Wordで長文を作成する際、索引と目次を両方作成したい場面は多いでしょう。
しかし、これらを同時に配置しようとすると、ページ位置がずれたり、リンクがうまく機能しなかったりする問題が発生しやすいです。
本記事では、Wordで索引と目次をきれいに共存させるためのページ位置管理とリンクの整え方を具体的に解説します。
この記事を読めば、両方の機能を効果的に活用できる文書作成が可能になります。
【要点】索引と目次の共存とリンク調整
- 目次の挿入と書式設定: 目次を文書の冒頭に配置し、ページ番号を右揃えにします。
- 索引の挿入と書式設定: 索引を文書の末尾に配置し、ページ番号を右揃えにします。
- ページレイアウトの調整: 目次と索引が配置されるセクションのページ区切りや余白を調整します。
- ハイパーリンクの確認と修正: 目次や索引のリンクが正しく機能するか確認し、必要に応じて修正します。
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目次
索引と目次が共存しにくい理由
Wordで索引と目次を一緒に作成する際に問題が起きるのは、それぞれの機能が文書の構造をどのように認識し、ページ番号を割り当てるかに起因します。
目次は、文書内の見出しスタイルを自動で拾い上げ、その見出しが配置されているページ番号をリスト化する機能です。
一方、索引は、ユーザーが手動で登録した索引用語と、その用語が出現するページ番号をリスト化します。
これらの機能は独立して動作するため、単純に両方を作成・挿入しただけでは、ページ番号の参照や配置位置が意図しないものになりがちです。
特に、目次を文書の先頭に、索引を文書の末尾に配置する場合、間に本文が挟まることで、ページ番号のズレやリンク切れが発生しやすくなります。
目次と索引の基本的な作成手順
まず、目次と索引をそれぞれ作成する基本的な手順を確認しましょう。
目次を作成する手順
- 見出しスタイルの適用
目次を作成したい見出しに、Wordの標準見出しスタイル(例:見出し1、見出し2)を適用します。 - 目次の挿入場所へ移動
目次を挿入したい位置(通常は文書の冒頭)にカーソルを移動します。 - 目次の挿入
「参考資料」タブの「目次」グループから「目次」を選択し、自動作成される目次スタイル(例:「目次1」)を選びます。 - 目次フィールドの書式設定
目次が挿入されたら、ページ番号が右揃えになっているか確認します。なっていない場合は、目次フィールドを選択し、右揃えの書式を適用します。
索引を作成する手順
- 索引用語の登録
索引に含めたい単語やフレーズを選択し、「参考資料」タブの「索引」グループにある「索引の作成」をクリックします。 - 索引の挿入場所へ移動
索引を挿入したい位置(通常は文書の末尾)にカーソルを移動します。 - 索引の挿入
「参考資料」タブの「索引」グループにある「索引の挿入」をクリックします。 - 索引フィールドの書式設定
索引が挿入されたら、ページ番号が右揃えになっているか確認します。必要に応じて書式を適用します。
目次と索引のページ位置を管理する
目次と索引を共存させるには、これらの要素を配置するセクションのページレイアウトを適切に管理することが重要です。
セクション区切りを活用する
目次と本文、本文と索引をそれぞれ異なるセクションに分けることで、ページ番号の書式や開始ページを個別に設定できます。
これにより、目次が1ページ目から始まり、本文がそれに続くといった構成を維持しやすくなります。
セクション区切りを挿入する手順
- 区切りたい場所へ移動
目次と本文、あるいは本文と索引を分けたい位置にカーソルを置きます。 - セクション区切りの挿入
「レイアウト」タブの「ページ設定」グループにある「区切り」をクリックし、「セクション区切り」から「次のページから」を選択します。 - ページ番号の書式設定
各セクションごとに、ページ番号の書式(例:ローマ数字、アラビア数字)や開始番号を「ヘッダーとフッター」ツールで設定します。
ページ番号の書式を個別に設定する
目次セクションにはローマ数字(i, ii, iii)、本文セクションにはアラビア数字(1, 2, 3)といったように、セクションごとにページ番号の書式を変更できます。
これにより、目次と本文でページ番号のスタイルを分けることができます。
ページ番号の書式を変更する手順
- ヘッダーまたはフッターの編集
ページ番号を編集したいセクションのヘッダーまたはフッターをダブルクリックして編集モードに入ります。 - 「ページ番号」の選択
「ヘッダーとフッター」タブの「ヘッダーとフッター」グループにある「ページ番号」をクリックします。 - 「ページ番号の書式設定」を選択
表示されるメニューから「ページ番号の書式設定」を選択します。 - 書式と開始番号の設定
「ページ番号の書式」ダイアログボックスで、希望する番号書式(例:i, ii, iii)を選択し、「開始番号」を設定します。 - 「前のセクションとのリンク解除」
セクションごとに異なるページ番号を設定するには、「ヘッダーとフッター」タブの「ナビゲーション」グループにある「前のヘッダー/フッターへ移動」のリンクを解除します。
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目次と索引のリンクを整える
目次や索引の項目をクリックしたときに、正しいページにジャンプするようにリンクを調整します。
目次のハイパーリンクを確認する
目次を作成すると、通常は自動的にハイパーリンクが設定されます。
これらのリンクが意図した見出しやページを指しているかを確認することが大切です。
目次のリンクを確認する手順
- Ctrlキーを押しながらクリック
目次の項目にカーソルを合わせ、Ctrlキーを押しながらクリックします。 - リンク先を確認
正しく設定されていれば、その項目に対応する文書内の見出しにジャンプします。 - リンクが正しくない場合
リンクが正しくない場合は、該当する見出しのスタイル設定や、目次のフィールドコードを更新する必要があります。
索引のハイパーリンクを確認する
索引も、作成時に自動でハイパーリンクが設定されることが多いです。
目次と同様に、リンクが正しく機能するかを確認しましょう。
索引のリンクを確認する手順
- Ctrlキーを押しながらクリック
索引の項目にカーソルを合わせ、Ctrlキーを押しながらクリックします。 - リンク先を確認
正しく設定されていれば、その索引用語が出現する文書内のページにジャンプします。 - リンクが正しくない場合
索引用語の登録が間違っていたり、ページ番号が更新されていなかったりすると、リンクが正しく機能しないことがあります。
フィールドコードの更新
目次や索引は「フィールド」として挿入されています。文書の更新後にリンクがおかしくなった場合は、フィールドを更新することで解消されることがあります。
フィールドを更新する手順
- 全フィールドの選択
文書全体を選択します(Ctrl+A)。 - フィールドの更新
選択した状態でF9キーを押します。 - 目次と索引の更新
目次と索引のフィールドが更新され、ページ番号やリンクが最新の状態になります。
目次と索引の共存でよくある失敗例と対処法
目次と索引を共存させる際に、よく発生する問題とその対処法をまとめました。
目次と索引でページ番号の書式が混ざる
目次がローマ数字、本文がアラビア数字、索引がアラビア数字で表示されるべきなのに、すべて同じ書式になってしまうことがあります。
これは、セクション区切りが正しく設定されていないか、各セクションのページ番号のリンクが解除されていないことが原因です。
対処法
- セクション区切りの確認
「レイアウト」タブの「ページ設定」グループにある「区切り」から「セクション区切り」が正しく挿入されているか確認します。 - ヘッダー/フッターのリンク解除
目次セクション、本文セクション、索引セクションそれぞれのヘッダーまたはフッター編集モードで、「前のセクションとのリンク解除」が実行されているか確認します。 - ページ番号の書式再設定
各セクションのページ番号の書式を再度設定し直します。
目次や索引の項目をクリックしても、目的のページにジャンプしない
これは、フィールドの更新がされていない、または索引用語の登録が間違っている場合に起こります。
対処法
- フィールドの更新
文書全体を選択(Ctrl+A)し、F9キーを押してフィールドを更新します。 - 索引用語の再登録
索引に登録した用語が、本文中の表記と一致しているか確認します。必要であれば、索引用語を再登録します。 - 手動でのハイパーリンク設定
それでも改善しない場合は、目次や索引の項目を右クリックし、「ハイパーリンクの編集」から手動で文書内の該当箇所へのリンクを設定します。
目次と索引が文書の途中で切れてしまう
目次が1ページで収まらず、次のページにまたがる場合や、索引が本文の途中に表示されてしまう場合があります。
対処法
- 改ページ設定の調整
目次や索引の段落設定で、「改ページと改行」タブを開き、「段落前で改ページ」や「 widow/orphan の制御」などの設定を調整します。 - セクション区切りの追加
目次と本文、本文と索引の間に、意図的にセクション区切り(次のページから)を挿入し、レイアウトを整えます。 - 手動での改ページ挿入
どうしてもレイアウトが崩れる場合は、目次や索引の末尾に手動で改ページ(Ctrl+Enter)を挿入して、次のページから本文や索引が始まるように調整します。
比較表:目次と索引の機能と設定
目次と索引の主な機能と設定方法を比較します。
| 項目 | 目次 | 索引 |
|---|---|---|
| 自動作成 | 見出しスタイルに基づき自動生成 | 手動登録した用語を基に生成 |
| 登録対象 | 文書内の見出し(スタイル) | ユーザーが指定した単語やフレーズ |
| 更新方法 | フィールド更新(F9) | フィールド更新(F9) |
| リンク先 | 見出しの場所 | 用語が出現するページ |
| ページ番号書式 | セクションごとに設定可能 | セクションごとに設定可能 |
| 位置調整 | セクション区切り、改ページ | セクション区切り、改ページ |
まとめ
Wordで索引と目次を共存させるには、セクション区切りを活用したページ位置の管理と、フィールド更新によるリンクの確認が鍵となります。
これらの手順を踏むことで、読者にとって分かりやすく、ナビゲーションしやすい文書を作成できます。
次に、目次や索引のカスタマイズオプション(例:表示する見出しレベルの変更、索引の階層化)についても確認してみましょう。
これにより、より洗練された文書作成が可能になります。
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