縦書きの文書を作成したとき、ページ番号が横向きのまま表示されたり、用紙の中央や外側など意図した位置に配置できず困った経験はありませんか。Wordのページ番号機能は初期状態では横書き文書を想定しているため、縦書きで使うと向きや位置が不自然になりがちです。この記事では、縦書き文書に最適化されたページ番号の配置設定を解説します。これを読めば、ページ番号が正しい向きで、かつ文書のデザインに合った位置に表示できるようになります。
【要点】縦書き文書のページ番号を正しい位置に表示する設定
- ページ番号の挿入とプロパティ: 「挿入」タブの「ページ番号」から縦書き対応の配置オプションを選ぶ。
- フッターの編集とセクション区切り: セクションごとにフッターのリンクを解除し、個別にページ番号を設定する。
- ページ番号の配置オプション: 「用紙に対して縦方向に中央」や「内側」「外側」など縦書きに適した配置を選択する。
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目次
縦書き文書でページ番号の配置が必要な理由
縦書き文書は日本語の小説やエッセイなどでよく使われます。横書きと異なり、文字が縦に並ぶため、ページ番号も文の流れに合わせて表示する必要があります。Wordの既定のページ番号機能は横書きが前提で作られています。そのため、縦書き文書にそのままページ番号を入れると、番号が横向きになったり、用紙の左上や右下など不自然な位置に表示されることがあります。Wordには縦書き用の配置オプションが用意されています。これを正しく使うことで、ページ番号を文書のデザインに合わせられます。
縦書き対応の配置オプションとは
Wordのページ番号ダイアログには「用紙に対して縦方向に中央」「用紙に対して縦方向に内側」「用紙に対して縦方向に外側」といった項目があります。これらは縦書き文書でページ番号を適切な位置に配置するためのものです。通常の横書き用オプションとは異なり、番号の向きが文書の縦方向に合わせて回転します。また、用紙の上下左右ではなく、縦書きの方向(上から下)に沿った位置を指定できます。
縦書き文書にページ番号を設定する手順
ここでは、縦書き文書にページ番号を正しい位置に表示するための具体的な操作手順を説明します。文書が既に縦書きで作成されていることを前提とします。
- ページ番号を挿入する位置を決める
挿入したい位置がヘッダーかフッターかを決めます。縦書き文書では通常、フッター(下端)に配置します。ただし、用紙の中央に番号を入れたい場合は、フッターの位置を調整するか、テキストボックスを使用する方法もあります。 - フッターを開く
「挿入」タブを開き、「フッター」をクリックして「フッターの編集」を選びます。または、ページの下端付近をダブルクリックしてもフッター領域を開けます。 - ページ番号を挿入する
「挿入」タブの「ページ番号」をクリックし、ドロップダウンメニューから「ページの下部」を選びます。さらに表示されるサブメニューで、縦書き用の配置オプションを選択します。「横書きのまま使える縦書き用オプション」というわけではありませんが、ここには「横書き番号1」「縦書き番号1」などと表示されることがあります。実際には「ページの端」などの表現の場合もあります。正確には、ダイアログを開いて「配置」のドロップダウンで「用紙に対して縦方向に中央」などを選びます。 - ページ番号の配置を設定する
「ページ番号の書式設定」ダイアログ(「挿入」→「ページ番号」→「ページ番号の書式設定」)を開きます。ここで「配置」のドロップダウンから「用紙に対して縦方向に中央」「用紙に対して縦方向に内側」「用紙に対して縦方向に外側」のいずれかを選びます。これにより、番号が用紙の縦方向に合わせて回転し、正しい向きで表示されます。また、「先頭から開始」で開始番号を設定できます。 - セクションごとに設定を変える場合
文書に表紙や前書きがあり、ページ番号の開始位置や配置を変えたい場合は、セクション区切りを挿入します。「レイアウト」タブの「区切り」から「次のページから開始」を選びます。新しいセクションのフッターで「前と同じヘッダー/フッター」のリンクを解除し(「ヘッダー/フッター」タブの「前と同じヘッダー/フッター」ボタンをオフにする)、個別にページ番号を設定します。 - ページ番号を中央に配置する追加テクニック
フッター内でTabキーを使って中央揃えにすることもできますが、縦書き用オプションを使えば位置は自動調整されます。どうしても微調整したい場合は、フッター内にテキストボックスを挿入し、その中にページ番号フィールドを入れ、テキストボックスを好きな位置にドラッグすることも可能です。ただし、テキストボックスを使うと番号の向きが変わらない場合があるので注意が必要です。
よくあるトラブルと対処法
ページ番号が横向きのまま表示される
これは、縦書き用の配置オプションを選んでいないことが原因です。手順4で説明した「用紙に対して縦方向に…」のオプションを選択してください。それでも横向きの場合は、フッター内でページ番号がテキストボックスや図として挿入されていないか確認します。フィールドコードが横向きのままの場合は、フィールドコードを編集して回転を適用する必要がありますが、通常は配置オプションで解決します。
セクションごとにページ番号の位置がずれる
セクション区切りを使った場合、新しいセクションのフッターが前のセクションとリンクしていると、同じ設定が引き継がれます。リンクを解除して個別に設定し直してください。具体的には、新しいセクションのフッター領域で「ヘッダー/フッター」タブの「前と同じヘッダー/フッター」ボタンをオフにします。
ページ番号が用紙の外側に出てしまう
これは、余白の設定が不適切な場合に起こります。「レイアウト」タブの「余白」で、フッターの余白を十分に取ってください。また、ページ番号の配置オプションで「用紙に対して縦方向に外側」を選ぶと、用紙の外側に番号が来るように設定されますが、余白が狭いと表示されないことがあります。余白を広くするか、配置を「内側」に変更してください。
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ページ番号の配置オプションの比較
| 配置オプション | 表示位置 | 向き | 推奨用途 |
|---|---|---|---|
| 用紙に対して縦方向に中央 | ページの上下方向の中央 | 縦書き方向に回転 | 雑誌や書籍の本文 |
| 用紙に対して縦方向に内側 | 綴じ代側(奇数ページ左、偶数ページ右) | 縦書き方向に回転 | 和綴じ風の文書 |
| 用紙に対して縦方向に外側 | 綴じ代と反対側 | 縦書き方向に回転 | 通常の縦書き文書 |
| 横書き番号(既定) | ページの左下や右下 | 横書きのまま | 横書き文書のみ |
上記の表の通り、縦書き用のオプションは番号が縦書き方向に回転する点が最大の違いです。「用紙に対して縦方向に外側」が最も標準的な位置で、多くの縦書き文書で使われます。中央配置はデザイン性を重視する場合に適しています。
まとめ
この記事では、Wordの縦書き文書でページ番号を本来の位置に表示する方法を解説しました。縦書き用の配置オプション「用紙に対して縦方向に外側」などを選ぶことで、番号が正しい向きになり、文書のデザインに合った位置に配置できます。セクション区切りとリンク解除を組み合わせれば、表紙と本文で異なる番号設定も可能です。次に試していただきたいのは、奇数ページと偶数ページで配置を変える「ミラーマージン」の設定です。これにより、よりプロフェッショナルな縦書き文書が作れます。
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