Zoomの管理者の皆さまは、セキュリティポリシーの一環として、特定の国や地域からの会議参加を制限したいとお考えかもしれません。Zoomでは管理者アカウントの設定画面から、ミーティングやウェビナーに参加できる地域を柔軟に制限できます。この記事では、その設定手順を詳しく解説します。制限の種類や適用範囲を理解し、適切に設定することが可能です。
【要点】会議参加地域を制限するための管理者設定の手順と注意点
- Zoom Webポータル→アカウント管理→アカウント設定: ここで「地域別の参加制限」を有効にし、許可またはブロックする地域を指定できます。
- グループ設定またはユーザー設定の上書き: 特定のグループやユーザーに対して個別の地域制限を適用できます。
- 設定反映のタイミングとVPNの影響: 変更は即座に反映されますが、VPNを使用する参加者は実際と異なる地域として認識される可能性があります。
ADVERTISEMENT
目次
地域制限機能の概要と適用範囲
Zoomの地域制限機能は、参加者のIPアドレスから推定される地理的な位置情報に基づいて、特定の国や地域からのアクセスを許可またはブロックするものです。管理者はこの設定をアカウント全体、特定のグループ、または個別のユーザーに対して適用できます。例えば、日本国内からのみ参加を許可したい場合や、特定の国からのアクセスを遮断したい場合に便利です。
なお、位置情報の精度は100%ではなく、VPNやプロキシサービスを利用している参加者は、実際の所在地とは異なる地域として認識される可能性があります。そのため、この機能は完全なセキュリティ対策ではなく、補助的な手段として捉える必要があります。
地域制限を設定する具体的な手順
アカウント全体に地域制限を適用する
- Zoom Webポータルに管理者ログインする
管理者アカウントでZoom Webポータルにサインインし、左側メニューから「アカウント管理」→「アカウント設定」をクリックします。 - 「地域別の参加制限」オプションを見つける
「ミーティング」タブ内の「セキュリティ」セクションを探します。「地域別の参加制限」というラベルのオプションが表示されます。デフォルトでは無効になっています。 - 設定を有効にする
トグルスイッチをクリックして「有効」に変更します。確認ダイアログが表示されたら「有効にする」をクリックして確定します。 - 制限の種類を選択する
「許可する地域」または「ブロックする地域」のいずれかを選択します。許可リストに登録した地域以外からの参加はすべて拒否されます。ブロックリストに登録した地域からの参加のみ拒否されます。 - 国または地域を追加する
ドロップダウンリストから国や地域を選択し、「追加」ボタンをクリックします。複数の地域を追加できます。追加した地域はリストに表示されます。 - 設定を保存する
画面下部の「保存」ボタンをクリックして変更を確定します。設定は即座に有効になります。
グループまたはユーザー単位で地域制限を設定する
- グループ設定にアクセスする
「ユーザー管理」→「グループ管理」から対象グループを選択し、「設定」タブを開きます。 - 地域制限オプションを上書きする
「地域別の参加制限」オプションを見つけ、トグルを「上書き」に切り替えます。これにより、アカウント全体の設定をグループ用に変更できます。 - 地域の指定と保存
上記の手順4〜6と同様に、許可またはブロックする地域を選択して「保存」をクリックします。 - ユーザー単位でも同様に設定可能
「ユーザー管理」→「ユーザー」から個別ユーザーを選択し、「設定」タブで同様の上書き操作を行えます。この場合、グループ設定よりもユーザー個別の設定が優先されます。
地域制限設定の注意点と制限
VPNやプロキシを使用している参加者への影響
地域制限はIPアドレスの位置情報に依存します。そのため、VPNやプロキシを経由している参加者は、実際の所在地とは異なる地域から接続していると判定される可能性があります。結果として、許可リストに含まれる地域として扱われたり、ブロックされるべき地域として誤認識されたりする場合があります。この点を理解した上で設定を行ってください。
既存のミーティングへの適用タイミング
設定変更は保存後すぐに有効になりますが、既に進行中のミーティングには適用されません。参加者が入室済みの場合は、制限は解除されません。設定変更後は、新しいミーティングまたは新規参加者から適用されます。
ウェビナーや個人ルームとの互換性
この設定はZoom MeetingsとZoom Webinarの両方に適用されます。また、個人ミーティングID(PMI)を使用するミーティングにも同様に制限がかかります。ただし、Zoom PhoneやZoom Roomsなどの他のZoom製品には影響しません。
ライセンス要件
地域制限機能は、有料のZoomアカウント(Pro、Business、Enterprise、Education)でのみ利用可能です。無料のBasicアカウントではこのオプションは表示されません。
ADVERTISEMENT
アカウント全体の制限とグループ単位の制限の比較
| 項目 | アカウント全体の制限 | グループ・ユーザー単位の制限 |
|---|---|---|
| 適用範囲 | アカウント内のすべてのミーティングとウェビナー | 特定のグループまたはユーザーがホストするミーティングのみ |
| 設定場所 | アカウント管理→アカウント設定 | グループ管理またはユーザー管理の設定タブ |
| 上書き可否 | グループやユーザーが個別に上書き可能 | アカウント全体の設定を上書きする形で適用 |
| 管理の柔軟性 | 低い(全体一律) | 高い(部門や個人ごとに異なる制限が可能) |
まとめ
この記事では、Zoomの管理者が会議参加地域を制限する設定方法を解説しました。アカウント全体、グループ、ユーザー単位で柔軟に制限を適用できるため、組織のセキュリティポリシーに合わせて設定できます。ただし、VPNによる位置情報の誤差や、設定反映のタイミングに注意する必要があります。初めて設定する際は、テストミーティングを作成して意図通りに制限がかかるか確認することをおすすめします。また、定期的に許可リストやブロックリストを見直すことで、運用の実効性を高められます。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Zoomの人気記事ランキング
- 【Zoom】画面共有ができないときの権限確認と再接続手順
- 【Zoom】カメラが映らないときの原因と直し方!権限と機器の確認手順
- 【Zoom】チャット機能の使い方とファイル送信の制限
- 【Zoom】共有画面の操作権を相手に渡すリモートコントロール手順
- 【Zoom】ブレイクアウト中に全員にメッセージを送る方法
- 【Zoom】Zoomを最新バージョンに更新する手順と自動更新の設定
- 【Zoom】Zoomアプリが起動しないときの再インストールと修復手順
- 【Zoom】Bluetoothヘッドセットの音声がZoomで使えないときの対処
- 【Zoom】「ホストが画面共有を無効にしています」と出る対処法
- 【Zoom】iPhoneやiPadの画面をZoomで共有する手順
