テクノロジー用語辞典

Web・ブラウザー、ファイル・クラウドに関する用語の意味と違い。

よく混同する言葉

分野別一覧

2分野・20語
ブラウザーが扱うデータと、複数端末・クラウド・別の保存先にあるファイルを示す概念図

左:ブラウザーに保存されるデータ
右:端末・クラウド・バックアップの保存先

用語の比較

用語一覧

20語
用語一覧の分野
キャッシュCache再び使うデータを一時的に保存し、読み込みを速くする仕組み。

ブラウザーは、画像やページの一部などを保存し、必要に応じて再利用します。毎回すべてを取得し直すよりも、通信量や待ち時間を減らせます。

古い表示が残る場合には、再読み込みやキャッシュの削除が切り分けに役立つことがあります。ただし、表示がおかしい原因が必ずキャッシュとは限りません。

例えば

同じサイトをもう一度開くとき、保存してある画像を再利用する。

キャッシュとCookieは別のデータです。キャッシュを消すために、Cookie・閲覧履歴・保存済みパスワードまで一緒に削除する必要はありません。

キャッシュの解説を読むGoogle Chrome ヘルプ:閲覧データ
CookieHTTP Cookieサイトがブラウザーに保存する小さなデータ。ログイン状態や設定の保持などに使われます。

Cookieは、サイトがブラウザーを識別したり、設定を記憶したりするために使うデータです。画像などを再利用するキャッシュとは役割が違います。

Cookieの中身が必ずパスワードというわけではありません。ログイン状態と結び付ける識別子が入っている場合もあります。Cookieの値は、不用意に他人へ渡さないよう注意しましょう。

例えば

表示言語の選択を記憶し、次に訪れたときも同じ言語で表示する。

Cookieを削除すると、対象サイトで再ログインが必要になったり、設定が戻ったりする場合があります。削除と、今後の保存を拒否するブロックは別の操作です。

Cookieの解説を読むMDN:HTTP Cookie
セッションSession一連のやり取りをひとまとまりとして扱うこと。Webではログイン中の状態の管理にも使われます。

ログイン後、ページを移動しても同じ利用者として扱われるよう、サイトは状態を管理します。この一連の利用を扱う単位がセッションです。

Cookieはセッションと結び付ける手段の一つですが、セッションそのものと同じではありません。サイト側の有効期限と、ブラウザーにあるCookieの期限も、別に管理される場合があります。

例えば

会員サイトでログイン後、別のページへ進んでも本人として扱われる。

ブラウザーを閉じれば必ずログアウトするとは限りません。セッション復元やサイト側の仕組みによっては状態が引き継がれます。

セッションの解説を読むMDN:Set-Cookieの有効期限と復元
ブラウザープロファイルBrowser profile履歴・ブックマーク・設定など、ブラウザーの利用環境を分ける単位。

仕事用と個人用など、目的ごとにブラウザーの環境を分けられます。プロファイルごとに異なるサイトへログインして使うこともできます。

ブラウザーのプロファイル、サイトのログインアカウント、WindowsなどのOSユーザーは別のものです。同じPC上でプロファイルを分けても、セキュリティ上の完全な隔離が保証されるわけではありません。

例えば

仕事用プロファイルは会社のメール、個人用プロファイルは自分のメールで利用する。

組織が管理する端末では、プロファイルの追加や切り替えに制限がある場合があります。

ブラウザープロファイルの解説を読むGoogle Chrome ヘルプ:プロファイルの共有
拡張機能Browser extensionブラウザーに翻訳や操作補助などの機能を追加するソフトウェア。

ブラウザー本体にはない機能を追加できます。ファイル名の末尾に付く「.pdf」などの拡張子とは別の意味です。

拡張機能によっては、ページの内容や閲覧情報へのアクセスを求めます。追加する前に、提供元と、要求される権限が利用目的に合っているかを確認しましょう。

例えば

閲覧中のページから、必要な情報をメモへ保存する機能を追加する。

サイトへのアクセス範囲を変更できる拡張機能もありますが、要求されるすべての権限を個別に変更できるわけではありません。

拡張機能の解説を読むGoogle Chrome ヘルプ:拡張機能の管理
閲覧履歴Browsing historyブラウザーで訪れたページの記録。ページの内容を保存するキャッシュとは別のものです。

以前開いたページを、タイトルやURLなどから探し直すために使います。同期設定によっては、別の端末で見たページも表示されます。

検索サービスのアカウントに保存された検索履歴や、サイト側・組織側のアクセス記録とは別です。ブラウザーの履歴を削除しても、それらが一括で消えるわけではありません。

例えば

昨日読んだ記事を、履歴のタイトルやURLから探し直す。

プライベートブラウズを使っても、サイト・勤務先・接続先などから利用が完全に見えなくなるわけではありません。

閲覧履歴の解説を読むGoogle Chrome ヘルプ:閲覧データ
同期Synchronization複数の場所にあるデータへ変更を反映し、状態をそろえる仕組み。

ファイルを同期すると、ある端末での編集がクラウドや他の端末へ反映されます。反映方向や対象は、製品・設定によって異なります。

削除も反映される同期では、片方を消すともう片方も消える場合があります。現在の状態をそろえることと、過去の状態を別に残すことは同じではありません。

例えば

PCで企画書を更新すると、同期後に別の端末からも更新された内容を開ける。

同期が完了していないファイルは、別の場所へ変更が届いていない可能性があります。端末を返却したりファイルを整理したりする前に、同期が完了しているかを確認しましょう。

同期の解説を読むMicrosoft:SharePointとTeamsのファイル同期
バックアップBackup故障・誤操作などに備え、必要な状態へ戻せるようデータを別に保存すること。

バックアップを取るときは、保存するデータ・保存先・残す時点を決めましょう。保存後は、必要なデータを復元できるかも確認しましょう。

同期していることだけで、過去の状態へ戻せるとは限りません。同期先にも削除が反映される場合や、保存期間が過ぎて履歴が使えない場合があります。

例えば

編集前の企画書を別の保存先へ残しておき、誤って上書きしたときに戻す。

復元できる範囲・期間は保存方法によって異なります。会社のデータをバックアップする場合は、会社が認めた保存先と運用ルールに従いましょう。

バックアップの解説を読むMicrosoft:Windowsでのバックアップと復元
共有権限Sharing permissions共有したファイルなどに対して、誰が何をできるかを決める許可。

「誰がアクセスできるか」と「アクセスした人が何をできるか」は別の軸です。ファイルを共有するときは、共有する相手・公開範囲と、閲覧・コメント・編集など許可する操作を分けて確認しましょう。

権限の名前やできる操作は製品ごとに異なります。リンクを知っていれば必ず開ける、編集者なら何でもできる、と一律には判断できません。

例えば

チームの担当者には編集を許可し、確認だけする相手には閲覧のみを許可する。

組織の外部共有設定や、親フォルダーから受け継ぐ権限によって、ファイル単体では変更できない場合があります。

共有権限の解説を読むGoogle ドライブ ヘルプ:共有とアクセス権
バージョン履歴Version historyファイルなどの以前の状態を残し、確認や復元ができるようにする仕組み。

上書き前の内容を確認したり、前の版へ戻したりするために使います。自動保存は変更を保存する機能であり、過去の版を残す履歴とは役割が異なります。

保持する版の数・期間・利用できる操作はサービスや契約、管理者設定などで変わります。以前の版へ戻すことと、ごみ箱から削除済みファイルを戻すことは別の操作です。

例えば

企画書の編集で必要な段落を消してしまったため、前の版の内容を確認する。

すべてのサービスで同じ期間だけ戻せるわけではありません。履歴だけを復旧手段にせず、必要に応じて別のバックアップも検討しましょう。

バージョン履歴の解説を読むGoogle ドライブ ヘルプ:操作履歴とファイルの版
ローカル保存Local storage of filesPCやスマートフォンなど、手元の端末の保存領域へファイルを保存すること。

クラウド上の保存領域に対し、端末内のストレージへ保存することを指します。ただし、端末に見えるフォルダーが同期対象になっている場合もあります。

ファイル名が表示されていても、中身が端末へ保存されているとは限りません。ネットのない場所で使うファイルは、オフライン用に端末へ保存され、開ける状態かを事前に確認しましょう。

例えば

出張前に必要な資料を端末へ保存し、通信がない状態でも開けることを確認する。

端末内のコピーでも、同期対象なら編集・削除がクラウドへ反映される場合があります。ファイルを編集・削除する前に、独立したコピーなのか、同期中のコピーなのかを確認しましょう。

ローカル保存の解説を読むMicrosoft:OneDriveのファイルオンデマンド
クラウドストレージCloud storageサービス側の保存領域へ、インターネットなどを通じてファイルを保存・利用する仕組み。

端末だけでなくサービス側に保存したファイルを、権限のあるアカウントや他の端末から利用できます。共有・同期・履歴などの機能は、サービスによって異なります。

端末上に見えているファイルには、中身も保存されたものと、必要なときにダウンロードするものがあります。保存状態を調べるときは、「クラウドにある」「端末にもある」「別のバックアップがある」を分けて確認しましょう。

例えば

クラウドに保存した企画書を、自宅のPCと外出先の端末から開く。

クラウドへ保存しただけで、全ての誤操作から復旧できるとは限りません。利用するサービスの共有範囲と復元条件も確認しましょう。

クラウドストレージの解説を読むGoogle ドライブ ヘルプ
URLUniform Resource LocatorWebページや画像など、目的のデータの場所とアクセス方法を表すアドレス。

Webページでは、httpsなどの通信方法、ドメイン名、ページを指定するパスなどを組み合わせて使います。URLはサイト名だけではなく、サイト内の特定のページを案内するためにも使います。

例えば https://example.com/help?lang=ja#setup では、example.comがドメイン名、/helpがパスです。?以降は条件などを渡す部分、#以降はページ内の位置などを指定する部分です。URLによっては、これらの部分がない場合もあります。

例えば

ヘルプのトップではなく、相手に読んでほしい設定説明ページのURLを送る。

URLの末尾を削ると、指定した条件や表示位置が変わる場合があります。リンク先を案内するときは、ブラウザーのアドレス欄から必要なURL全体をコピーしましょう。

MDN:URLの構造
ドメインDomain nameインターネット上の接続先を、人が扱いやすい名前で表す仕組み。WebではURLの一部に使われます。

example.comのように、文字列をドットで区切った名前です。Webページを開くURLでは、通信先を指定する部分に使われます。ページまで含めたアドレスであるURLと、ドメイン名は同じものではありません。

help.example.comのように、さらに下位の名前を付けることもあります。同じドメイン配下でも、パスが違えば別のページを指定できます。Web以外に、メールアドレスの@より後ろなどにもドメイン名が使われます。

例えば

https://example.com/help と https://example.com/news は、同じドメイン名で異なるページを指定している。

相手に特定のページを案内したいときは、ドメイン名だけでなく、そのページまで含めたURLを伝えましょう。

MDN:ドメイン名の意味と構造
ブックマークBookmark後で開き直せるよう、Webページへのリンクを保存する機能。

再び使いたいページを自分で選び、名前やフォルダーで整理できます。訪れたページの記録である閲覧履歴とは違い、残しておきたいリンクを選んで保存するものです。

ブックマークはページへのリンクです。ページの本文や画像を、当時の状態で丸ごと保存する機能ではありません。リンク先が削除・移転した場合や、ログインが必要な場合には、保存してあってもそのまま開けないことがあります。

例えば

毎月使う申請ページを「仕事」のフォルダーに登録し、次回はそこから開く。

ブックマークを残すことと、資料を端末へダウンロードすることは別です。通信のない場所で使う資料は、必要なファイルを事前に保存して開けるか確認しましょう。

Mozilla:ブックマークは保存したページへのリンク
シークレットモードIncognito mode通常のウィンドウと分けて閲覧し、終了後に端末へ残す閲覧情報を制限するモード。

Chromeでは、すべてのシークレットウィンドウを閉じると、そのセッションのCookieやサイトデータ、訪れたサイトの記録が保持されなくなります。利用中は、サイトの動作に必要なCookieなどが一時的に使われます。

履歴・設定などの利用環境を継続して分けるブラウザープロファイルとは役割が違います。また、ダウンロードしたファイルや追加したブックマークは、シークレットモードを終了しても残ります。

例えば

共有PCで一時的に会員サイトを利用し、使い終えたらログアウトしてシークレットウィンドウをすべて閉じる。

サイトや勤務先・接続先から利用が完全に見えなくなる機能ではありません。共有PCを離れる前に、ダウンロードしたファイルなどが端末へ残っていないかも確認しましょう。

Google Chrome ヘルプ:シークレットモードで残る情報
アップロードUpload手元の端末などから、サーバーやクラウド側へデータを送ること。

ブラウザーで端末内のファイルを選び、クラウドストレージなどへ送る操作が代表例です。例えばGoogle ドライブでは、送信先のフォルダーを選んで文書や画像をアップロードできます。

送信が終わったかどうかと、相手がそのファイルを開けるかどうかは別です。相手に渡すときは、アップロード先だけでなく、共有相手と閲覧・編集の権限も確認しましょう。

例えば

PCで作ったPDFをクラウド上の提出用フォルダーへ送り、アップロード完了を確認する。

ファイルを選んだだけで送信完了とは限りません。提出や共有の前に、送信先の一覧や完了表示で、必要なファイルが届いているか確認しましょう。

Google ドライブ ヘルプ:ファイルのアップロード
ダウンロードDownloadサーバーやクラウド側から、手元の端末などへデータを受け取ること。

Web上のPDFや画像を端末へ保存する操作などを指します。Google ドライブでは、ファイルを選んでダウンロードするほか、文書をPDFなど別の形式で保存できる場合もあります。

Webページでファイルの内容を表示することと、後から端末上で使うファイルを保存することは区別しましょう。通信のない場所で使う資料は、実際の保存先と保存したファイルを確認することが大切です。

例えば

共有されたPDFをPCの指定フォルダーへ保存し、出張先でも読めるようにする。

ファイルの所有者や組織の設定によっては、閲覧できてもダウンロードできない場合があります。不審なファイルへの警告が出たときは、保護機能を解除せず配布元とファイルの必要性を確認しましょう。

Google ドライブ ヘルプ:ファイルのダウンロード
拡張子File name extensionファイル名の末尾に付く、.pdfや.xlsxなどの種類を示す部分。

例えば「見積書.xlsx」の.xlsxが拡張子です。OSがファイルの種類や、開くときに使うアプリを判断する手がかりになります。ブラウザーへ機能を追加する「拡張機能」とは別の言葉です。

名前の末尾を.xlsxから.pdfへ変更しても、Excel文書の内容がPDF形式へ変換されるわけではありません。形式を変えたいときは、作成したアプリの書き出しや形式を指定した保存を使いましょう。

例えば

添付された「案内.pdf」を見て、PDFを開けるアプリで確認する。

Windowsなどでは拡張子が非表示の場合があります。ファイルの種類を確認したいときは、拡張子の表示設定やプロパティを確認し、名前だけを変更して対処しないよう注意しましょう。

Microsoft:ファイル名の拡張子と形式の違い
ZIPZIP archive複数のファイルを一つにまとめたり、圧縮したりできる保存形式。

複数の資料を一つの.zipファイルとして渡すときなどに使います。受け取ったZIPから中のファイルを取り出す操作を、展開や解凍と呼びます。

元のファイルの種類によっては、圧縮しても容量があまり小さくならない場合があります。JPEG画像など、すでに強く圧縮されているデータが代表例です。まとめることと、大きく容量を減らすことは分けて考えましょう。

例えば

配布する文書と画像を一つのZIPにまとめ、受け取った人が展開して使う。

ZIPにまとめたことだけで、内容が暗号化されるわけではありません。機密資料を渡すときは、会社が認めた共有方法とアクセス範囲を確認しましょう。

Microsoft:ZIPの作成と展開

関連分野

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