【Windows】「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」の直し方!修復コマンドCHKDSKの使い方

【Windows】「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」の直し方!修復コマンドCHKDSKの使い方
🛡️ 超解決

外付けHDDやUSBメモリを開こうとしたら、突然「ドライブ E: 使うにはフォーマットする必要があります」「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」というエラーが出て、中のデータにアクセスできなくなった……。

「データが全部消えた!?」とパニックになりそうですが、まだ諦めないでください。
これは、HDDの目次データ(ファイルシステム)が一時的にバグっているだけで、中身の写真や書類は無事なケースが大半です。

この記事では、Windowsに標準搭載されている強力な修復コマンド「CHKDSK(チェックディスク)」を使って、エラーを解消し、再びドライブを開けるようにする手順を解説します。

手順1:エラーが出ている「ドライブ文字」を確認する

修復コマンドを使うには、「どのドライブを直すか」を指定する必要があります。

  1. エクスプローラー(PC)を開きます。
  2. 開けなくなっているHDDやUSBメモリの横にあるアルファベットを確認します。
    (例:ローカルディスク (D:) や USBドライブ (E:) など)

※ここでは仮に「Eドライブ」として解説します。自分の環境に合わせて読み替えてください。

手順2:【魔法のコマンド】CHKDSKを実行する

黒い画面(コマンドプロンプト)を使って、Windowsに強制的な修復命令を出します。

⚠️ 注意

コマンド実行中は、絶対にケーブルを抜いたり電源を切ったりしないでください。データが完全に破損する恐れがあります。

  1. スタートボタンを右クリックし、[ターミナル (管理者)] または [コマンドプロンプト (管理者)] を開きます。
    (※必ず「管理者」で開いてください)
  2. カーソルが点滅している場所に、以下のコマンドを半角で入力します。
    chkdsk e: /f

    • chkdsk = チェックディスク命令
    • e: = 直したいドライブ(Dドライブなら d: に変える)
    • /f = エラーを自動修復せよ(Fix)というオプション
  3. 入力間違いがないか確認して、[Enter] キーを押します。

手順3:修復完了を待つ

Enterキーを押すと、英語の文字がズラズラと流れ始め、ドライブの検査と修復が始まります。

  • 「Stage 1」「Stage 2」… と進んでいきます。
  • 容量や破損具合によっては、数分〜数時間かかる場合があります。
  • 最後に 「Windows has made corrections to the file system(ファイルシステムを修正しました)」 というようなメッセージが出れば成功です。

黒い画面を閉じ、エクスプローラーからHDDが開けるか確認してください。
嘘のようにフォルダが見られるようになっているはずです。

手順4:コマンドが失敗する場合(RAW状態)

もしコマンド実行直後に「ファイルシステムの種類は RAW です。RAW ドライブに CHKDSK は使用できません。」と表示された場合、重症です。

これはドライブの目次が完全に崩壊しており、Windows標準機能では直せない状態です。
この場合は以下の選択肢になります。

  1. データが不要な場合:
    エラー画面の指示通り「フォーマット(初期化)」を行えば、HDD自体は再び使えるようになります(中身は空になります)。
  2. データが必要な場合:
    「TestDisk」などの高度なフリーソフトを使うか、市販の「データ復旧ソフト」を試す必要があります。絶対にフォーマットしてはいけません。

まとめ:フォーマットする前にCHKDSK

「読み取れません」エラーの対処まとめです。

エラー状況 対処法 データ生存率
壊れているため読み取れません chkdsk /f ◎ 高い
パラメーターが間違っています chkdsk /f ◯ まあまあ高い
RAWドライブです 復旧ソフトが必要 △ 専門的

このエラーは、USBを安全に取り外さずに引っこ抜いた時などに発生します。
「フォーマットしますか?」には[キャンセル]を押し、まずは落ち着いて「chkdsk」を試してください。