ExcelやPowerPointでデータを効果的に見せたい場合、Copilotへの指示が重要です。
しかし、漠然とした指示では期待通りのグラフが生成されません。
この記事では、Copilotにデータ可視化を的確に依頼するためのプロンプト設計と、生成されるグラフの精度を向上させるコツを解説します。
【要点】Copilotでデータ可視化の精度を高めるプロンプト設計
- グラフの種類指定: 棒グラフ、折れ線グラフなど、具体的なグラフ形式を明示する。
- データ範囲の指定: 可視化したいデータが格納されているセル範囲を正確に伝える。
- 軸ラベルとタイトルの指定: X軸、Y軸のラベルやグラフ全体のタイトルを具体的に指示する。
- 条件設定の指示: 特定の条件に基づいたデータの強調やフィルタリングを依頼する。
- デザイン要素の指示: 色合い、フォントサイズ、凡例の表示など、デザインに関する要望を伝える。
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目次
Copilotがデータ可視化の指示を解釈する仕組み
Copilotは、Microsoft 365のデータとユーザーの指示を基に、最適なグラフを生成します。
指示されたキーワードや文脈から、グラフの種類、表示するデータ、軸の設定、デザイン要素などを推測します。
特に、Excelではシート上のデータ構造や既存の書式設定も考慮されます。
PowerPointでは、スライドのテーマや過去のプレゼンテーションデザインとの整合性も判断材料になり得ます。
Copilotにデータ可視化を依頼するプロンプト設計
Copilotにデータ可視化を依頼する際は、以下の要素を盛り込んだ具体的なプロンプトを作成します。
- グラフの種類と目的を明確にする
「売上データを棒グラフで表示して」のように、グラフの種類と何を見せたいかを具体的に伝えます。 - データ範囲を正確に指定する
「A1からC10の範囲のデータを」のように、対象となるセル範囲を明記します。Excelシート全体ではなく、特定の範囲を指定することが重要です。 - 軸ラベルとタイトルを設定する
「X軸に月、Y軸に売上高を設定し、タイトルを『月別売上推移』にしてください」のように、各軸の名称とグラフ全体のタイトルを指示します。 - 条件やフィルタリングを指示する
「ただし、売上高が100万円以上の月のみ表示して」や「地域別の売上を比較できるように」など、表示条件や比較対象を具体的に伝えます。 - デザイン要素を指示する
「色は青系で統一し、凡例はグラフの右上に配置して」のように、色合い、フォント、凡例の位置など、デザインに関する要望を伝えます。
データ可視化のプロンプト精度を向上させるコツ
Copilotによるデータ可視化の生成精度を高めるためには、いくつかのコツがあります。
データの前処理を丁寧に行う
Copilotに指示する前に、Excelシートのデータが整理されているか確認します。
- ヘッダー行の整備
各列のデータ内容を示すヘッダー(項目名)が、分かりやすく正確に入力されているか確認します。 - 欠損値の確認
データに空欄(欠損値)がないか確認し、必要であれば「0」や「N/A」などで補完します。 - データ形式の統一
数値データは数値形式、日付データは日付形式に統一されているか確認します。
具体的な指示を心がける
抽象的な表現ではなく、具体的な言葉で指示を出すことが重要です。
例えば、「売上をグラフにして」ではなく、「2023年の月別売上を折れ線グラフで表示し、前年同月比も重ねて表示して」のように、詳細に指示します。
段階的に指示を出す
複雑なグラフを一度に生成させようとせず、段階的に指示を出すことも有効です。
- 基本グラフの生成
まず、基本的なグラフ(例:棒グラフ)を生成させます。 - 追加指示
生成されたグラフに対して、「このグラフに移動平均線を追加して」や「特定の月のデータを強調表示して」のように、追加の指示を出して調整します。
生成されたグラフを評価・修正する
Copilotが生成したグラフが、必ずしも意図通りとは限りません。
生成されたグラフを確認し、軸ラベル、データ範囲、デザインなどに修正が必要な場合は、再度Copilotに指示するか、手動で編集します。
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Copilotでのデータ可視化における注意点
Copilotでのデータ可視化には、いくつかの注意点があります。
機密データに関する注意
Copilotに機密性の高いデータを入力する際は、組織のセキュリティポリシーを確認してください。
法人契約のMicrosoft 365 Copilotは、組織内のデータのみを参照し、外部に漏洩しない設計になっています。
しかし、Copilot Proなど、個人利用のサービスでは、入力データが学習に利用される可能性があるため、注意が必要です。
指示の曖昧さによる誤解
プロンプトの指示が曖昧だと、Copilotが意図を誤解し、期待とは異なるグラフを生成する可能性があります。
例えば、「一番高い値」という指示だけでは、どのデータ系列の「一番高い値」なのかが不明確です。
複雑すぎるデータ構造への対応
非常に複雑なデータ構造や、複数のシートにまたがるデータに対して、Copilotが一度に正確なグラフを生成できない場合があります。
このような場合は、データを整理・統合してからCopilotに指示するか、段階的に指示を出すことが推奨されます。
Copilot ProとMicrosoft 365 Copilotの機能差
Copilot Proは個人向けのサービスであり、Microsoft 365 Copilotは法人向けのサービスです。
法人契約のMicrosoft 365 Copilotは、組織内のデータ(SharePointやOneDrive上のファイル)を参照してグラフを生成できます。
一方、Copilot Proは、主にWeb版Copilotでの機能や、Word, Excel, PowerPointのWeb版での利用が中心となります。
Copilot ProとMicrosoft 365 Copilotでのデータ可視化機能比較
| 項目 | Copilot Pro | Microsoft 365 Copilot |
|---|---|---|
| 参照データ範囲 | Web上の情報、アップロードファイル(手動) | 組織内のファイル(SharePoint, OneDrive)、Teamsチャット履歴など |
| Excelでのグラフ生成 | Web版Excelで一部可能 | デスクトップ版Excelで高度なグラフ生成、データ分析支援 |
| PowerPointでのグラフ生成 | Web版PowerPointで一部可能 | デスクトップ版PowerPointでデータに基づいたスライド生成支援 |
| セキュリティ | 入力データが学習に利用される可能性あり(要確認) | 組織データは保護され、外部に漏洩しない |
Copilotにデータ可視化を的確に依頼するためのプロンプト設計と、生成されるグラフの精度を向上させるコツを解説しました。
具体的なグラフの種類、データ範囲、軸ラベル、タイトルなどを明確に指示することで、Copilotはより精度の高いグラフを生成します。
まずはExcelの「グラフの種類」や「軸ラベル」に関する指示から試してみましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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