Notionは社内のナレッジ管理やプロジェクト管理に欠かせないツールですが、退職者が所有しているページの引き継ぎ方法に悩む管理者は少なくありません。ページの所有者を変更せずにアカウントを削除すると、そのページが完全に失われるリスクがあります。この記事では、退職者のページを確実に引き継ぐための所有者変更手順と、併せて行うべき権限整理の実務的なポイントを解説します。具体的な操作画面の例や失敗しやすいパターンも紹介するので、初めて対応する方でも迷わず進められます。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: ワークスペースの「設定」>「メンバー」タブで退職者のアカウントを確認し、「ページの移行」オプションを探す。
- 切り分けの軸: 問題が特定のページかワークスペース全体か。退職者が作成したページはアカウント削除前に所有者変更が必要。削除後は管理者権限でも復旧できない場合がある。
- 注意点: 会社PCで勝手にアカウント削除を実行しない。必ずページの引き継ぎを先に行い、権限設定も再確認する。無料版のワークスペースでは一部機能が制限されるため、管理者に確認すること。
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目次
退職者のNotionページを引き継ぐ前に確認すべきこと
退職者のページを引き継ぐ作業を始める前に、まずはワークスペース全体の状況を把握しておく必要があります。Notionでは、ページの所有者が残したデータは、外部共有設定がされていない限りワークスペース内に残ります。しかし、所有者が削除されるとそのページは「所有者なし」となり、編集ができなくなるケースがほとんどです。事前に以下の項目を確認しましょう。
ワークスペースのプランと管理者権限
所有者変更ができるのはワークスペースの管理者(owner)のみです。無料版の「フリープラン」では、ワークスペース管理者が1名しか設定できないなど制限があります。ビジネスプラン以上であれば複数管理者を設定でき、退職者のアカウント管理もスムーズです。まずは所属するワークスペースのプランと、自分が管理者権限を持っているかを確認してください。確認は「設定」>「プラン」から行えます。
退職者が所有しているページの洗い出し
退職者が作成したページを把握していないと、引き継ぎ漏れが発生します。管理者は「メンバー管理」画面から退職者のアカウントをクリックし、「ページ」タブを選択することで、そのアカウントが所有者として紐づいている全ページを一覧表示できます。このリストをもとに、どのページを誰に引き継ぐかを計画します。ページ数が多い場合は、優先度の高いものから対応すると効率的です。
| 確認項目 | 詳細 |
|---|---|
| プランと権限 | フリープランでは管理者1名のみ。ビジネスプラン以上で複数管理者可。 |
| 所有ページ一覧 | メンバー管理の「ページ」タブで確認。漏れなくリスト化する。 |
| 共有設定 | 外部共有やゲストアクセスが設定されているページは権限整理が必要。 |
ページ所有者を変更する具体的な手順
ここからは、実際にページの所有者を変更する手順を説明します。操作はすべてWebブラウザから行います。モバイルアプリでは一部機能が制限されるため、PCからの作業をおすすめします。
- ワークスペースの管理者アカウントでNotionにログインします。
- 左サイドバーの「設定」アイコン(歯車マーク)をクリックし、「メンバー」タブを開きます。
- 退職者のアカウントを見つけてクリックし、プロフィール画面を開きます。
- プロフィール画面の上部にある「…」メニューから「ページの移行(Move pages)」を選択します。
- 移行ウィンドウが開くので、「ページの移動先」で引き継ぎ先のユーザーを選択します。このとき、引き継ぎ先がすでにワークスペースのメンバーである必要があります。
- 「すべてのページを移動」または「特定のページを選択」を選び、該当ページをチェックします。複数ページをまとめて移行できます。
- 「移動」ボタンをクリックして完了です。移行後は、引き継ぎ先のユーザーが所有者となります。
この手順は、退職者がまだワークスペースに存在している場合に有効です。退職者がすでに退社してアカウントが削除されている場合は、別の方法を検討する必要があります(後述)。
権限の整理とアクセス権の再設定
所有者を変更した後は、ページの権限設定を見直さなければなりません。特に、退職者が個人的にゲストを追加していたり、外部公開していたりする場合、情報漏洩のリスクが生じます。以下の手順で権限を整理しましょう。
ページごとの共有設定を確認する
引き継いだページを開き、右上の「共有(Share)」ボタンをクリックします。ここで「リンクを知っている全員」や「特定のゲスト」が設定されている場合は、必要に応じてアクセスを制限します。退職者が外部に共有していたページは、特に注意が必要です。
ワークスペース全体のメンバー設定を見直す
所有者変更だけでは、退職者のアカウント自体は残っています。退職者がワークスペースにアクセスできないようにするには、アカウントを「ゲスト」に変更するか、完全に削除する必要があります。ただし、アカウント削除はすべてのページ移行が完了してから行ってください。管理者は「メンバー管理」から退職者のアカウントを選択し、「メンバーを削除」を実行します。この操作は取り消し不可なので十分に注意します。
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失敗しやすいパターンとその対策
実際に多くの現場で発生する失敗例を紹介します。原因を理解することで、同じミスを防げます。
| 失敗パターン | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ページが消えた | 所有者変更前にアカウントを削除した | 退職前に必ず「ページの移行」を実行する |
| 引き継ぎ先が編集できない | 権限が「閲覧のみ」のままだった | 移行後に権限設定を「編集可能」に変更する |
| ゲストが残ったまま | 共有設定の見直し漏れ | 全ページの共有設定をチェックし不要なゲストを削除 |
特に多いのが「アカウント削除後にページが消えた」という事例です。Notionではアカウントを削除すると、そのユーザーが所有者のページはすべて「作成者不明」となり、ワークスペースのゴミ箱にも移動されないため復旧が困難です。必ず先にページ移動を行ってください。
管理者による一括管理のポイント
退職者が複数人いる場合や、定期的にメンバーが入れ替わるチームでは、一括管理の仕組みを整えておくと効率的です。Notionには標準で「アクセス管理」機能があり、管理者はすべてのメンバーの権限を一覧できます。また、グループ機能を活用すれば、チーム単位で権限を管理できるため、退職者が所属していたグループから除外するだけでアクセスを制限できます。
退職者対応のチェックリストを作成する
以下の項目をチェックリストとしてNotionページにまとめておくと、漏れがなくなります。1. 退職者の全所有ページをリストアップ、2. 各ページの引き継ぎ先を決定、3. ページの移行を実行、4. 移行後に権限設定を確認、5. 不要なゲストを削除、6. 退職者のアカウントを削除。このチェックリストをテンプレート化しておけば、次回の退職者発生時にすぐ対応できます。
よくある質問と回答
Q: 退職者がすでにアカウントを削除してしまいました。ページは復元できますか?
A: アカウント削除後は、ワークスペース管理者でもページの所有者変更はできません。ただし、削除後30日以内であれば、Notionのサポートに連絡してアカウントを復元できる可能性があります。それ以降は完全に復旧できません。
Q: 引き継ぎ先のユーザーが退職者と同じ権限で編集できないのはなぜですか?
A: 権限はページの共有設定とワークスペースのアクセス権の両方に依存します。移行後はページの権限が「フルアクセス」になっていない可能性があります。ページの「共有」メニューから権限を「フルアクセス(編集・共有可)」に変更してください。
Q: ゲストユーザーにページを引き継ぐことはできますか?
A: ワークスペースの管理者であれば、ゲストユーザーにもページの所有権を移行できます。ただし、ゲストのワークスペース内での権限が「フルアクセス」である必要があります。移行後はゲストが所有者になります。
まとめ
退職者のNotionページを引き継ぐには、まず「ページの移行」機能で所有者を変更し、その後権限設定を見直すのが基本の流れです。アカウント削除は最後に行うことで、データ消失を防げます。管理者は事前に所有ページを洗い出し、チェックリストを活用して漏れのない対応を心がけてください。今回紹介した手順と注意点を実践すれば、退職後の情報管理に不安を感じることはなくなるでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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