【Teams/Zoom】マイクが「エコー」する・ハウリングする原因と、一瞬で消す設定

【Teams/Zoom】マイクが「エコー」する・ハウリングする原因と、一瞬で消す設定
🛡️ 超解決

Web会議中に自分の声が遅れて聞こえてくる「エコー」や、キーンという不快な高音が鳴り響く「ハウリング」。これらは参加者全員の集中力を削ぐだけでなく、進行を妨げる致命的なトラブルです。多くの場合、原因はマイクとスピーカーの物理的な距離や、Windowsのサウンド設定に隠されています。本家公式ヘルプよりも詳しく、現場で即効性のある解決策を網羅します。

  • ⏱ 解決時間: 5分
  • 💻 対象ツール: Microsoft Teams / Zoom / Google Meet / Slack
  • 🛠 難易度: 初級〜中級
  • ✅ 期待効果: クリアな音声通話の確保とノイズの完全除去

1. なぜエコーやハウリングが起きるのか?

根本的な原因は「音のループ」です。スピーカーから出た相手の声が、自分のマイクに再び拾われ、それが再び相手に送信されることでループが発生します。これが数ミリ秒遅れると「エコー」になり、増幅され続けると「ハウリング」になります。

2. 現場でまず試すべき「物理的」な3つの対策

設定をいじる前に、物理的な環境を確認するだけで解決するケースが8割です。

  1. ヘッドセット・イヤホンを使う: これが最強の対策です。スピーカーから音を出さなければ、マイクが音を拾う余地がなくなります。
  2. マイクとスピーカーを離す: ノートPCの内蔵マイクと内蔵スピーカーは位置が近すぎるため、ループが起きやすいです。外部スピーカーを使う場合は、マイクから1メートル以上離してください。
  3. スピーカーの音量を下げる: 音量が大きいほどマイクが拾いやすくなります。必要最小限の音量まで下げてみてください。

3. Teams/Zoomアプリ内の「ノイズ抑制」設定

最新のWeb会議ツールには、AIによるエコーキャンセラー機能が備わっています。これが正しく設定されているか確認しましょう。

Microsoft Teamsの設定

  1. 画面右上の […] > [設定] を開きます。
  2. [デバイス] を選択します。
  3. 「ノイズ抑制」の設定を [自動] または [高] に変更します。
  4. 「エコーキャンセレーション」の項目がある場合は [オン] にします。

Zoomの設定

  1. 設定(歯車アイコン)を開き、[オーディオ] をクリックします。
  2. 「背景雑音を抑制」を [自動] または [高] に設定します。
  3. [詳細] ボタンがある場合は、[エコー除去] を「自動」に設定します。

4. Windowsのサウンド設定を見直す(中級編)

アプリ側の設定で直らない場合、Windowsのシステム設定に原因があります。特に「ステレオミキサー」がオンになっていると、PC内の音すべてをマイクが送信してしまいます。

ステレオミキサーを無効化する

  1. Windowsキー + R を押し、mmsys.cpl と入力して実行します。
  2. 「録音」タブをクリックします。
  3. [ステレオ ミキサー] が有効になっていたら、右クリックして [無効] にします。

マイクの「聴く」設定をオフにする

  1. 同じ「録音」タブで、使用中のマイクをダブルクリックします。
  2. 「聴く」タブを選択します。
  3. [このデバイスを聴く] のチェックが外れていることを確認します。ここがオンだと、自分の声が常にスピーカーから流れてループします。

5. 原因別トラブルシューティング一覧表

症状 主な原因 解決アクション
自分の声が遅れて聞こえる 相手側のスピーカー音がマイクに入っている 相手にイヤホンをしてもらう
キーンという高音が出る マイクとスピーカーが近すぎる 距離を離す、マイクの感度を下げる
PC内の動画音が漏れる ステレオミキサーが有効になっている ステレオミキサーを無効化

まとめ:基本は「イヤホン」と「ノイズ抑制」

Web会議の音響トラブルは、一人だけの問題ではありません。他の参加者に迷惑をかけないためにも、「会議にはイヤホン(ヘッドセット)で参加する」ことを鉄則にしましょう。それでも解決しない場合は、Windowsのサウンド設定からステレオミキサーの無効化を試してください。これだけで、会議の質は劇的に改善します。