【Windows】フォルダの「クイックアクセス」が邪魔!最近使ったファイルを非表示にするプライバシー設定

【Windows】フォルダの「クイックアクセス」が邪魔!最近使ったファイルを非表示にするプライバシー設定
🛡️ 超解決

エクスプローラー(フォルダ)を開くたびに表示される「クイックアクセス(現在のホーム)」。ここには「最近使用したファイル」や「よく使用するフォルダー」が自動的に並びますが、プレゼン中に他人に見られたり、プライバシーが気になったりするビジネスマンは多いはずです。これらを非表示にし、エクスプローラー起動時の画面をスッキリさせる方法を解説します。

  • ⏱ 解決時間: 2分
  • 💻 対象OS: Windows 10 / 11
  • 🛠 難易度: 初級
  • ✅ 期待効果: フォルダを開いた際のプライバシー保護と動作の軽量化

1. クイックアクセスに「最近の履歴」が出る理由

Windowsのクイックアクセスは、頻繁に使うフォルダやファイルを自動で学習し、素早くアクセスできるようにするための「親切心」から生まれた機能です。しかし、共有PCを使っている場合や、社外の人に画面を見せる機会がある場合、直前に開いたファイル名が露出してしまうことはセキュリティ上のリスクにもなり得ます。また、ネットワーク上のファイルにアクセスした履歴があると、フォルダの起動が重くなる原因にもなります。

2. 最近使ったファイルとフォルダを非表示にする手順

以下の設定で、履歴が自動的に並ぶのを停止できます。

Windows 11の場合

  1. エクスプローラー(フォルダ)を開きます。
  2. 上部にある[…](もっと見る)をクリックし、[オプション]を開きます。
  3. 「全般」タブの中にある「プライバシー」セクションを確認します。
  4. 以下のチェックをすべて外します。
    • 最近使用したファイルを表示する
    • 頻繁に使用されるフォルダーを表示する
    • Office.com のファイルを表示する(ある場合)
  5. [消去]ボタンを押して、これまでの履歴をクリアします。
  6. [OK]をクリックして完了です。

Windows 10の場合

  1. エクスプローラーの[表示]タブをクリックし、一番右の[オプション]を開きます。
  2. 「全般」タブの「プライバシー」セクションで、上記と同様に2つのチェックを外します。
  3. [消去]ボタンを押し、[OK]で閉じます。

3. 起動時の画面を「PC(ドライブ一覧)」に変更する

フォルダを開いた時に、そもそも「クイックアクセス」ではなく、昔ながらの「PC(CドライブやDドライブの一覧)」から始めたい場合は、同じオプション画面で設定変更可能です。

  1. フォルダーオプション画面(手順2で開いた画面)の上部にある「エクスプローラーで開く:」というドロップダウンメニューを見ます。
  2. これを[ホーム](またはクイックアクセス)から[PC]に変更します。
  3. [OK]を押します。

これにより、フォルダを開くたびに「最近の履歴」に直面することなく、ドライブ一覧から作業を開始できるようになります。

4. 特定のフォルダだけをクイックアクセスに固定する方法

自動履歴は不要だが、自分が決めた「特定のプロジェクトフォルダ」だけは常に表示させておきたいという場合に便利です。

  1. 常に表示したいフォルダを右クリックします。
  2. [クイックアクセスにピン留めする]をクリックします。

これで、履歴機能はオフにしたまま、自分専用の「ショートカットリスト」としてクイックアクセスを活用できます。

5. 履歴消去によるメリット

単なるプライバシー保護以外にも、履歴をオフにすることには大きな利点があります。

メリット 具体的な効果
起動速度の向上 最近使ったファイルを探す処理がなくなるため、フォルダの開きが速くなる
セキュリティ向上 機密性の高いファイル名を第三者に見られるリスクをゼロにできる
精神的ストレス軽減 画面上の情報量が減り、視覚的なノイズがなくなる

まとめ:フォルダ内を自分専用の仕事場に

クイックアクセスは便利な反面、意図しない露出を招く諸刃の剣です。今回紹介した「プライバシー設定のオフ」「起動時の場所をPCに変更」の2つを組み合わせれば、エクスプローラーは格段に使いやすくなります。定期的に「消去」ボタンを押すだけでも効果がありますので、ぜひ習慣にしてください。