全角・半角が混在する名簿や商品一覧は、ASC・JISで表記を整えられます。ただし、ASCは英数字だけでなくカタカナにも作用します。元の名称を直接置き換えず、整理用の補助列を作って、残すべき表記まで変わらないか確かめます。
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1. 半角にするASCと、全角にするJISを使い分ける
日本語の文字列では、ASCは対象の全角英数カナを半角へ、JISは半角英数カナを全角へ変換します。たとえばガをASCで変換するとガとなり、濁点が別の文字になります。表示の幅だけでなく、文字数も変わり得る処理です。

| 目的 | 補助列へ入れる式 |
|---|---|
| 対象の英数カナを半角へ | =ASC(A2) |
| 対象の英数カナを全角へ | =JIS(A2) |
2. 原本を残して、変換する列を限定する
A列を原文、B列を整理後の値にし、B2へ式を入れて必要な行までコピーします。商品名、氏名、住所、コードを一括で同じ処理にかけず、利用先が求める書式ごとに分けてください。
英数字だけ半角にしてカタカナは全角のまま残したい場合、ASCをそのまま列全体に使う方法は目的と合いません。必要な変換対象を絞った別の処理を選びます。漢字の異体字や、すべての記号まで一律に正規化する関数でもありません。
3. 並べ替えには、ふりがなも関係する
日本語の名前が期待した順にならない原因は、文字幅だけとは限りません。Excelでは、ふりがなの情報が並べ替えに使われます。同じ漢字に見えても読みが異なったり、取り込み元によってふりがながなかったりします。
氏名を五十音順に並べたいなら、読みを確認した「ふりがな」列を別に持たせ、その列を基準にします。ASCやJISで変換しただけで、正しい読み順が保証されるわけではありません。
4. 整理によって同じ名称になった行を確認する
全角・半角で分けていた二つのコードが、変換後に同じ文字になることがあります。重複の強調表示などで同一値を調べ、それが同じ商品・同じ取引先なのかを判断してください。重複を見つけても、すぐに行を削除しないことが大切です。
濁点や長音、空白、ハイフンの違いは、それぞれ内容を見て扱います。名称を見やすくする処理と、別データを同一とみなす判断を分けます。
5. 並べ替えは行全体をまとめて行う
補助列だけを並べ替えると、元の名称や金額との対応が崩れます。見出しを含む一覧全体を対象にし、補助列を並べ替えのキーとして指定します。途中の空白行によって対象範囲が分断されていないかも確認してください。
作業前の並びを戻せるように連番列を残すと便利です。並べ替え後は、数件の名称と連絡先・金額が元と同じ組み合わせになっているか照合します。
6. 値として確定する前に用途と文字数を確認する
別システムへ渡すなら、半角カナが許可されるか、最大文字数に収まるかを確認します。ガとガのように濁点の数え方が変わる例も試してください。結果を値貼り付けで固定する場合も、修正前の原本は別に保存しておきます。
参考: Microsoft公式: ASC関数、JIS関数、日本語のふりがな
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