「ネットで可愛いフォントを見つけてダウンロードしたのに、Wordのフォント一覧に出てこない」。
「Zipファイルをダブルクリックして中身を見たけど、どうやってパソコンに入れるの?」。
フォントファイル(.ttf や .otf)は、ただ保存しただけでは使えません。Windowsのシステム自体に「インストール」という登録作業を行う必要があります。
この記事では、ダウンロードしたフォントを使えるようにする正しい手順と、インストールしたのに反映されない場合の「管理者インストール」について解説します。
- ⏱ 所要時間: 1分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(右クリックのみ)
- ✅ 注意点: Zip解凍が必須
よくある失敗パターン
- Zipファイルを解凍せずに、中身を直接開いてインストールしようとした
- Wordを開いたままインストール作業をした
- 自分専用に入れてしまい、他のソフトで認識されない
目次
手順1:必ず「解凍」する
最大の罠がここです。
ダウンロードしたフォントは、たいてい「Zip形式」で圧縮されています。
このZipファイルをダブルクリックして中身を見ることはできますが、その状態(圧縮されたまま)では正常にインストールできません。
- ダウンロードしたZipファイルを右クリックします。
- [すべて展開](または解凍)を選びます。
- 出てきた「普通のフォルダ」を開きます。
手順2:「すべてのユーザーに対してインストール」を選ぶ
フォルダの中に、アイコンに「A」や「あ」と書かれたファイル(.ttf または .otf)が入っています。
これをダブルクリックしてもインストールボタンは出ますが、もっと確実な方法があります。
- フォントファイルを右クリックします。
- メニューから [その他のオプションを表示](Win11の場合)を選びます。
- [すべてのユーザーに対してインストール] をクリックします。
(盾のマークがついている項目です)
一瞬「インストール中」というバーが出て消えれば完了です。
※ただの「インストール」だと、特定のソフトで認識されないトラブルが起きやすいため、必ず「すべてのユーザー」版を選びましょう。
手順3:アプリを再起動する
フォントを入れたのにWordやPhotoshopのリストに出てこない場合、アプリが「起動した時のフォント情報」を記憶したままになっているからです。
- WordやExcelなどの使いたいアプリを一度完全に閉じます(×ボタン)。
- もう一度アプリを起動します。
- フォント一覧を確認してみてください。追加されています。
それでも反映されない時は?
もし上記の手順を踏んでもダメな場合は、以下の原因が考えられます。
1. フォント名が英語になっている
日本語フォントでも、リスト上では英語名で表示されることがあります。
例えば「うつくし明朝」を入れた場合、リストの「う」の欄になくても、アルファベットの「U」の欄に「01 Utsukushi Mincho」として隠れていることがあります。
2. フォントキャッシュの削除
Windowsが持っているフォントの管理台帳が壊れている場合です。
C:\Windows\System32\FNTCACHE.DAT というファイルを削除してPCを再起動すると、台帳が再作成されて直ることがあります。
まとめ:デザインはフォントで決まる
正しい手順のおさらいです。
| 工程 | 正しい操作 | NG操作 |
|---|---|---|
| 準備 | 必ず解凍する | Zipのまま開く |
| インストール | すべてのユーザーに対して | ただのインストール |
| 確認 | アプリ再起動後に見る | 開いたまま探す |
プレゼン資料やチラシ作成において、フォントを変えるだけでクオリティが段違いになります。
Google Fontsなどからお気に入りの一本を見つけて、正しくインストールして使いこなしてください。
