【Windows】「User Profile Serviceによるサインインの処理に失敗しました」と出てログインできない!再起動ループの修復法

【Windows】「User Profile Serviceによるサインインの処理に失敗しました」と出てログインできない!再起動ループの修復法
🛡️ 超解決

パスワードやPINを正しく入力し、「ようこそ」と表示されたのに、すぐに「サインアウトしています」と出てログイン画面に戻される……。

あるいは、「User Profile Serviceによるサインインの処理に失敗しました。ユーザープロファイルを読み込めません」というエラーが出て、デスクトップに進めない。

これは、あなたの個人設定データ(ユーザープロファイル)が破損し、Windowsが「部屋の鍵は合っているが、部屋の中が崩壊していて入れない」と判断している危険な状態です。

この記事では、初期化(データ全消去)を回避するために、「セーフモード」を使って内部に入り込み、壊れたプロファイル情報をレジストリ操作で修復する手順を解説します。

手順1:【入口】「Shift」+「再起動」でセーフモードに入る

通常起動ではログインできないため、最小限の機能で動く「セーフモード」なら入れる可能性があります。まずはここから侵入します。

  1. ログイン画面(ロック画面)の右下にある [電源ボタン] アイコンをクリックします。
  2. キーボードの [Shift] キーを押しながら[再起動] をクリックします。
  3. 青い「オプションの選択」画面が表示されます。
  4. [トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [スタートアップ設定] を選びます。
  5. 右下の [再起動] ボタンを押します。
  6. 再起動後、番号のリストが出るので、キーボードの [4] または [F4] を押して「セーフモードを有効にする」を選びます。

画面の四隅に「セーフモード」と書かれた状態でログインできれば、修復のチャンスがあります。

手順2:【修復】レジストリの「.bak」ファイルを修正する

セーフモードでデスクトップに入れたら、Windowsの管理台帳(レジストリ)を編集し、プロファイルの破損情報を直します。
※慎重に操作してください。

  1. [Windows] + [R] キーを押し、regedit と入力して [OK] を押します。
  2. 左側のツリーを以下の順に開いていきます(深い場所にあります)。
    HKEY_LOCAL_MACHINE > SOFTWARE > Microsoft > Windows NT > CurrentVersion > ProfileList
  3. 「ProfileList」の下に、S-1-5-21... のような長い数字のフォルダが並んでいます。
  4. その中に、末尾に「.bak」が付いているものと、付いていない同じ数字のものがペアになっていませんか?

🔧 修復のロジック

Windowsは破損したプロファイルを「.bak(バックアップ)」という名前に書き換え、代わりに空の仮プロファイルを作ってしまいます。
これを「入れ替える(.bakを正規の名前に戻す)」ことで直します。

具体的な修正手順

  1. 「.bak」が付いていない方(仮プロファイル)を右クリックし、名前に「.old」などを付けて区別するか、思い切って削除します。
  2. 次に、本来のデータである「.bak」が付いている方を右クリックし、[名前の変更] を選びます。
  3. 名前の末尾にある .bak という文字だけを消して、Enterキーを押します。
    (これでバックアップが正規のプロファイルとして認識されます)
  4. そのフォルダの中にある [RefCount] という項目をダブルクリックし、値を 0 にします。
  5. 同様に [State] という項目をダブルクリックし、値を 0 にします。
  6. レジストリエディタを閉じ、PCを通常通り再起動します。

これで、いつものデスクトップ画面が復活すれば成功です。

手順3:【別ルート】新しい管理者アカウントを作る

手順2が難しすぎる、またはレジストリに「.bak」が見当たらない場合は、今のユーザーアカウントが完全に死んでいます。
セーフモードの中から「新しいユーザー」を作成し、そちらへデータを移します。

  1. セーフモードのまま、スタートボタンを右クリックして [コンピューターの管理] を開きます。
  2. [ローカルユーザーとグループ] > [ユーザー] を開きます。
  3. 空白部分を右クリックし、[新しいユーザー] を作成します(名前は適当でOK)。
  4. 作成したユーザーをダブルクリックし、[所属するグループ] タブで [追加] を押し、Administrators(管理者権限)を与えます。
  5. 再起動し、作成した「新しいユーザー」でログインします。

ログインできたら、エクスプローラーで C:\Users\(壊れたユーザー名) を開き、必要なドキュメントや写真を、新ユーザーのフォルダへコピーして救出してください。

手順4:システムの復元を試す

セーフモードすら起動しない場合、PC全体を数日前の状態に戻します。

  1. 手順1と同じく、ログイン画面からShift+再起動で「青い画面」を出します。
  2. [トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [システムの復元] を選びます。
  3. トラブルが起きる前の日付を選んで実行します。

まとめ:焦って初期化しないこと

プロファイル破損時の対応フローです。

ステップ 方法 難易度
1 システムの復元 ★ 簡単
2 セーフモードでレジストリ修復 ★★★ 難しいが確実
3 新ユーザー作成&データ移行 ★★ 手間がかかる

「User Profile Serviceエラー」は非常に恐ろしいメッセージですが、データそのものが消えたわけではありません。
まずはShiftキーを押しながらの再起動で、裏口(セーフモード)が開くかを確認してください。