「Google Chromeでタブを20個くらい開いていると、パソコン全体の動きがカクカクしてくる」。
「タスクマネージャーを見たら、Chromeだけでメモリを何ギガも消費している!」。
これはChromeの宿命とも言える仕様で、開いているタブの数だけPCのリソースを占有するためです。
しかし、今は「メモリセーバー」という標準機能をオンにするだけで、使っていないタブのメモリを自動で解放し、動作を軽くすることができます。
怪しい拡張機能を入れる必要はありません。3クリックで終わる公式の軽量化設定を解説します。
- ⏱ 所要時間: 30秒
- 💻 対象: Google Chrome (PC版)
- 🛠 難易度: 初級(スイッチONのみ)
- ✅ 効果: メモリ使用量の最大40%削減
こんな人におすすめ
- 「あとで読む」つもりでタブを大量に開きっぱなしにしている
- メモリが8GB以下のノートPCを使っている
- YouTubeを見ながら他の作業をするとPCが唸る
目次
手順1:設定の「パフォーマンス」を開く
Chromeの右上のメニューから入ります。
- Chromeの画面右上にある [︙](3点リーダー)をクリックします。
- メニューから [設定] を選びます。
- 左側のメニューにある [パフォーマンス] をクリックします。
※もしメニューに「パフォーマンス」がない場合は、Chromeを最新版にアップデートしてください。
手順2:「メモリセーバー」をオンにする
設定画面の一番上に「メモリセーバー」という項目があります。
- スイッチをクリックして「オン(青色)」にします。
- これだけで設定完了です。
何が起きるのか?
この機能をオンにすると、しばらく見ていない(アクティブでない)タブが「スリープ状態」になります。
スリープ中のタブはメモリを使わないため、PC全体が軽くなります。
そのタブを再びクリックすると、一瞬で再読み込みされて元の状態に戻ります。
手順3:【重要】止まってほしくないサイトを除外する
メモリセーバーは強力ですが、弊害もあります。
例えば「BGMとして流しているYouTube」や「リアルタイム更新の株価チャート」などが勝手にスリープして止まってしまう可能性があります。
それを防ぐために、「常にアクティブにするサイト」を登録しておきましょう。
- メモリセーバー設定の下にある [常にアクティブにするサイト] の横の [追加] ボタンを押します。
- 「現在のタブを追加」または「サイトを手動で追加」を選びます。
- 例:
youtube.comと入力すれば、YouTubeはスリープしなくなります。
- 例:
- [追加] を押して保存します。
効果の確認方法
設定後、しばらくタブを放置してから、そのタブの見出し(タイトル部分)にマウスカーソルを合わせてみてください。
✅ メモリセーバーが動作中
「再びアクティブになったときのメモリ使用量: 〇〇MB」
「〇〇MBのメモリを解放しました」
このように表示されれば、実際にメモリが節約されている証拠です。
数百MB単位で削減されていることもザラにあります。
まとめ:拡張機能はもう要らない
かつては「The Great Suspender」などの拡張機能を入れて対策していましたが、今はChrome標準機能の方が安定しており優秀です。
| 状態 | メモリ消費 | PCへの影響 |
|---|---|---|
| 設定オフ(通常) | 開いた分だけ消費 | どんどん重くなる |
| 設定オン | 見てるタブのみ | 常にサクサク |
PCが重いと感じたら、メモリを増設する前に、まずはこのスイッチをオンにしてください。
それだけで「買い替えなきゃダメか?」という悩みが消えるかもしれません。
