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【OneDrive】保持設定がある資料を移動する前に確認したいこと

2026年7月13日
Office・仕事術
【OneDrive】保持設定がある資料を移動する前に確認したいこと
🛡️ 超解決

会社のOneDriveで共有されている資料の中には、コンプライアンス上の理由から保持設定が適用されているものがあります。保持設定とは、一定期間または無期限にデータを削除から保護するポリシーであり、訴訟ホールドやアイテム保持ポリシーなどが該当します。このような資料を別のフォルダやアカウントに移動しようとするとき、設定が解除されたり、意図せず削除可能になるリスクがあります。本記事では、保持設定が適用されている資料を安全に移動するために事前に確認すべきポイントを、具体的な手順や失敗事例を交えて解説します。

【要点】この記事で確認すること

  • 最初に見る場所: OneDrive Webのアイテムの情報パネルで保持ポリシーの有無を確認します。
  • 切り分けの軸: 保持設定はアイテム単位かフォルダ単位か、ユーザー自身で解除可能か管理者のみか、を区別します。
  • 注意点: 自分で保持設定の解除や移動を試みる前に、必ずIT管理者やコンプライアンス担当に確認してください。誤った操作で法的な証拠保全に影響する恐れがあります。

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目次

  • 1 1. 保持設定とは何か:OneDriveにおける種類と影響
    • 1.1 訴訟ホールド
    • 1.2 アイテム保持ポリシー
    • 1.3 アイテム保持ラベル
  • 2 2. 保持設定の確認手順:自分でできるチェック方法
    • 2.1 PowerShellを使った確認(管理者向け)
  • 3 3. 移動の判断基準:保持設定の種類による影響の違い
  • 4 4. よくある失敗パターンとその回避策
    • 4.1 失敗パターン1:保持ポリシーの範囲外へ移動して削除可能になった
    • 4.2 失敗パターン2:訴訟ホールド中のファイルを移動して法務上の問題に
    • 4.3 失敗パターン3:保持ラベルの誤った適用
  • 5 5. 管理者に確認すべきこと:移動前の正式な手続き
  • 6 6. よくある質問(Q&A)
    • 6.1 Q1: 保持設定が適用されているファイルを移動したらどうなりますか?
    • 6.2 Q2: 移動後に保持設定が解除されたことに気づきました。復元できますか?
    • 6.3 Q3: 管理者に確認せずに移動しても問題ないケースはありますか?
    • 6.4 Q4: 移動の代わりにコピーを作成した場合、保持設定はどうなりますか?
  • 7 7. まとめ
    • 7.1 解決 関連記事でさらに詳しく
    • 7.2 Office・仕事術の人気記事ランキング

1. 保持設定とは何か:OneDriveにおける種類と影響

OneDriveでは、Microsoft 365のコンプライアンス機能を用いてアイテムに保持設定を適用できます。代表的なものとして、訴訟ホールド、アイテム保持ポリシー、アイテム保持ラベルがあります。それぞれ保持の仕組みと解除条件が異なるため、移動前に正しく把握する必要があります。

訴訟ホールド

訴訟や法的調査の対象となるデータを無期限に保護します。ユーザーや管理者がアイテムを削除しようとしても、システムで保持され続けます。ホールドは管理者によってアカウントまたはサイト単位で設定され、通常はユーザーが解除できません。

アイテム保持ポリシー

特定の条件(作成日、最終更新日など)に基づき、一定期間データを保持します。保持期間中はアイテムの完全な削除がブロックされます。これは管理者が組織全体または特定のサイトに適用します。

アイテム保持ラベル

ユーザーまたは管理者が手動でアイテムにラベルを付与することで保持設定を適用します。ラベルには保持期間とアクション(削除、アーカイブなど)が定義されており、ラベルが付与されたアイテムは設定に従って管理されます。

これらの設定が適用された資料を移動する場合、移動先のフォルダやアカウントに同じ保持設定が継承されるとは限りません。特に、移動元の保持設定がアイテム自体にではなく、その場所(フォルダやライブラリ)に基づいている場合、移動によって保持が失われる可能性があります。

※ お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「OneDrive・SharePointトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

2. 保持設定の確認手順:自分でできるチェック方法

移動を実行する前に、該当資料にどのような保持設定が適用されているかを確認しましょう。以下の手順で、OneDrive Web UI から基本的な情報を取得できます。

  1. OneDrive(https://onedrive.live.com)にサインインします。
  2. 確認したい資料があるフォルダに移動し、資料の右側にある情報アイコン(i)をクリックします。
  3. 表示される詳細パネルで「保持ポリシー」または「保持ラベル」のセクションを確認します。何も表示されない場合は保持設定が適用されていない可能性が高いです。
  4. 資料がフォルダ内にある場合、フォルダ自体に保持設定が適用されているかも確認するため、フォルダを選択して同様に詳細パネルを開きます。
  5. 「保持ラベル」が表示されている場合、そのラベル名をメモし、Microsoft Purview コンプライアンスポータルで詳細を調べることも可能です(管理者権限が必要な場合があります)。

より詳細な情報が必要な場合、下記のPowerShellコマンドを利用することもできますが、実行には管理者の承認が必要な場合があります。

PowerShellを使った確認(管理者向け)

  1. SharePoint Online Management Shell をインストールし、管理者アカウントで接続します。
  2. コマンド Get-SPOSite -Identity <サイトURL> | fl RetentionLabel,RetentionPolicy を実行してサイトレベルの設定を確認します。
  3. アイテムレベルの保持ラベルは Get-PnPListItem -List <リスト名> -Id <アイテムID> | fl RetentionLabel などで取得できます。

ただし、一般ユーザーがこれらのPowerShellコマンドを実行することは推奨されません。必ずIT管理者に依頼してください。

3. 移動の判断基準:保持設定の種類による影響の違い

保持設定が確認できたら、資料を移動しても問題ないかどうかを判断します。以下の表に、保持設定の種類ごとに移動の可否と注意点をまとめました。

保持設定の種類 移動後の保持継続 ユーザー操作の可否 注意点
訴訟ホールド 原則保持される 削除不可 移動自体は可能だが、元の場所にコピーが残る場合がある。管理者に確認必須。
アイテム保持ポリシー 場所に依存 削除不可 ポリシーの対象範囲外の場所に移動すると保持が解除される。
アイテム保持ラベル アイテムにラベルが付与されていれば保持継続 ユーザーがラベルを付与可能(権限による) ラベルは移動後も維持されるが、移動先でラベルが上書きされる可能性がある。

特に注意すべきは、アイテム保持ポリシーの場合です。ポリシーは特定のOneDriveやフォルダに適用されているため、そこから別の場所に移動するとポリシーの保護が失われ、その時点から保持期間がリセットされることはありませんが、削除可能な状態になります。たとえ移動先に同じポリシーが適用されていても、ポリシーの設定内容によってはアイテムの保持開始日が再計算されるため、意図しない早期削除リスクがあります。

4. よくある失敗パターンとその回避策

ここでは実際に発生しやすい失敗例を紹介します。自分が同じ状況に陥らないよう、事前に対策を講じてください。

失敗パターン1:保持ポリシーの範囲外へ移動して削除可能になった

ユーザーAは、組織の保持ポリシーが適用されたOneDrive内のフォルダから、古いプロジェクトファイルを個人的なフォルダ(保持ポリシーの対象外)に移動しました。その後、誤ってファイルを削除してしまい、復元を試みたものの、保持ポリシーによる保護がなかったため完全に消えてしまいました。この場合、事前に移動先のフォルダが同じ保持ポリシーの対象かどうかを確認すべきでした。もし移動が避けられないなら、管理者にポリシーの適用範囲拡大を依頼するか、ファイルをコピー(移動ではなく)して元の場所に残す方法も検討します。

失敗パターン2:訴訟ホールド中のファイルを移動して法務上の問題に

ユーザーBは、訴訟ホールドがかけられているアカウントから、関係のない別アカウントにファイルを移動しました。移動自体は成功しましたが、元のアカウントではファイルが削除されたとみなされ、法務部門から証拠隠滅の疑いをかけられました。実際にはOneDriveのバージョン管理に残っている場合もありますが、手続き上大きな問題になります。訴訟ホールド中は、いかなる移動も管理者の指示なしに行わないことが鉄則です。移動が必要な場合は、法務担当者の承認を得た上で、コピーを作成するなど適切な方法を取ります。

失敗パターン3:保持ラベルの誤った適用

ユーザーCは、保持ラベルが付与されたファイルを別のライブラリに移動したところ、移動先の既定のラベルが自動適用され、元の保持ラベルが上書きされました。その結果、保持期間が短くなり、重要な証拠が早期に削除されるリスクが生じました。このような事態を防ぐには、移動前にラベルの継承ルールを確認します。自分でラベルを変更できる権限がある場合も、むやみに変更せず、管理者に相談します。

5. 管理者に確認すべきこと:移動前の正式な手続き

保持設定が関わる資料の移動は、原則としてIT管理者やコンプライアンス担当者に確認してから行うべきです。以下の情報を整理して相談すると、スムーズに進みます。

  • 資料の現在の場所: どのOneDriveのどのフォルダにあるか。
  • 保持設定の種類: 上記の方法で確認した保持ポリシー、ラベル、ホールドの有無。
  • 移動先: どこに移動したいのか(別のOneDriveフォルダ、SharePointサイト、個人のPC等)。
  • 移動の目的: なぜ移動が必要か(整理、共有、保存場所の変更など)。
  • 希望する保持の継続: 移動後も同じ保持設定を維持したいかどうか。

管理者は、移動による影響を評価し、以下のような対応を取ることがあります。

  • 移動先のフォルダに同じ保持ポリシーを適用する。
  • 資料のコピーを作成し、元の場所には保持設定を残す(移動ではなくコピー)。
  • PowerShellやPurviewを使って保持ラベルを再適用する。
  • 訴訟ホールドの場合は、法務部門と調整の上でホールドの解除または移動を承認する。

自分勝手に移動を試みる前に、必ず管理者に相談することをお勧めします。特に、資料に「訴訟ホールド」や「規制保持」のマークが表示されている場合は、絶対に移動しないでください。

6. よくある質問(Q&A)

ここでは、保持設定がある資料の移動に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめます。

Q1: 保持設定が適用されているファイルを移動したらどうなりますか?

A: 保持設定の種類によります。訴訟ホールドの場合は移動後も保持が継続されることが多いですが、アイテム保持ポリシーの場合、移動先がポリシーの対象範囲外であれば保持が失われます。保持ラベルは基本的にアイテムに付与されたままですが、移動先の既定ラベルで上書きされることがあります。

Q2: 移動後に保持設定が解除されたことに気づきました。復元できますか?

A: すぐに管理者に連絡してください。OneDriveのごみ箱やバージョン履歴から復元できる可能性がありますが、保持設定が解除された時点から削除可能な状態になっているため、完全に削除される前にアクションを起こす必要があります。また、管理者はPurview監査ログで操作履歴を確認できます。

Q3: 管理者に確認せずに移動しても問題ないケースはありますか?

A: 保持設定が一切適用されていない資料であれば、移動による影響はありません。ただし、自分で保持設定の有無を正確に判断するのは難しいため、特に業務上重要な資料は確認を推奨します。念のため、管理者に「この資料は移動しても問題ないか」と確認する習慣をつけると安全です。

Q4: 移動の代わりにコピーを作成した場合、保持設定はどうなりますか?

A: コピー(複製)では、元のアイテムの保持設定はそのまま残ります。ただし、コピー先のアイテムには保持設定が継承されないことがほとんどです。コピー先のアイテムにも同じ保持を適用したい場合は、別途ラベルを付与するか、管理者にポリシー設定を依頼する必要があります。

7. まとめ

保持設定があるOneDrive資料を移動する際は、まずその設定の種類と範囲を確認することが不可欠です。UIで簡単に確認できる場合もありますが、確実な判断には管理者の知識が必要です。失敗例からもわかるように、無断移動は法的リスクやデータ損失を招く可能性があります。移動前に必ず管理者に相談し、適切な手続きを踏むことで、保持を維持しつつ安全にデータを整理できます。OneDriveの保持機能を正しく理解し、コンプライアンスを守りながら業務を進めてください。


この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。

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