、簡易的ですがコマンドプロンプトでWindowsに問い合わせることができます。
- スタートボタンを右クリックし、[ターミナル] または [コマンドプロンプト] を開きます。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
wmic diskdrive get status - 結果が表示されます。
- OK:正常です。
- Pred Fail:故障予兆あり(Pred Fail = Predict Failure)。すぐにバックアップが必要です。
※ただし、これは「もうダメ」という直前まで「OK」と出ることが多いため、詳細を知りたい場合はやはり手順2のCrystalDiskInfoがおすすめです。
手順4:型番から詳細スペックを調べる
「どこのメーカーのSSD?」「回転数は?」などの詳細は、タスクマネージャーに表示される型番で分かります。
- 手順1のタスクマネージャーの画面右上(ディスク 0の横)にある文字列を見ます。
(例:CT500MX500SSD1、ST2000DM008 など) - この文字列をそのままGoogle検索してください。
- メーカー名、容量、読み書き速度などの詳細スペックが判明します。
まとめ:黄色信号なら即バックアップ
ストレージ確認の重要ポイントです。
| 目的 | 方法 | 精度 |
|---|---|---|
| SSDかHDDか知る | タスクマネージャー | 100% |
| 寿命・故障診断 | CrystalDiskInfo | 詳細 |
| 簡易チェック | コマンドプロンプト | 簡易 |
ストレージは「消耗品」です。
もし診断結果が「注意(黄色)」だった場合、それはPCからの「助けてくれ」という悲鳴です。データが消えて泣く前に、Amazonなどで新しいSSDをポチる準備をしてください。
