ピボットテーブルで集計したデータは、全体の合計値や平均値が一目でわかる便利な機能です。しかし、特定の状況では、この総計が表示されているとレイアウトが見づらくなったり、意図しない情報が含まれてしまうことがあります。総計を非表示にできれば、よりスッキリとしたレポートを作成できるでしょう。この記事では、Excelのピボットテーブルで総計を非表示にする具体的な手順を解説します。レイアウト設定を使いこなして、見やすいピボットテーブルを作成しましょう。
ピボットテーブルは、大量のデータを集計・分析するのに非常に役立つ機能です。行や列のラベル、値の集計方法などを自由に変更できるため、様々な角度からデータを分析できます。しかし、デフォルトでは行と列の両方に「総計」が表示されるため、レイアウトによっては不要な合計値が目立ってしまうことがあります。この総計を非表示にする方法を知ることで、より目的に合ったレポート作成が可能になります。
【要点】ピボットテーブルの総計を非表示にする方法
- ピボットテーブルデザインタブ「総計」オプション: 行と列の総計をまとめて非表示または表示する。
- ピボットテーブルデザインタブ「レポートレイアウト」オプション: 総計の表示・非表示を個別に設定する。
- ピボットテーブルのフィールドリスト: 値フィールドの設定から総計を個別に非表示にする。
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目次
ピボットテーブルで総計が表示される仕組み
ピボットテーブルでは、値フィールドとして設定した項目に対して、自動的に集計が行われます。この集計結果は、行ラベルや列ラベルのグループごとに表示されるほか、すべての行または列の集計結果として「総計」が表示されます。総計は、ピボットテーブルの「デザイン」タブにある「総計」オプションで、行と列のそれぞれについて表示・非表示を切り替えることができます。また、「レポートレイアウト」オプションでも、総計の表示方法を細かく設定可能です。これらの設定を理解することで、不要な総計を効率的に非表示にできます。
ピボットテーブルの総計を非表示にする手順
ピボットテーブルの総計を非表示にするには、いくつかの方法があります。最も簡単なのは「デザイン」タブから設定する方法ですが、個別に設定したい場合はフィールドリストから行うことも可能です。ここでは、代表的な3つの方法を解説します。
方法1: 「デザイン」タブの「総計」オプションで非表示にする
この方法は、行と列の総計をまとめて非表示または表示したい場合に便利です。設定は非常に簡単で、数クリックで完了します。
- ピボットテーブルを選択する
総計を非表示にしたいピボットテーブル内の任意のセルをクリックします。 - 「デザイン」タブを選択する
Excelのリボンメニューから「ピボットテーブル分析」または「デザイン」タブをクリックします。 - 「総計」オプションをクリックする
「レイアウト」グループにある「総計」ボタンをクリックします。 - 表示設定を選択する
ドロップダウンメニューが表示されるので、以下のいずれかを選択します。- 「オフ」: 行と列の両方の総計を非表示にします。
- 「行のみオフ」: 列の総計は表示したまま、行の総計のみを非表示にします。
- 「列のみオフ」: 行の総計は表示したまま、列の総計のみを非表示にします。
方法2: 「レポートレイアウト」オプションで総計を非表示にする
「レポートレイアウト」オプションでは、総計の表示・非表示だけでなく、ピボットテーブル全体のレイアウト形式も同時に設定できます。総計を非表示にするだけでなく、レイアウトも調整したい場合に有効です。
- ピボットテーブルを選択する
総計を非表示にしたいピボットテーブル内の任意のセルをクリックします。 - 「デザイン」タブを選択する
Excelのリボンメニューから「ピボットテーブル分析」または「デザイン」タブをクリックします。 - 「レポートレイアウト」オプションをクリックする
「レイアウト」グループにある「レポートレイアウト」ボタンをクリックします。 - レイアウト形式を選択する
ドロップダウンメニューから、以下のいずれかを選択します。- 「集計しない」: 行と列の総計を非表示にします。
- 「集計を先頭に表示」: 総計を表示しますが、データよりも前に表示します。
- 「集計を末尾に表示」: 総計を表示しますが、データの後に表示します。
- 「集計を各ページ項目グループの先頭に表示」: 行ラベルが複数ある場合に、各グループの先頭に総計を表示します。
- 「集計を各ページ項目グループの末尾に表示」: 各グループの末尾に総計を表示します。
- 「アウトライン形式で表示」: ピボットテーブルをアウトライン形式で表示し、総計も表示されます。
- 「表形式で表示」: ピボットテーブルを表形式で表示し、総計も表示されます。
- 「コンパクト形式で表示」: コンパクト形式で表示し、総計も表示されます。
総計を非表示にしたい場合は、「集計しない」を選択します。
方法3: 値フィールドの設定で個別に非表示にする
この方法は、特定の値フィールドの総計だけを非表示にしたい場合に有効です。例えば、売上合計は表示したいが、利益合計は非表示にしたい、といった細かい設定が可能です。
- ピボットテーブルのフィールドリストを表示する
ピボットテーブル内の任意のセルをクリックすると、右側に「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウが表示されます。表示されていない場合は、「ピボットテーブル分析」タブの「フィールドリスト」をクリックして表示させます。 - 「値」エリアのフィールドを選択する
フィールドリストの下部にある「値」エリアで、総計を非表示にしたいフィールド名(例: 売上合計)の右側にある下向き矢印をクリックします。 - 「値フィールドの設定」を選択する
ドロップダウンメニューから「値フィールドの設定」を選択します。 - 「総計」タブを選択する
「値フィールドの設定」ダイアログボックスが開くので、「総計」タブをクリックします。 - 「総計を非表示にする」を選択する
「総計」の項目で、「行の総計」と「列の総計」のチェックボックスをオフにします。 - 「OK」をクリックする
設定を適用するには「OK」ボタンをクリックします。
総計を非表示にした際に注意すべき点
ピボットテーブルの総計を非表示にするのは簡単ですが、いくつか注意しておきたい点があります。総計を非表示にすることで、データの全体像を把握しにくくなる可能性があるため、レポートの目的に合わせて適切に設定することが重要です。
総計非表示による全体像の把握の難しさ
総計は、データ全体の合計値や平均値を示すため、全体の規模感や傾向を把握するのに役立ちます。総計を非表示にすると、個々の項目ごとの値は確認できても、全体の合計値がどれくらいなのか、他の項目と比較してどの程度の規模なのかを把握するのが難しくなります。特に、最終的な集計結果として全体の合計値が重要な意味を持つ場合には、総計を非表示にしない方が良いでしょう。
レポートの目的に合わせた設定の判断
総計を表示するか非表示にするかは、作成するレポートの目的や、そのレポートを受け取る人に合わせて判断する必要があります。例えば、詳細な内訳データのみを提示し、全体の合計値は別の資料で示す場合や、特定の項目ごとの比較が主目的で、全体の合計値は不要な場合には、総計を非表示にすることで、よりシンプルで分かりやすいレポートになります。逆に、全体のパフォーマンスや売上目標達成度を示すようなレポートでは、総計は不可欠です。
総計非表示後の再表示方法
もし総計を非表示にした後に、やはり総計を表示したいという場合も、上記の手順で簡単にもとに戻すことができます。方法1や方法2で「総計」オプションや「レポートレイアウト」オプションから「すべて表示」や「行と列の総計を表示」などを選択すれば、すぐに総計が表示されます。方法3で個別に非表示にした場合も、再度「値フィールドの設定」を開き、「総計」タブでチェックボックスをオンに戻せば表示されます。
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ピボットテーブルの比較:総計表示あり・なし
ピボットテーブルで総計を表示した場合と非表示にした場合では、見た目や情報の伝わり方が大きく異なります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを比較します。
| 項目 | 総計表示あり | 総計非表示 |
|---|---|---|
| メリット | 全体の合計値や平均値が一目でわかる データの全体像を把握しやすい 目標達成度などの評価がしやすい |
レイアウトがスッキリする 個々の詳細データに集中できる 不要な情報が減り見やすい場合がある |
| デメリット | レイアウトが煩雑になることがある 不要な合計値が目立つ場合がある |
全体の規模感や傾向を把握しにくい 詳細データのみで全体像が掴みにくい |
| 適した場面 | 全体の売上目標達成度、年間売上合計、最終的な集計結果を示す場合 | 個々の店舗や商品の詳細な比較、内訳データの詳細分析、全体の合計値が不要な場合 |
まとめ
この記事では、Excelのピボットテーブルで総計を非表示にする方法を3つ解説しました。デザインタブの「総計」オプション、レポートレイアウトオプション、そして値フィールドの設定から、目的に応じて総計を非表示にできます。総計を非表示にすることで、よりスッキリとした見やすいレポートを作成することが可能です。レポートの目的や受け取る人に合わせて、総計の表示・非表示を適切に使い分けましょう。今回学んだ設定を応用して、さらに高度なピボットテーブル分析に挑戦してみてください。
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