社内のネットワークプリンターをWindowsで追加しようとした際、同じようなプリンター名が複数表示されてどれを選べばいいのか迷った経験はありませんか。プリンターの追加ウィザードやブラウジング画面で「\\server\Printer」「Printer (コピー1)」「Printer (V4)」といった似た名前が並ぶと、間違って選んでしまうと印刷できない、印刷品質が悪い、ドライバーエラーが発生するなどのトラブルにつながります。本記事では、プリンター名が複数表示される原因を3つに分類し、正しいプリンターを選ぶための具体的な手順と判断基準を解説します。会社のPCで作業する際に、管理者に確認すべきポイントも合わせて紹介します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: デバイスとプリンターの一覧、またはプリンターフォルダーで表示されているプリンターの名前とアイコンの違いを確認します。
- 切り分けの軸: プリンター名の末尾に「(V3)」「(V4)」「(コピー1)」といった表記があるか、ネットワークパスが異なるか、ドライバーのバージョンが違うかを調べます。
- 注意点: 会社PCでは、プリンターの削除やドライバーの変更は管理者権限が必要な場合が多く、勝手に削除・変更すると他のユーザーに影響する可能性があります。まずは管理者に確認してください。
ADVERTISEMENT
目次
プリンター名が複数表示される3つの原因
同じプリンター名が複数表示されるのは、以下の3つの原因が主です。それぞれの特徴を理解することで、正しい選択が可能になります。
原因1: プリンターサーバー上の同名プリンターが複数公開されている
社内のプリントサーバーやActive Directory上で、同じ物理プリンターに対して複数のキュー(印刷待ち行列)が作成されているケースです。例えば、「\\printserver\営業部プリンター」と「\\printserver\営業部プリンター (カラー)」「\\printserver\営業部プリンター (モノクロ)」のように、用途別にキューが分けられている場合があります。この場合、プリンター名に「コピー1」「コピー2」と表示されることもあります。選択する際は、自分が使いたい機能(カラー、モノクロ、両面、ステープルなど)に合ったキューを選びましょう。
原因2: ドライバーのバージョンや種類の違い
WindowsはV3ドライバーとV4ドライバーという2種類のプリンタードライバーをサポートしています。同じプリンターでも、ドライバーの種類が異なると別のプリンターとして表示されます。また、32ビット版と64ビット版のドライバーが混在している場合も同様です。特にWindows 10以降の環境では、V4ドライバーが標準で使用されることが増えていますが、古いアプリケーションとの互換性のためV3ドライバーも併存していることがあります。プリンター名の末尾に「(V3)」「(V4)」と表示されていれば、それが判断基準になります。
原因3: ネットワークパスやポートの違い
ネットワークプリンターには、IPアドレス直接接続、WSD(Web Services on Devices)経由、プリンターサーバー経由など複数の接続方法があります。同一プリンターが異なる接続方法でネットワーク上に公開されていると、別々のプリンターとして表示されます。例えば、プリンター本体がWSDで自動検出されたものと、管理者が手動で追加したプリンターサーバー経由のものとが混在する場合です。この場合、プリンターのプロパティでポートの種類を確認することで区別できます。
| 原因 | 特徴 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| サーバー上の複数キュー | 同一プリンターに複数の印刷キューが割り当てられ、名前の末尾に「(コピー1)」などが付く。 | 目的(カラー/モノクロ、両面など)に合ったキューを選ぶ。管理者にキュー一覧を確認。 |
| ドライバー種類の違い | V3/V4のバージョン違い、32bit/64bitの違いで別名表示。 | 基本的にV3が安定、V4は新しい機能に対応。自社のアプリケーション互換性を確認。 |
| ネットワークパス/ポートの違い | WSD検出、IP直接、サーバー経由など異なるパスで同一プリンターが表示。 | 通常はプリントサーバー経由(\\server\printer形式)を選ぶ。WSDは不安定な場合がある。 |
正しいプリンターを選ぶための確認手順
プリンター名が複数表示された場合、以下の手順で正しいものを特定してください。管理者権限がないユーザーでも確認できる操作のみを記載しています。
- キーボードのWindowsキー + Rキーを押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control printers」と入力してEnterキーを押し、デバイスとプリンターを開きます。
- 現在表示されているプリンターの一覧を確認します。同じ名前のプリンターが複数あれば、右クリックして「プリンターのプロパティ」を開きます。
- プロパティの「全般」タブで、場所やコメントの記載を確認します。管理者が説明を追加している場合があります。また、「詳細」タブではドライバーのバージョン(V3/V4)が確認できます。
- 「ポート」タブを開き、使用されているポートの種類とアドレスを確認します。プリンターサーバー経由であれば「\\server\printer」のような形式、IP直接接続であれば「IP_192.168.1.100」のような形式、WSDであれば「WSD-xxxx」のような形式です。社内の標準接続方法は管理者に確認してください。
- もし複数のプリンターが同じポートを指している場合、ドライバーが異なる可能性があります。「詳細設定」タブで「新しいドライバー」ボタンがグレーアウトしていないかも確認しますが、変更は管理者のみ可能です。
- 上記の情報を基に、社内の標準設定(サーバー経由、V3ドライバー等)に合致するプリンターを選択します。不明な場合は管理者に問い合わせてください。
失敗パターンとその対処
間違ったプリンターを選んだ場合、以下のような症状が発生します。それぞれの対処方法を説明します。
失敗パターン1: WSDプリンターを選んでしまった
WSDで検出されたプリンターは、ネットワークの変化に弱く、プリンターがスリープ状態になると印刷できなくなることがあります。印刷ジョブがキューに残ったまま進まない場合は、そのプリンターを削除し、プリントサーバー経由のプリンターを再度追加してください。削除は管理者権限が必要な場合があるため、管理者に依頼しましょう。
失敗パターン2: V4ドライバーを選んでレガシーアプリから印刷できない
古い業務アプリケーション(例: 基幹システム)がV4ドライバーに対応していない場合、印刷画面が表示されない、文字化けするなどの問題が発生します。その場合は、V3ドライバーのプリンターに切り替えてください。ただし、ドライバーの変更は管理者に依頼する必要があります。
失敗パターン3: コピーキューを選んでしまった
「Printer (コピー1)」のようなキューは、設定が別の目的用に変更されている可能性があります。例えば、コピーキューは両面印刷が強制されていたり、トレイ指定が異なったりする場合があります。印刷結果が意図と異なる場合は、元のキュー(コピーと付かないもの)を選び直してください。
管理者に確認すべき情報
複数表示されるプリンターの正体を特定できない場合、管理者に以下の情報を伝えて指示を仰ぎましょう。管理者側で原因を特定し、不要なキューを削除してもらえる可能性があります。
- 表示されているプリンター名とその末尾の文字列(例: 「\server\Printer」「Printer (V4)」「Printer (コピー1)」など)
- プリンターのプロパティで確認できるポートの種類(LPR、IP、WSD、サーバーなど)
- ドライバーのバージョン(V3/V4)とファイルバージョン
- 自分が使用したい機能(カラー印刷、両面、ステープルなど)
- 使用している業務アプリケーションの名前とバージョン(互換性確認のため)
よくある質問(FAQ)
Q. プリンター名に「(V3)」「(V4)」と表示されていない場合はどう見分ければいいですか?
A. プロパティの「詳細」タブでドライバー名を確認してください。「Microsoft IPP Class Driver」などと表示されていればV4ドライバー、「Hewlett-Packard Universal Printing」など古い形式のドライバー名ならV3の可能性が高いです。
Q. 複数表示されるプリンターのうち、どれがデフォルトプリンターとして設定すべきですか?
A. 基本的にはプリントサーバー経由のプリンター(UNCパス形式)をデフォルトに推奨します。WSDプリンターは省電力状態で応答しなくなることがあるため、避けたほうが無難です。
Q. 不要なプリンターを自分で削除しても問題ありませんか?
A. 一般ユーザーが削除できるのは自分で追加したプリンターのみです。管理者が配布したプリンターは削除できないか、削除しても次回ログオン時に再追加される場合があります。勝手に削除すると、他のユーザーに影響を与えることはありませんが、管理者の意図しない設定になる可能性があるため、削除前に管理者に確認してください。
まとめ
社内プリンターのネットワーク接続でプリンター名が複数表示される原因は、主にサーバー上の複数キュー、ドライバーの種類の違い、接続パスの違いの3つです。正しいプリンターを選ぶためには、プロパティでポートとドライバーを確認し、社内の標準構成(通常はプリントサーバー経由のV3ドライバー)に従うことが重要です。判断に迷った場合は、管理者に表示されているプリンター名とポート情報を伝えて指示を仰いでください。間違ったプリンターを選んでトラブルが発生した場合は、速やかに管理者に連絡し、適切なプリンターに変更してもらいましょう。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Office・仕事術の人気記事ランキング
- 【神技】保存せずに閉じたExcel・Wordファイルを復元する!消えたデータを復活させる4つの救出法
- 【Outlook】添付ファイルが「Winmail.dat」に化ける!受信側が困らない送信設定
- 【Word】差し込み印刷で数字の桁を整える!金額にカンマ(桁区切り)を入れる設定
- 【Teams】メッセージを「保存済み」にして後で読む!重要なチャットをブックマークして整理する技
- 【Excel】文字が入っているセルの「個数」を数える!COUNTA関数の簡単な使い方
- 【Word】校閲機能の基本!赤字(変更履歴)とコメントで修正を見える化する
- 【PDF】PDFに入力した文字の「フォント・サイズ・色」を変更するプロパティ設定
- 【Copilot】「サービスに接続できません」エラーの原因切り分けと対処法
- 【Outlook】予定表の「祝日」が表示されない!最新カレンダーの追加と二重表示の修正手順
- 【Teams】画面共有時に「音声」も共有する方法!音が流れない時の設定手順
