SharePointサイトの運用担当者やサイトコレクション管理者であれば、誰がサイトにアクセスできるのか、どのような権限を持っているのかを正確に把握しておく必要があります。特に情報漏えいリスクや不要なアカウントの放置を防ぐためには、定期的にメンバー一覧を確認し、適切な権限が付与されているかをチェックすることが不可欠です。しかし、SharePointの設定画面はバージョンや管理画面の種類によって若干異なるため、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、SharePointサイトのメンバー一覧を管理者が確認する具体的な手順を、複数の方法に分けて詳しく解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: サイトの「設定」メニュー内の「サイトの権限」、または「サイト設定」→「権限と管理」からアクセスします。モダンサイトでは「メンバー」リンクからも直接確認できます。
- 切り分けの軸: 確認方法は「サイト設定」「メンバーリンク」「SharePoint管理センター」「PowerShell」の4パターン。用途や権限レベルに応じて最適な方法を選びます。
- 注意点: サイトのメンバー一覧は「サイトコレクション管理者」または「サイト所有者」のみが確認できます。一般ユーザーは自分の権限しか見えません。また、グループやAzure ADのセキュリティグループが追加されている場合は、展開して個別ユーザーを確認する必要があります。
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目次
SharePointサイトのメンバー一覧を確認するには、まず自分が適切な権限を持っていることを確認する必要があります。サイトコレクション管理者またはサイト所有者であれば、以下の手順で一覧を表示できます。ここでは、最も一般的な「サイトの権限」画面を使う方法を紹介します。
- SharePointサイトにアクセスし、右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。
- 表示されたメニューから「サイトの権限」を選択します。モダンサイトでは「サイト情報」→「すべてのサイト設定を表示」→「サイトの権限」という場合もあります。
- 「サイトの権限」ページが開き、現在の権限グループ(所有者、メンバー、閲覧者)と各グループに所属するユーザーやグループが一覧表示されます。
- 各グループ名をクリックすると、そのグループに含まれるすべてのユーザーとグループの一覧が表示されます。
- さらに、グループ内に別のグループ(入れ子)がある場合は、そのグループをクリックして展開することで最終的なユーザーまで確認できます。
この方法で、サイトに直接追加されたユーザーと、グループ経由でアクセス権を持つユーザーの両方を把握できます。ただし、グループが複雑に入れ子になっていると、一覧が長くなり見づらくなる場合があります。そのような場合は、後述のSharePoint管理センターやPowerShellを使うと効率的です。
モダンサイトとクラシックサイトでの確認方法の違い
SharePointにはモダンサイトとクラシックサイトの2種類のUIがあります。メンバー一覧の確認方法も若干異なりますので、それぞれの手順を説明します。
| サイトの種類 | 確認手順の概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| モダンサイト | 左側のメニューから「メンバー」をクリック、または「設定」→「サイトの権限」 | 直感的で見やすい。グループごとにタブで切り替えられる。 |
| クラシックサイト | 「サイトの設定」→「ユーザーと権限」→「サイトの権限」 | 従来のShareServerライクな画面。グループの入れ子が深いと確認が煩雑。 |
モダンサイトでは、サイトの左ナビゲーションに「メンバー」リンクが表示されていることが多く、ワンクリックでメンバー一覧を表示できます。一方、クラシックサイトでは設定メニューをたどる必要があります。もし「メンバー」リンクが見当たらない場合は、サイトの種類を確認してみてください。
モダンサイトでメンバー一覧を確認する手順(詳細)
- サイトの左側のクイック起動メニューから「メンバー」をクリックします。表示されていない場合は、右上の歯車アイコン→「サイトの権限」を選択します。
- 画面が切り替わり、「所有者」「メンバー」「閲覧者」のタブが表示されます。各タブをクリックして、該当グループに所属するユーザーを確認します。
- 各ユーザーの横には権限レベル「フルコントロール」「編集」「読み取り」などが表示されます。
- グループが含まれている場合は、そのグループ名をクリックすると、所属メンバーが展開表示されます。
- 画面右上の「詳細設定」をクリックすると、クラシックな権限管理画面に切り替わり、より詳細な設定が可能です。
クラシックサイトでメンバー一覧を確認する手順(詳細)
- サイトの右上の歯車アイコン→「サイトの設定」をクリックします。
- 「ユーザーと権限」のセクションにある「サイトの権限」をクリックします。
- 「権限」ツールバーが表示され、各グループ(例:○○サイト メンバー)の行が表示されます。
- グループ名をクリックすると、そのグループに所属するユーザーの一覧が表示されます。
- グループ内にさらにグループが含まれている場合は、同様にクリックして展開します。
複数のサイトを管理している場合、各サイトにアクセスして権限を確認するのは手間がかかります。SharePoint管理センターでは、テナント管理者がすべてのサイトの権限を一覧表示できます。この方法は、テナント全体のセキュリティ監査や、不要な権限の洗い出しに役立ちます。
- Microsoft 365管理センター (https://admin.microsoft.com) にサインインします。
- 左メニューから「管理センター」→「SharePoint」を選択します。
- SharePoint管理センターの左メニューで「サイト」→「アクティブなサイト」をクリックします。
- 一覧から確認したいサイトを選択し、上部の「権限」ボタンをクリックします。
- 「サイトの権限」パネルが開き、サイトに設定されている権限グループとメンバーが表示されます。
- 「外部共有」タブでは、外部ユーザーの共有設定も確認できます。
管理センターから確認する場合、自分がSharePoint管理者またはグローバル管理者である必要があります。また、各サイトの権限を直接編集することも可能です。ただし、変更を加える前に、影響範囲を十分に確認してください。
PowerShellを使った効率的な一覧取得
さらに高度な方法として、PowerShellを使用してサイトのメンバー一覧をCSVなどに出力する方法があります。これは、多数のサイトやユーザーを扱う場合に非常に有効です。SharePoint Online用のPowerShellモジュール (PnP PowerShell) をインストールしておく必要があります。
- Windows PowerShellを管理者として開き、
Install-Module -Name PnP.PowerShellを実行してモジュールをインストールします。 Connect-PnPOnline -Url https://yourtenant.sharepoint.com/sites/yoursiteでサイトに接続します。Get-PnPGroup -Includes Users | Select-Object Title, Usersでグループとユーザー一覧を取得します。- 出力結果を変数に格納し、
$groups | Export-Csv -Path "C:\temp\members.csv" -NoTypeInformationでCSVファイルにエクスポートします。 - 生成されたCSVファイルをExcelで開くと、グループごとのメンバー一覧を簡単に確認できます。
PowerShellの使用には、SharePoint管理者権限が必要です。また、スクリプトの実行ポリシーが制限されている場合は、一時的に変更するか、管理者に相談してください。
失敗パターンとトラブルシューティング
メンバー一覧を確認しようとしても、思うように表示されないことがあります。よくある失敗パターンをいくつか挙げ、その対処方法を説明します。
- 権限が不足している場合: 「サイトの権限」メニューが表示されない、あるいは「アクセスが拒否されました」とエラーが出る場合は、自分にサイト所有者またはサイトコレクション管理者の権限がない可能性があります。その場合は、上位の管理者に確認を依頼してください。
- グループが展開できない場合: グループ名をクリックしても何も表示されない、または「このグループにはメンバーがいません」と表示されることがあります。これは、グループがAzure ADのセキュリティグループやMicrosoft 365グループの場合に発生します。この場合、そのグループのメンバーシップはSharePoint内で管理されていないため、Azure ADやTeamsなどで確認する必要があります。
- モダンサイトで「メンバー」リンクが表示されない場合: サイトのデザインやナビゲーションのカスタマイズによってリンクが非表示になっていることがあります。その場合は、右上の歯車から「サイトの権限」にアクセスする方法を試してください。
- PowerShell実行時のエラー: 認証エラーやモジュールのインストールエラーが発生することがあります。その場合は、モジュールのバージョンを確認し、最新版にアップデートしてください。また、テナントのURLが正しいことを確認してください。
もし上記の方法でも解決しない場合は、Microsoft 365管理センターの「サービス正常性」でSharePointに障害が発生していないか確認することをおすすめします。
管理者へ確認する必要がある情報
メンバー一覧の確認作業の中で、自分では解決できない問題に直面した場合、上位の管理者(テナント管理者やSharePoint管理者)に確認すべきポイントがあります。以下の情報を事前に整理しておくと、スムーズにやり取りできます。
- サイトURLと自分の現在の権限: どのサイトで何を確認しようとしたのか、自分の権限レベル(サイト所有者か、メンバーか)を伝えます。
- エラーメッセージのスクリーンショット: 「アクセスが拒否されました」や「権限がありません」といったメッセージをそのまま伝えるのではなく、スクリーンショットを添付しましょう。
- 確認したい目的: 例えば「外部ユーザーの一覧を確認したい」「特定のユーザーがどのグループに属しているか調べたい」など、目的を明確に伝えることで、管理者も適切な情報を提供しやすくなります。
- テナント全体の設定: 外部共有が許可されているかどうか、他のサイトでも同様の問題が発生しているかなど、全体的な状況も伝えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. サイトのメンバー一覧に表示されないユーザーがいます。どうすれば確認できますか?
A. そのユーザーがサイトの権限グループに直接追加されていない可能性があります。例えば、そのユーザーが属するAzure ADグループがサイトのメンバーグループに追加されている場合、個々のユーザーは直接表示されません。グループを展開して確認するか、PowerShellでGet-PnPGroupMemberなどを使用して入れ子をすべて展開する必要があります。
Q2. 社外のユーザー(ゲスト)が一覧に表示されません。なぜですか?
A. ゲストユーザーは、サイトの権限グループに追加されている場合でも、既定では「メンバー」一覧に表示されない設定になっていることがあります。SharePoint管理センターの「外部共有」設定で、ゲストユーザーの表示が制限されていないか確認してください。また、ゲストユーザーはAzure AD上では「ゲスト」として扱われるため、サイトの権限画面では「メンバー」グループに表示される場合と、「閲覧者」グループに表示される場合があります。
Q3. サイトのメンバー一覧をCSVとして出力する方法はありますか?
A. はい、PowerShellを使用することで簡単にCSV出力できます。上記のPowerShellの手順を参考に、Export-Csvコマンドレットを使ってください。また、SharePoint管理センターの「サイトの権限」パネルからは直接CSV出力はできませんが、Power Automateを使う方法もあります。
まとめ
SharePointサイトのメンバー一覧を確認する方法は、サイトのUIを使う方法、管理センターを使う方法、PowerShellを使う方法の3つがあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、目的や環境に応じて最適なものを選択することが重要です。特にテナント管理者は、定期的に権限の棚卸しを行い、不要なアクセス権を削除することでセキュリティリスクを低減できます。最初は基本的なUIでの確認から始め、慣れてきたらPowerShellでの一括管理も検討してみてください。これであなたもSharePoint管理のプロフェッショナルに一歩近づけるでしょう。
超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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