Zoomミーティングで複数のカメラ映像を同時に表示したいと考えたことはありませんか。例えば講演者がメインカメラに映りつつ、資料や手元のカメラを小さく重ねて表示するPicture-in-Picture(PiP)構成ができれば、視聴者にとって見やすいプレゼンテーションが実現します。しかし、Zoomには標準で複数カメラをPiP表示する機能は搭載されていません。本記事では、無料の配信ソフト「OBS Studio」を使い、複数台のWebカメラを同時に映すPiP設定方法を詳しく解説します。手順に沿って進めれば、誰でも簡単にプロ並みの映像配信が可能です。
【要点】OBS Studioで複数カメラのPiP設定を行う手順
- OBS Studioのインストールと起動: 無料ソフトウェアを公式サイトからダウンロードし、初期設定を済ませます。
- 複数のビデオキャプチャデバイスを追加: ソースリストに各Webカメラを追加し、メインカメラと子カメラとして配置します。
- 仮想カメラ機能の有効化: OBSの仮想カメラをオンにし、Zoomのカメラ選択でOBS仮想カメラを選べばPiP映像がそのまま配信されます。
ADVERTISEMENT
目次
PiP構成がZoomで直接できない理由とOBSの役割
Zoomは標準機能として「デュアルカメラ」モードを提供していますが、これはメインカメラとは別に2台目のカメラを画面共有として映すものであり、PiPのように重ねて表示するものではありません。そこで活躍するのがOBS Studioです。OBSでは複数の映像ソース(Webカメラや画面、ウィンドウなど)を自由に配置・合成でき、その合成映像を仮想カメラとして出力できます。この仮想カメラをZoomに認識させることで、Zoom上では1台のカメラとして扱われ、参加者にはPiP合成された映像がそのまま届く仕組みになっています。これにより、プレゼンテーションやオンライン授業で、講師の顔と手元の資料、あるいは複数のアングルを同時に見せることが可能になります。
OBS Studioで複数カメラのPiPを設定する具体的な手順
ここからは実際の設定方法を3つのステップに分けて説明します。環境はWindowsを想定していますが、Macでもほぼ同様に操作できます。
- OBS Studioのダウンロードとインストール
まずはOBS Studioの公式サイト(obsproject.com)にアクセスし、お使いのOSに対応したインストーラーをダウンロードします。インストールは標準の手順で進め、特に設定変更は必要ありません。起動後、初期設定ウィザードが表示されたら「最適化」を選択して進めてください。これでOBSを使用する準備が整います。 - 複数のビデオキャプチャデバイスをシーンに追加
OBSのメイン画面左下にある「ソース」ボックスの+ボタンをクリックし、「ビデオキャプチャデバイス」を選択してメインカメラ(例:カメラ1)を追加します。次に再度+ボタンから同じく「ビデオキャプチャデバイス」を選択し、2台目のカメラ(カメラ2)を追加します。このとき、2台目のカメラが自動的に前面に配置されます。カメラ2を右クリックして「変換」→「サイズと位置を編集」を選び、画面の右下など好みの位置に縮小して配置することでPiPレイアウトが完成します。カメラの順序やサイズはドラッグでも調整できます。 - 仮想カメラを有効にしてZoomで選択
OBSのメニュー「ツール」→「仮想カメラ」(または画面右下の「仮想カメラを開始」ボタン)をクリックして仮想カメラを起動します。出力タイプは「OBS-VirtualCam」を選び、OKを押します。次にZoomミーティングを開き、画面左下の「ビデオの停止」横の上矢印をクリックして「カメラを選択」から「OBS Virtual Camera」を選択します。すると、OBSで合成したPiP映像がZoomのメイン映像として表示されます。複数の参加者にもそのままPiP映像が配信されます。
PiP設定でよくあるトラブルとその対処法
仮想カメラがZoomに表示されない場合
OBSの仮想カメラが正しくインストールされていない可能性があります。OBSのインストーラーに仮想カメラ機能が含まれていることを確認し、必要に応じて再インストールしてください。また、Zoomのカメラ一覧に表示されるまで数秒かかることがあります。Zoomのビデオ設定を開き、カメラのプルダウンを再度クリックしてみると表示されることがあります。
映像が重なって表示される順序を変更したい
OBSのソースリストでは、上のソースほど前面に表示されます。PiPで小さく映したいカメラをソースリストの上に配置し、メインカメラを下に配置すると、メイン映像の上に子映像が重なります。この順序はドラッグで簡単に変更できます。また、子映像のサイズを変更する際は、ソースを右クリックして「変換」→「編集」を開き、正確な数値を入力することも可能です。
OBSのパフォーマンスが重い場合
複数のカメラを同時に処理するとPCに負荷がかかります。設定メニューから「詳細設定」→「映像」で「出力解像度」を1280×720(720p)に下げると負荷を軽減できます。また、各ビデオキャプチャデバイスのプロパティで「フレームレート」を30fpsに固定するのも効果的です。どうしても重い場合は、使用するカメラ台数を減らすか、USBハブではなくPCに直接接続してみてください。
ADVERTISEMENT
OBSを使う方法とZoomのデュアルカメラ機能の違い
| 項目 | OBS仮想カメラ方式 | Zoomデュアルカメラ機能 |
|---|---|---|
| PiP表示の可否 | 自由にレイアウト可能(PiP可) | 2台目は画面共有として別ウィンドウで表示 |
| 対応カメラ台数 | 制限なし(PCのリソース次第) | 最大2台(メイン+共有) |
| 外部ソフトの必要性 | OBS Studioが必要(無料) | 不要 |
| 設定の難易度 | やや複雑だが自由度が高い | 簡単 |
| 使用シーン | プロ級の配信・授業・プレゼン | 簡易的なデュアルカメラ |
まとめ
本記事では、OBS Studioを使ってZoomで複数台のWebカメラをPiP表示する方法を解説しました。OBSで映像を合成し、仮想カメラとしてZoomに渡すことで、標準機能では実現できない自由なレイアウトが可能です。手順に従って設定すれば、オンライン授業やウェビナーで、講師の顔と手元の資料、あるいは複数のアングルを同時に参加者に見せることができます。さらに、OBSでは画面キャプチャやテキストの追加なども行えますので、より高度な配信にも応用できます。まずは2台のカメラから始めて、用途に合わせてカスタマイズしてみてください。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Zoomの人気記事ランキング
- 【Zoom】画面共有ができないときの権限確認と再接続手順
- 【Zoom】カメラが映らないときの原因と直し方!権限と機器の確認手順
- 【Zoom】チャット機能の使い方とファイル送信の制限
- 【Zoom】共有画面の操作権を相手に渡すリモートコントロール手順
- 【Zoom】ブレイクアウト中に全員にメッセージを送る方法
- 【Zoom】Zoomを最新バージョンに更新する手順と自動更新の設定
- 【Zoom】Zoomアプリが起動しないときの再インストールと修復手順
- 【Zoom】Bluetoothヘッドセットの音声がZoomで使えないときの対処
- 【Zoom】「ホストが画面共有を無効にしています」と出る対処法
- 【Zoom】iPhoneやiPadの画面をZoomで共有する手順
