会社PCやスマートフォンでCompany Portalを開いた際、突然『デバイスを保護してください』というメッセージが表示され、戸惑ったことはありませんか。この表示はIntuneで管理されるデバイスが、何らかのコンプライアンス要件を満たしていないことを示しています。適切に対処しないと、会社リソース(メールやファイル、アプリなど)へのアクセスが制限される恐れがあるため、早めの確認が重要です。本記事では、このエラー原因の切り分け方、端末の種類(会社支給/BYOD)別の対応手順、管理者へ伝えるべき情報について、具体例を交えて解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見るべき場所: Company Portalのデバイス詳細画面で表示される「デバイスの保護」ボタンと、端末の設定アプリ(特にセキュリティ関連)
- 切り分けの軸: ①会社支給端末かBYODか、②端末側の設定不足か(暗号化、パスワード、OSバージョン)、③Intune側のポリシー変更か
- 注意点: 会社支給端末では「デバイスの初期化」や「登録解除」を勝手に行わない。BYODでも個人データが削除される可能性があるため、必ず管理者の指示を仰ぐ。
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目次
1. このメッセージが表示される主な原因
「デバイスを保護してください」という表示は、Intuneがデバイスに対して設定したコンプライアンス条件が満たされていないときに出現します。具体的なトリガーは以下のとおりです。
- 端末の暗号化が無効:BitLocker(Windows)やFileVault(macOS)が有効になっていない場合、会社データの保護のために警告が出ます。
- パスワード/PINが未設定または脆弱:ロック画面のパスワードが簡単すぎる、またはまったく設定していない場合に発生します。
- OSやアプリのバージョンが古い:必須のセキュリティアップデートが適用されていないと、このメッセージが表示されることがあります。
- 登録プロセスが完了していない:新しい端末を登録した直後で、Company Portalの「デバイスを保護」ボタンを押していない状態。
- 新しいコンプライアンスポリシーが適用された:管理者がポリシーを変更した場合、既存デバイスが条件を満たさなくなり警告が出ます。
2. 最初に確認すべきこと:端末の種類と所有形態
対応を間違えないために、まずご自身の端末が会社支給(会社所有)か、個人所有のBYODかを確認しましょう。
会社支給端末の場合
会社から貸与されたPCやスマートフォンでは、管理者が自動的に端末を登録しているケースが大半です。この場合、「デバイスを保護してください」は、端末が会社のセキュリティ基準を満たしていないサインです。自分で端末の初期化や登録解除を行ってはいけません。管理外になると、会社リソースにアクセスできなくなり、再セットアップに時間がかかります。
BYODの場合
個人スマートフォンを業務に使う場合、Company Portalに登録していると同様の警告が出ます。こちらは、端末の設定を見直すだけで解決するケースが多いです。ただし、コンプライアンス違反が続くと、管理者側で端末のワイプ(初期化)が実行される可能性もあるため、早めの対処が必要です。
3. Company Portalで設定を見直す手順
ここでは、具体的にCompany Portalアプリと端末の設定を確認・修正する手順を説明します。Windowsとスマートフォンで共通する流れですが、一部OS固有の操作がありますので、お使いの環境に合わせて読み替えてください。
- Company Portalアプリを開き、画面下部の「デバイス」タブをタップ(またはクリック)します。
- 該当するデバイス名を選択し、詳細画面を開きます。ステータス部分に「デバイスを保護してください」というメッセージと、青い「デバイスを保護」ボタンが表示されているか確認します。
- 「デバイスを保護」ボタンが押せる場合は、タップして画面上の指示に従います。多くの場合、端末の設定アプリ(セキュリティ設定)が自動的に開くので、パスワードの設定や暗号化を促されます。
- ボタンがグレーアウトしている、または押しても反応がない場合は、端末側の設定に問題があります。以下の箇所を個別に確認してください。
- Windows:[設定] → [アカウント] → [サインイン オプション] でPINやパスワードが設定されているか確認。また[設定] → [BitLocker]で暗号化状態を確認。
- iOS:[設定] → [Touch ID / Face ID とパスコード]でパスコードが設定されているか確認。また[設定] → [一般] → [プロファイルとデバイス管理]で管理プロファイルの状態を見る。
- Android:[設定] → [セキュリティ] → [画面ロック]でパスワード、PIN、パターンが設定されているか確認。さらに[設定] → [暗号化と認証情報]で暗号化状態を確認。
- 必要な設定を変更したら、Company Portalに戻り、画面をプルダウンして「同期」または「最新の情報に更新」を実行します。これにより、Intuneに新しい状態が通知され、数分以内に「デバイスを保護してください」が消える場合が多いです。
- 同期しても改善しない場合は、端末を再起動してから再度同期を試みてください。それでも解決しない場合、会社のIT管理者に問い合わせる必要があります。
注意点として、Company Portalの「デバイスを保護」ボタンは、Intune側で設定されているポリシー内容によっては表示されないことがあります。その場合は、端末の設定を直接修正してください。
4. 状況別の対応比較:会社支給端末 vs BYOD
下表に、端末のタイプごとに推奨される対応と注意点をまとめました。
| 項目 | 会社支給端末 | BYOD |
|---|---|---|
| 端末の初期化や登録解除 | 絶対に行わない。管理が切れて業務に支障が出ます。 | 管理者から指示がない限り行わない。個人データが消えるリスクがあります。 |
| 設定変更の自由度 | 会社ポリシーの範囲内で変更可能。変更を強制されることが多い。 | 基本的にユーザー自身で設定可能。ただし会社のポリシーに従う必要あり。 |
| 警告が消えない場合の問い合わせ先 | 必ずIT管理者へ連絡。自己解決しようとしない。 | まず端末設定を確認。それでもダメなら管理者へ。 |
| デバイス保護ボタンの動作 | 多くの場合クリック可能で、設定アプリへ誘導される。 | 同様に動作するが、ポリシーによってはボタンが非表示の場合も。 |
| 同期の頻度 | 自動同期が設定されていなければ手動で同期が必要。 | 手動同期が基本。アプリを開いたときの自動同期に期待。 |
5. よくある失敗パターンと注意点
実際の現場でよく見られる失敗事例を挙げます。同じ轍を踏まないように注意しましょう。
- 端末の初期化(ワイプ)を自分で実行してしまう:警告に焦って「デバイスを保護」の代わりに「初期化」を選ぶユーザーがいます。会社支給端末を初期化すると、業務アプリやデータがすべて消え、復旧に管理者の手間がかかります。初期化は絶対に避けてください。
- 登録解除後に再登録しようとする:「一度登録を解除して再登録すれば直る」と考える方がいますが、多くの場合それは逆効果です。解除するとすぐにアクセスが遮断され、再登録時に同じ警告が出ることがあります。
- 暗号化の設定を見落とす:パスワードだけ設定して暗号化を忘れるケースが多いです。WindowsのBitLockerやAndroidの暗号化は有効になっているか必ず確認しましょう。
- 「同期」を忘れる:端末の設定を直しても、Company Portalで同期しないとIntune側に反映されません。必ず手動で同期してください。
- 管理者への連絡が遅れる:自己解決を試みるあまり時間を浪費し、結局管理者に連絡することになります。初期の段階で管理者に問い合わせれば、ポリシーの誤設定などに早く気づけます。
6. 管理者に伝えるべき情報
どうしても解決しない場合、IT管理者へ問い合わせる必要があります。その際、以下の情報を整理して伝えると、問題解決がスムーズに進みます。
- デバイス名:端末のモデル名またはコンピューター名。
- ユーザーアカウント:会社のメールアドレスやユーザーID。
- エラー画面のスクリーンショット:「デバイスを保護してください」が表示されている画面。
- OSの種類とバージョン:Windows 10/11、iOS 17.x、Android 14.xなど。
- Company Portalのバージョン:アプリの設定画面から確認可能。
- 登録からの経過:最近端末を追加したか、しばらく使っていて突然表示されたか。
- 試した対処内容:パスワード変更、暗号化有効化、同期、再起動など、実施した手順を列挙。
これらの情報をもとに、管理者はIntune管理画面で端末のコンプライアンス状態を確認し、ポリシーの再割り当てや設定の修正を行えます。また、BYODの場合は、会社データのみを削除する「選択的ワイプ」が可能かどうかも相談するとよいでしょう。
7. よくある質問
以下に、この記事に関連するFAQをまとめました。
- Q: 「デバイスを保護」ボタンが表示されないのはなぜですか?
A: 管理者ポリシーによってボタン自体が非表示になっているか、端末がポリシーを正しく受信できていない可能性があります。端末の設定で直接コンプライアンス条件を満たすか、管理者に問い合わせてください。 - Q: 設定を直しても「デバイスを保護してください」が消えません。
A: 同期が完了していないか、端末の設定がポリシーから逸脱し続けている可能性があります。端末を再起動し、Company Portalで手動同期を行ってください。それでも改善しない場合は管理者に連絡を。 - Q: BYODの場合、個人データは削除されますか?
A: 通常、コンプライアンス違反だけでは個人データは削除されません。ただし、会社ポリシーによっては、一定期間違反が続くと管理者が「ワイプ」を実行でき、その場合は端末全体が初期化されることもあります。警告が出ているうちに早めに対処しましょう。 - Q: 海外出張中にこのメッセージが出ましたが、どうすれば?
A: ネットワークに接続し、端末の設定を確認したうえでCompany Portalを開き同期してください。もし設定変更が必要でも、会社支給端末なら管理者の許可なく重要な設定(例:暗号化)を変更しないほうが安全です。最寄りのVPN接続後に管理者へ連絡してください。
まとめ
「デバイスを保護してください」は、Intune管理下の端末でセキュリティ設定が不足しているときに現れる警告です。焦って端末の初期化や登録解除をせず、まずはこの記事で紹介した手順を試してみてください。端末の種類(会社支給/BYOD)を把握し、パスワードや暗号化の設定を確認することが解決の近道です。どうしても直らない場合は、適切な情報を整理して管理者に連絡しましょう。早めの対応で、業務への影響を最小限に抑えてください。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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