地球の自転軸の傾きが季節を生み出す

地球の自転軸は約23.4度傾いており、この傾きが季節の変化を生み出す主な要因となっています。地球が太陽の周りを公転する際に、半球ごとの日射量の変化が発生し、北半球と南半球で季節が逆転するのです。

太陽光の当たり方の違い

夏至と冬至

地球の公転軌道上で、特定の時期にはどちらかの半球が太陽に向かい、その反対側の半球が遠ざかるため、日射量に差が生じます。

– 夏至(6月頃) 北半球が太陽に最も傾いているため、日射量が最大となり夏になる。この時、南半球は日射量が最小となり冬となる。
– 冬至(12月頃) 南半球が太陽に最も傾いているため、南半球では夏となり、北半球では日射量が最小となり冬になる。

春分と秋分

春分と秋分では、地球のどの地域も太陽光を均等に受けるため、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。

– 春分(3月頃) 北半球では冬から春へ、南半球では夏から秋へ移行する。
– 秋分(9月頃) 北半球では夏から秋へ、南半球では冬から春へ移行する。

極地における影響

白夜と極夜

地球の傾きにより、北極圏と南極圏では極端な現象が発生します。

– 白夜 太陽が沈まず、長期間にわたり昼の状態が続く現象。夏至付近の高緯度地域で見られる。
– 極夜 太陽が昇らず、長期間夜の状態が続く現象。冬至付近の高緯度地域で発生する。

赤道付近との違い

赤道付近では太陽の当たり方が年間を通じてほぼ一定であるため、四季の変化が少なく、雨季と乾季の変化が中心の気候となります。

まとめ

北半球と南半球の季節が逆になるのは、地球の自転軸の傾きによって、公転時に日射量の変化が生じるためです。この仕組みにより、各地域で異なる季節が生まれます。